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竜騰がる時、戦いに赴く虎
【Proceedings.60】竜騰がる時、戦いに赴く虎.04
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天辰葵は喜寅景清に斬られた箇所を確認する。
斬られた箇所は左腿だ。
たしかに掠っただけなのだが、痛みは強い。
痛みはあるのだが、やはり傷などは一切ない。
天辰葵にはどういう原理かわからないが、デュエルでは神刀由来の傷は痛みのみになると言う。
それだけに、傷の酷さもよくわからない。
ただ、痛くはあるが致命傷というほどの痛みでもない。
そもそも血が出ていないので出血死の可能性もない。
なら、腿程度少し斬られたところで天辰葵にとっては、無視できる程度の物だ。
なんの問題ではない、と判断する。
傷、と言うか、痛みの確認はほどほどにして、天辰葵は考える。
およそ人の反応速度では反応できる攻撃ではないはずだ。
技を繰り出した天辰葵でさえ、神速状態に入った後は知覚もできないほどの速度なのだから。
それを喜寅景清は防いで見せたのだ。
未来望のように事前にこの攻撃が来ると分かっていれば、かわされるのは理解できるのだが、防がれるとなるとまた話は変わってくる。
ただ防がれたことは事実だ。
そうなると、喜寅景清の中に眠る神刀の力と考えるのが妥当だが、天辰葵にはそれがどうしてもしっくり来ていない。
「どうした。納得できていない顔だな」
「防げたのは景清さんに宿る神刀の力? でも、なんかそれだとしっくりこなくてね」
どうしても天辰葵には神刀の不思議な力で防がれたというよりは、まっとうに喜寅景清の実力で防がれた気がしてならない。
天辰葵の直感がそう言っている。
「ふむ…… 半分正解で半分は不正解、と言ったところか…… 一言で言うと俺が強いからだ」
喜寅景清は驚いた表情を見せる。
そして、楽しそうに笑う。だが、その笑みは猛獣が威嚇するような表情そのものだ。
「なにそれ」
強いから防げた。
ある意味そうなのだろうが、それだけというわけではないだろう。
それで防げるわけはない速度の一撃なのだ。
「むぅ…… 道明!!」
口下手な喜寅景清は助けを求むように生徒会長の名を呼ぶ。
「はいはい、喜寅さん、わかりましたよ。解説ですね」
喜寅景清に頼られたのが少しうれしそうに戌亥道明が答える。
「おお! 会長がやる気になってくれました!」
猫屋茜もまっとうに解説してくれる会長に喜ぶ。
「まあ、今回は本人からの要望だからね」
「早く! 早くお願いします! 葵さんの神速を防げた秘密を!」
猫屋茜からすれば、超神速と神速の区別もついていない。
どちらにせよ、猫屋茜の目には捉えることはできないのだから区別もつくはずもない。
「まず一番の理由は、喜寅さんに宿る神刀、武陵刀玄の力だね」
戌亥道明は喜寅景清に宿る神刀の名を告げる。
喜寅景清は自分を倒した相手のデュエルアソーシエイトにしかならないので滅多にその姿を見れる神刀ではない。
それを好んで扱っていたデュエリストは二代目絶対少女となっており、今はいない。
「武陵刀玄ですか……」
猫屋茜は聞き覚えのない神刀の名を呟く。
聞いたことはないはずなのだが、どこか知っているような、そんなデジャブのような感覚に囚われる。
「武陵刀玄は、うーん、まあ、武を武として押し通ることが出来る神刀なんだよ」
ただ戌亥道明も武陵刀玄の説明を上手く伝えることができない。
戌亥道明に宿る天法不敗も説明しずらい能力を持った神刀だが、武陵刀玄もそれに並ぶ理解しがたい神刀だ。
なにかしらの概念的な能力を有した神刀なのだ。
「うーん、なんですか? どういうことなんですか?」
猫屋茜もそんな説明では到底理解出来てはいない。
「簡単に言うと、暴力はすべてを解決する、を体現した刀だね。持ち主、今回の場合は喜寅さん本人ね。喜寅さんの強さ、それに応じて無理を押し通ることができるんだよ」
戌亥道明は説明した。
弱き者が手のしてもただのぼんくら刀にしかならない。
だが、強き者が手にすればそれは名刀どころか、何者にも対抗出来うる魔法の刀と化すのだ。
喜寅景清ほどの強者ともなれば、言ってしまえば何事にでも無理を押し通ることができるようになる。
だから、喜寅景清が超神速の一撃を防いで、なお反撃ができていても、戌亥道明からすれば、それは不自然なことではないのだ。
「えーと…… 強ければ無理やりにどうにかできるって感じですか?」
猫屋茜は何となく理解してそう聞き返した。
「まあ、そうだね。強ければ強いほど無茶を通せる。そう言った神刀だよ、武陵刀玄は。そのおかげであの超神速ともいえる攻撃を喜寅さんは防いで見せたんだよ、いや、本当に尊敬するね。これで良いかな? 喜寅さん」
それでも、あの超神速を防ぐには相当の強者あることが必須の条件だ。
それ自体が物凄いことであり、喜寅景清以外が武陵刀玄を持ったとしても、あの曙光残月とかいう超神速の一撃を防ぐことはできないだろう。
少なくとも戌亥道明が武陵刀玄を持ったところで、曙光残月を防げるとは考えていない。
「感謝する」
喜寅景清は戌亥道明の説明に感謝を告げる。
「なるほどね。俺が強いから、か…… まあ、納得だよ」
その答えに天辰葵もしっくりと来るものがある。
強いから防げた。力こそ正義。
喜寅景清は曙光残月を防ぐに値する強者ということだ。
天辰葵もこれほどの剣士と出会ったことはない。
「では、再び相まみえよう」
そう言って喜寅景清は少し腰を落とした。
天辰葵には、その飛び掛かる前のような構えは見覚えがある。
「その構えは…… 私にも同じ技は通じないよ」
だが、その忠告を喜寅景清も無視し行動する。
「虎襲影殺法」
そう吼えて、喜寅景清は天辰葵に襲いかかる。
飛び掛かりながら、太刀を自分の影に隠し剣筋を不可視化する斬り上げ攻撃だ。
だが、天辰葵にも同じ技は通用しない。
天辰葵が対応し意趣返しに動こうとしたとき、違和感を感じ取る。
慌てて、天辰葵は事前に使用としていた足運びで避けてからのカウンターの突きを入れる行動を中止し、余裕を持って避けるのを選択する。
「弐式!」
と、言う喜寅景清の掛け声で、先ほどよりも数段早い段階で斬り上げ攻撃が打ち出される。
あのまま足運びのみで斬撃を避け懐に潜り込もうとしていたら、嵐のような一撃に巻き込まれていたことだろう。
だが、虎襲影殺法・弐式はそれだけで終わりはしない。
そのまま斬り上げた勢いに乗って空中で回転し方向を変える。
さらに馬乱十風で神風を起こし、空中を自在に動き回り体制を整え、再び剛健一實で天辰葵を的確に狙う。
馬乱十風の起こす神風を巧みに操ることで、空中にいることがまるでハンデになっていない。
「滅神流、無渺無足」
それに対して天辰葵は左手だけを拝むように構える。
その間にも的確に大太刀の神刀、剛健一實が天辰葵を捕らえ、無慈悲に振り下ろされる。
天辰葵の感覚が極限まで研ぎ澄まされる。
時間がまるでゆっくり流れるように、物凄い剣圧を伴って剛健一實が迫ってくるのを天辰葵は捕らえる。
それを天辰葵は左手で横から優しく、そして、優雅であくまで可憐に、剛健一實を、嵐のような剣圧を纏った大太刀をも、簡単に、暖簾でもくぐるかのように払いのける。
次の瞬間、剛健一實が円形闘技場の床に深く突き刺さる。
「ぬぅ!」
喜寅景清も驚きの声を上げる。
まさか自分の剛を極めた一太刀を素手で払いのけられるとは思ってもみなかった。
さらに天辰葵は月下万象を、その床に突き刺さった剛健一實に振り下ろそうとする。
それは神速で、目にも止まらぬ早業で振り下ろされたはずだ。
防げるわけはない。
だが、
「ぬあぁ!!」
と喜寅景清は叫び、左手を、その左手に持つ馬乱十風を無理やり割り込ませる。
ガッキィィィィッィン!
甲高い音がして天辰葵の振り下ろした、剛健一實の側面を狙った一撃は、喜寅景清が無理やりねじ込ませた馬乱十風により防がれる。
流石の剛健一實でも側面から神速で打たれたら、耐えれるものではない。
その事は牛来亮との試合でもわかっている。
その一撃を防がれたので、天辰葵も仕切り直しとばかりに神速を使い距離を取る。
その後、先に口を開いたのは喜寅景清だ。
「なるほど。左手がフリーだったのはその技の為か……」
天辰葵は、今までほとんど右手でのみ刀を振るっていた。
速度優先の為だと喜寅景清も思っていたが、こんな隠し技が存在するとは思ってもみなかった。
だが、喜寅景清はその技すらも、もう見たのだ。
二度目は破って見せると意気込む。
「そうだよ。私の左手は絶対の防御。ビームだって叩き落としてみせるよ」
そう言って天辰葵も楽しそうに笑う。
こんな強い相手は、真っ向から勝負してなお強い相手は天辰葵も初めてだ。
「何だこの戦いは、二人とも本当に人間なのか」
戌亥道明が呆然とその試合を見る。
レベルが高すぎて、人間が繰り広げている試合には戌亥道明には思えない。
「わ、わかりません! 会長! こんな戦い私にはわかりませんよ! 解説! 解説を求めます!!」
猫屋茜が涙目になりながら、何一つ実況できない状況に、泣きながら会長に助けを求める。
━【次回議事録予告-Proceedings.61-】━━━━━━━
運命は蠢動し、竜虎の戦いは続く。
━次回、竜騰がる時、戦いに赴く虎.05━━━━━━━
斬られた箇所は左腿だ。
たしかに掠っただけなのだが、痛みは強い。
痛みはあるのだが、やはり傷などは一切ない。
天辰葵にはどういう原理かわからないが、デュエルでは神刀由来の傷は痛みのみになると言う。
それだけに、傷の酷さもよくわからない。
ただ、痛くはあるが致命傷というほどの痛みでもない。
そもそも血が出ていないので出血死の可能性もない。
なら、腿程度少し斬られたところで天辰葵にとっては、無視できる程度の物だ。
なんの問題ではない、と判断する。
傷、と言うか、痛みの確認はほどほどにして、天辰葵は考える。
およそ人の反応速度では反応できる攻撃ではないはずだ。
技を繰り出した天辰葵でさえ、神速状態に入った後は知覚もできないほどの速度なのだから。
それを喜寅景清は防いで見せたのだ。
未来望のように事前にこの攻撃が来ると分かっていれば、かわされるのは理解できるのだが、防がれるとなるとまた話は変わってくる。
ただ防がれたことは事実だ。
そうなると、喜寅景清の中に眠る神刀の力と考えるのが妥当だが、天辰葵にはそれがどうしてもしっくり来ていない。
「どうした。納得できていない顔だな」
「防げたのは景清さんに宿る神刀の力? でも、なんかそれだとしっくりこなくてね」
どうしても天辰葵には神刀の不思議な力で防がれたというよりは、まっとうに喜寅景清の実力で防がれた気がしてならない。
天辰葵の直感がそう言っている。
「ふむ…… 半分正解で半分は不正解、と言ったところか…… 一言で言うと俺が強いからだ」
喜寅景清は驚いた表情を見せる。
そして、楽しそうに笑う。だが、その笑みは猛獣が威嚇するような表情そのものだ。
「なにそれ」
強いから防げた。
ある意味そうなのだろうが、それだけというわけではないだろう。
それで防げるわけはない速度の一撃なのだ。
「むぅ…… 道明!!」
口下手な喜寅景清は助けを求むように生徒会長の名を呼ぶ。
「はいはい、喜寅さん、わかりましたよ。解説ですね」
喜寅景清に頼られたのが少しうれしそうに戌亥道明が答える。
「おお! 会長がやる気になってくれました!」
猫屋茜もまっとうに解説してくれる会長に喜ぶ。
「まあ、今回は本人からの要望だからね」
「早く! 早くお願いします! 葵さんの神速を防げた秘密を!」
猫屋茜からすれば、超神速と神速の区別もついていない。
どちらにせよ、猫屋茜の目には捉えることはできないのだから区別もつくはずもない。
「まず一番の理由は、喜寅さんに宿る神刀、武陵刀玄の力だね」
戌亥道明は喜寅景清に宿る神刀の名を告げる。
喜寅景清は自分を倒した相手のデュエルアソーシエイトにしかならないので滅多にその姿を見れる神刀ではない。
それを好んで扱っていたデュエリストは二代目絶対少女となっており、今はいない。
「武陵刀玄ですか……」
猫屋茜は聞き覚えのない神刀の名を呟く。
聞いたことはないはずなのだが、どこか知っているような、そんなデジャブのような感覚に囚われる。
「武陵刀玄は、うーん、まあ、武を武として押し通ることが出来る神刀なんだよ」
ただ戌亥道明も武陵刀玄の説明を上手く伝えることができない。
戌亥道明に宿る天法不敗も説明しずらい能力を持った神刀だが、武陵刀玄もそれに並ぶ理解しがたい神刀だ。
なにかしらの概念的な能力を有した神刀なのだ。
「うーん、なんですか? どういうことなんですか?」
猫屋茜もそんな説明では到底理解出来てはいない。
「簡単に言うと、暴力はすべてを解決する、を体現した刀だね。持ち主、今回の場合は喜寅さん本人ね。喜寅さんの強さ、それに応じて無理を押し通ることができるんだよ」
戌亥道明は説明した。
弱き者が手のしてもただのぼんくら刀にしかならない。
だが、強き者が手にすればそれは名刀どころか、何者にも対抗出来うる魔法の刀と化すのだ。
喜寅景清ほどの強者ともなれば、言ってしまえば何事にでも無理を押し通ることができるようになる。
だから、喜寅景清が超神速の一撃を防いで、なお反撃ができていても、戌亥道明からすれば、それは不自然なことではないのだ。
「えーと…… 強ければ無理やりにどうにかできるって感じですか?」
猫屋茜は何となく理解してそう聞き返した。
「まあ、そうだね。強ければ強いほど無茶を通せる。そう言った神刀だよ、武陵刀玄は。そのおかげであの超神速ともいえる攻撃を喜寅さんは防いで見せたんだよ、いや、本当に尊敬するね。これで良いかな? 喜寅さん」
それでも、あの超神速を防ぐには相当の強者あることが必須の条件だ。
それ自体が物凄いことであり、喜寅景清以外が武陵刀玄を持ったとしても、あの曙光残月とかいう超神速の一撃を防ぐことはできないだろう。
少なくとも戌亥道明が武陵刀玄を持ったところで、曙光残月を防げるとは考えていない。
「感謝する」
喜寅景清は戌亥道明の説明に感謝を告げる。
「なるほどね。俺が強いから、か…… まあ、納得だよ」
その答えに天辰葵もしっくりと来るものがある。
強いから防げた。力こそ正義。
喜寅景清は曙光残月を防ぐに値する強者ということだ。
天辰葵もこれほどの剣士と出会ったことはない。
「では、再び相まみえよう」
そう言って喜寅景清は少し腰を落とした。
天辰葵には、その飛び掛かる前のような構えは見覚えがある。
「その構えは…… 私にも同じ技は通じないよ」
だが、その忠告を喜寅景清も無視し行動する。
「虎襲影殺法」
そう吼えて、喜寅景清は天辰葵に襲いかかる。
飛び掛かりながら、太刀を自分の影に隠し剣筋を不可視化する斬り上げ攻撃だ。
だが、天辰葵にも同じ技は通用しない。
天辰葵が対応し意趣返しに動こうとしたとき、違和感を感じ取る。
慌てて、天辰葵は事前に使用としていた足運びで避けてからのカウンターの突きを入れる行動を中止し、余裕を持って避けるのを選択する。
「弐式!」
と、言う喜寅景清の掛け声で、先ほどよりも数段早い段階で斬り上げ攻撃が打ち出される。
あのまま足運びのみで斬撃を避け懐に潜り込もうとしていたら、嵐のような一撃に巻き込まれていたことだろう。
だが、虎襲影殺法・弐式はそれだけで終わりはしない。
そのまま斬り上げた勢いに乗って空中で回転し方向を変える。
さらに馬乱十風で神風を起こし、空中を自在に動き回り体制を整え、再び剛健一實で天辰葵を的確に狙う。
馬乱十風の起こす神風を巧みに操ることで、空中にいることがまるでハンデになっていない。
「滅神流、無渺無足」
それに対して天辰葵は左手だけを拝むように構える。
その間にも的確に大太刀の神刀、剛健一實が天辰葵を捕らえ、無慈悲に振り下ろされる。
天辰葵の感覚が極限まで研ぎ澄まされる。
時間がまるでゆっくり流れるように、物凄い剣圧を伴って剛健一實が迫ってくるのを天辰葵は捕らえる。
それを天辰葵は左手で横から優しく、そして、優雅であくまで可憐に、剛健一實を、嵐のような剣圧を纏った大太刀をも、簡単に、暖簾でもくぐるかのように払いのける。
次の瞬間、剛健一實が円形闘技場の床に深く突き刺さる。
「ぬぅ!」
喜寅景清も驚きの声を上げる。
まさか自分の剛を極めた一太刀を素手で払いのけられるとは思ってもみなかった。
さらに天辰葵は月下万象を、その床に突き刺さった剛健一實に振り下ろそうとする。
それは神速で、目にも止まらぬ早業で振り下ろされたはずだ。
防げるわけはない。
だが、
「ぬあぁ!!」
と喜寅景清は叫び、左手を、その左手に持つ馬乱十風を無理やり割り込ませる。
ガッキィィィィッィン!
甲高い音がして天辰葵の振り下ろした、剛健一實の側面を狙った一撃は、喜寅景清が無理やりねじ込ませた馬乱十風により防がれる。
流石の剛健一實でも側面から神速で打たれたら、耐えれるものではない。
その事は牛来亮との試合でもわかっている。
その一撃を防がれたので、天辰葵も仕切り直しとばかりに神速を使い距離を取る。
その後、先に口を開いたのは喜寅景清だ。
「なるほど。左手がフリーだったのはその技の為か……」
天辰葵は、今までほとんど右手でのみ刀を振るっていた。
速度優先の為だと喜寅景清も思っていたが、こんな隠し技が存在するとは思ってもみなかった。
だが、喜寅景清はその技すらも、もう見たのだ。
二度目は破って見せると意気込む。
「そうだよ。私の左手は絶対の防御。ビームだって叩き落としてみせるよ」
そう言って天辰葵も楽しそうに笑う。
こんな強い相手は、真っ向から勝負してなお強い相手は天辰葵も初めてだ。
「何だこの戦いは、二人とも本当に人間なのか」
戌亥道明が呆然とその試合を見る。
レベルが高すぎて、人間が繰り広げている試合には戌亥道明には思えない。
「わ、わかりません! 会長! こんな戦い私にはわかりませんよ! 解説! 解説を求めます!!」
猫屋茜が涙目になりながら、何一つ実況できない状況に、泣きながら会長に助けを求める。
━【次回議事録予告-Proceedings.61-】━━━━━━━
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━次回、竜騰がる時、戦いに赴く虎.05━━━━━━━
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