竜狩り奇譚

只野誠

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竜狩り奇譚

竜狩り奇譚:【第三話】盗賊団と大弓と頭のおかしい人たち

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 グレハバルの村に着いた一行はマッソン家の、貴族の立場を利用し、魔獣を倒したという大弓を接収するべく村長宅を訪ねていた。
「まあ、そういう訳でして……」
 グレハバルの村の村長がコラリーに向かい項垂れる様に頭を下げている。
 コラリーが貴族だから、というのもあるかもしれないが、今、村長は頭を上げていないのは別の理由からで、頭も上げる気力もないからだ。
 それも無理もない話だ。
 どういう訳かというと、魔獣殺しの大弓はもうこの村にはない。
 盗賊団によって持ち去られた後だ。
 村の被害も大きく、抵抗しなかった村人だけが、どうにか生き残っている状況だ。
 それも半日前の話だ。
 それが嘘でないことは、コラリー達も村の惨状を見て理解している。
「王都からそれほど遠くないこんな村を襲うだなんて命知らずもいいところですね」
 コラリーは憤慨したように言った。
 そして、もう少し、半日ほど早くこの村に来ていれば、盗賊たちを撃退し、大手を振って魔獣殺しの大弓を接収できていたことをコラリーは悔しく思う。
「竜騒ぎに乗じてってことだろうな。ということは急がんと盗賊どもは、大弓と共に逃げてしまうぞ」
 ギョームがそうコラリーに進言する。
 コラリーもギョームの意見に賛成だ。あまり悠長にしている時間はない。
「盗賊団の根城に心当たりは?」
「さらに北の方から来たとしか……」
 村長が力を振り絞り、恨みの篭った悲痛な声でそう告げた。
「売れそうな…… いえ、女子供も連れ去られたと聞いてますぞ」
 サービが少し不穏なことをさらっと言いかけ、その後白々しくも心配そうなふりをしてそんなことを言った。
「はい……」
 と、村長もそれを認める。
 抵抗した村の男は殺され、女子供も盗賊たちに連れ去られている。
 殺された死体もまだ弔われていない。その労力すら今のグレハバルの村には残されていない。
「では、それらの者達を私達で助け出しますので、グレハバルの大弓をお借りすることはできますか?」
「もちろんです。マッソン家のご令嬢で、それも竜退治の為と言うことであれば…… その上で、攫われた者を助け出し、敵迄取ってくれるというのではあれば是も非もありません」
 年老いた村長は涙ながらにそう訴える。
 コラリーはその涙を見て力強く頷く。
「目標が決まりましたね。盗賊団の壊滅と村人の救出、そして大弓の奪還です!」
「その大弓、ワシであれば引けそうな代物かね?」
 だが、ギョームは確認だけは怠らない。
 苦労して得た大弓が人が引けないほどの代物のでは意味がない。
「はい、あなた様であれば扱えるかと、後はそちらの…… 方であれば恐らくは」
 村長はサイモンの方を見ながら言った。
 ただサイモンとは目を合わせようとしない。
「私ですか? 私は呪術師ですよ。そんな大弓だなんて無理ですよ」
 と、筋肉の塊の奇妙な恰好の大男が照れながら否定している。
 それは置いておいて、コラリーはさっそく行動に出る。
「カディジャ様、サイモン様。盗賊の行方を追えますか?」
「はい! コラリーさん!」
 と、カディジャは力強く元気に応える。
 そして、そのカディジャの眼に少なからず狂気が混じっていることにコラリーは気づく。
 その時、コラリーはカディジャも盗賊どもの行いに奮起しているのだと思っていた。
「遺留品があれば、呪術で追えなくはないです。カディジャ、盗賊の遺留品などあれば持ってきてください。それと村長、さらわれた村人の私物もいくつかお借りしたいです、それでも追えるはずですので」
 サイモンがそう申し出る。
 こういう事なら、呪術はとても頼りがいがある。
 サイモンがこれでその図体を行かせた近接戦闘が得意であれば有用な戦力になるのだが。
 実際このパーティの戦力を図る相手として盗賊は遠慮もいらない持って来いの相手でもある。
「追跡は問題なさそうですね。で、その盗賊団、何人ぐらいいたのですか?」
 どれだけの規模の盗賊かは知らないが、あの、アーメッドの家名を持つギョームもいる。
 盗賊ごときでは相手にならないだろうと、コラリーは判断したのだが、
「はっきりとはわかりません、恐らく三、四十人ほどはいたかと……」
 コラリーの想像していた人数より、かなり多い盗賊たちにコラリーは少し真顔になる。
「結構多いですね」
 盗賊など精々十数人と高を括っていたコラリーは、その人数の多さに勝算があるのかどうか思案する。
 こちらは五人、しかも回復ができるとはいえサービは僧侶だ。
 見た感じ僧兵というわけでもないし、フィラルド教に僧兵がいるとは聞いたこともない。
 それに呪術師のサイモンも、炎の呪術を使えるとはいえ、直接的な戦闘で役に立ってくれるとは考えない方が良いだろう。
 そう考えると、コラリーとギョーム、カディジャの三人で、それだけの相手をしなければならない。
 コラリーが戸惑うのも当たり前の話だ。
 ただギョームは戸惑っているコラリーに少し感心し、その評価を改める。
 相手と自分たちの戦力を把握出来ている証拠だ。
「やるしかあるまい」
 と、ギョームがコラリーを後押しする。
 竜退治には魔獣殺しの大弓は必須とも言っていい。
 空を飛ぶことができる竜相手に、剣だの槍なのはそれほど頼りにはならない。
 まずは弓や魔術などで、竜を地上に引きずり落とさなければ話にならない。竜狩りの槍はともかく、竜の鱗を抜ける大弓はぜひとも入手しておきたい。
「ところで村長から見て、その大弓は竜の鱗を打ち破れると思いますか?」
 これは念のために、例えそれが竜に通じない弓であったとしても、コラリーは盗賊どもを殲滅する気ではいるが、これも聴いておきたいことだ。
 この質問もギョームを驚かせるくらいにはコラリーの評価をさらに改めさせる。
「はい、お約束はできませんが恐らくは可能かと。この辺りを荒らしまわっていた魔獣ステルゴルを倒すために湖の精霊により矢を、山の神により大弓を授かったものですので」
 その言葉を聞いてコラリーは頷く。
 神と精霊より与えられし物であれば、竜を狩るに申し分ないはずだ。
「うむ、いかにもな伝承じゃの。それが本当なら竜の鱗も貫けるじゃろうがな」
 ギョームも頷くが、ギョームとしては実物を見てから判断したいところも大きい。
「山の神ですか…… それよりも」
 サービが何か思いついたように口を開くが、
「サービ様。禁止されているはずですよ」
 と、コラリーに止められる。
 サービが信仰している宗教をこの国で広めることは違法だ。
 だから、サービは竜狩りに参加してそれをどうにかしたいのだ。
「ああ、そうでした、すいません。根は宣教師なもので」
 と、サービはすぐに非を認めペコリと頭を下げる。
「とりあえずカディジャ様とサイモン様の御手並みを拝見させてもらいましょうか。急いだほうが良いので今すぐにでもお願います」

 密偵、いや、斥候としてのカディジャの能力は高いようで、すぐに盗賊たちの痕跡を見つけ、それを追い続ける。
 それを後押しするようにサイモンの手に燃える黒い炎が、カディジャが予想した方向と同じ方向を指し示している。
 ついでに、黒い炎はサイモン以外が見ても、どう指示しているかの判断はつかない。
 ただ怪しくもサイモンの大きな手の中で小さく燃える黒い炎が何も燃やさずに燃えている事だけは事実だ。
「サイモンさん、ボクが指示したのと同じ方向を真似して言ってませんか?」
 それを少し疑ったカディジャが遠慮なしに口にする。
「いえ、そんなことはありません。盗賊たちに殺された村人達の無念が、その魂が、私に力を貸し、道を教えてくれているのです」
「それって呪術というより死霊術の類ではないのですか? 死霊術は禁忌ですよ?」
 サイモンの説明にコラリーが少し心配になる。
 死んだ者の霊魂や死体を利用する死霊術はこのルフェーブル王国でも禁忌とされる魔術だ。
 サイモンの説明では死霊術に触れる可能性があるように思える。
「呪術の根本は恨む心です。死により肉体から解き放たれた魂は、その念がより一層深まっているだけのことです。死霊術ではないですよ」
 サイモンはニッコリと笑いそう説明をしてくれたが、コラリーにはそれが禁忌に触れるのかどうか判断がつかない。
 その辺の判断は、この国の国教であるミアロス教の司祭が独断と偏見で決めることが多いため、コラリーでは判断できずにいる。
 逆に言えば、ある程度融通が利くという事でもあるのだが。
「そうですか。深くは聞きませんが、禁忌はダメですからね?」
 一応は釘を刺して置き、気にすることを止めた。
 それに竜さえ倒してしまえば、多少の禁忌などなかったことにできることも、コラリーにはわかっている。
「はい、もちろんです」
 と、サイモンは笑顔で答える。
 コラリーにはその笑顔のほうが怖く感じてしかたがない。
 が、今はそんなことで立ち止まっている暇もない。
「ギョーム様、盗賊たちの住処を見つけられるとして、我々五人だけで倒せますでしょうか?」
「盗賊如きワシが何とかしてやる」
 そう言ってギョームはコラリーに笑いかける。
 アーメッドの名を持っているだけはあり、腕には相当の自信があるのだろう。
「流石は、あの、アーメッドと言ったところですか」
 と、コラリー感心する。
 それに対してカディジャがよく理解できない顔を見せる。
「そのアーメッドってなんなんです? ボク、実は知らないんですよ」
「知らん方が良い」
 と、ギョームは説明することを放棄する。
 ギョームにとっても余り話したい事ではない。
「ところで、カディジャ様、どのあたりに検討を付けているのですか?」
 そう言うと、カディジャは村長から提供してもらったこの辺りの地図の一カ所を指さす。
「この辺りかな? 北の山沿いにもう使われていない廃坑があるんだって、まず間違いなくそこじゃないかな」
 カディジャのその言葉を聞いた後、サイモンも頷き、
「殺された者達もそう言っています」
 と、言ってくる。
 殺された者達、の言葉を聞いて、という言葉でコラリーは再び不安になる。
「……本当にそれ死霊術ではないのですよね?」
「当たり前です」
 と、サイモンは当然のように肯定する。
「そうですか。では、まずはその廃坑を目指しましょう」
 コラリー達も王都からこの村まで来てたばかりだが、悠長なことを言っている場合でもない。
 下手をしたら明日にでも盗賊たちは移動を開始するはずだ。
 この村は王都からそう遠くない村なのだから。
「三、四時間ってところだね、日が暮れるころにちょうどつけます! 夜襲にはぴったりですね!」
 カディジャは楽しそうに据わった目でそう言った。

 カディジャの予想通り一行は日暮れの少し前に、廃坑にたどり着く。
 どうやらこの廃坑で当たりだったらしく、廃坑の入口に見るからに盗賊という格好の見張り役が二人ほど立っている。
 もう少し待てば辺りは暗くなり、奇襲をかけるには確かにもってこいな時間だ。
 ただ盗賊たちの本隊はおそらく廃坑の中なので、あまり関係はなさそうだ。
 盗賊たちも悠長に寝ているわけもないだろう、王都からの距離的に今頃は引っ越し準備をしていてもおかしくはない。
「どうやら当たりですね。見張りが二名いますが……」
 幸いにも、いや、相手の見張りにやる気がないのか、座り込み話をしている。
 周りのことに注意など向けていない。
 なので、コラリーたちが先に発見することができた。
「ボクがヤッていいですか? うずうずしてるんです!!」
「うずうず?」
 とコラリーが不審そうに聞き返すが、カディジャの眼はなぜか焦点が合っていない。
 それでいて、物凄い笑顔を浮かべている。
 普段のカディジャとあまりにも違う雰囲気に、コラリーを含めた他の仲間たちが生唾を飲み込む。
「うん、だって盗賊でしょう? 殺してイイ奴でしょう? 遠慮はいらないんですよね? なら、いいですよね? やっちゃっても問題ないよねぇ?」
「カディジャ様?」
 と、コラリーが聞き返し、
「相手は二人いるぞ? 気づかれずに二人やれるのか?」
 ギョームが確認する。
「大丈夫! ボク、天才だから!」
 そう言って、止める間もなくカディジャは空に向かって弓を放つ。
 鋭い風切り音と伴ってその矢は空へと消えていく。
 カディジャは再度、素早く弓を番え狙いをつけ、そのまま待つ。
 最初に放った弓が天空で弧を描き、綺麗に見張りの頭に見事に突き刺さる。
 その瞬間、カディジャは弓を放ちもう一方の見張りの眉間を打ち抜く。
「凄い……」
「なんちゅう弓の腕だ……」
 最初に撃った弓などほとんど狙いをつけずに曲射を瞬時に撃って見せたのだ。これを驚かない者はいない。
 ついでに二射目も当然のごとく当てているが、ここは見張り達に気づかれない位置であり、かなりの距離がある。
 それを当然のごとく相手の眉間を撃ち抜いているのだ。カディジャの弓の腕が本物だということがわかる。
 コラリーとギョームが感心する中、カディジャは腰の短剣を抜き放つ。
「ヒャッハッ!! 狩りの時間ですよ!! 一人たりとも逃さず殺し尽くしてやりますよ!!」
 そう叫んで、独り廃坑へと走り出した。
「え? えぇ!? ああ、もう、見張りを気付かれずに倒した意味ないじゃないですか! 皆さんも続きますよ!!」
 そのカディジャの奇行にコラリーは面食らいながらも戦闘の指揮を忘れずにする。
 すぐにコラリーも帯刀していた細身の剣を抜き放ち、カディジャに続く。
 ギョームもヤレヤレと兜の面を降ろし槍斧を片手に、それに続く。
 サービもニヤリと笑みを浮かべ、遅れては大変とさらに急いで続く。
 サイモンだけがその巨体を震わせながら、ゆっくりとおっかなびっくり後を追っていった。
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