女子大生の魔女裁判 第二審 ー生け花パクパク殺人事件ー

八木山

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2巡目 ひかり→あかり 「殺人依頼書」

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*:
写真に写っていた蛇使いの女。
そもそも、あれは誰だったのか。
そう考えてか、自分の部屋を物色するひかりの後ろで、あかりは腕を組ながら人差し指を神経質にヒクつかせていた。

あかり:
つーかそもそも、干瓢で人が殺せるわきゃねーだろ
ボーボボじゃねーんだから
俺様は無実で干瓢は美味しい!
これこそ確かな事実、Q.E.Dだ!

かいり:
そこまで干瓢って美味しいですかね?

ほとり:
いやー、意識したことないッスね

ゆかり:
そもそもボーボボにも干瓢真拳なんて出たっけ?

ほとり:
それってもしかして、犯人は鼻毛真拳究極奥義で首を絞めたってことッスか?

かいり:
・・・馬鹿なんですか、ほとり

あかり:
そうだぞ、俺様鼻毛なんて生えてないぞ

ひかり:
お前らもう少し静かにしてくれよ
人が一人死んでるってこと理解しよ?
特にあかりには殺意があったんじゃない?

*:
そう言ってひかりが差しだしたのは、色褪せた封筒と封を開けられた古い手紙だった。
封筒には直筆で、「かるみあ様」と言う女性の宛名が記されている。
そしてその住所には、今いるこの別荘の場所が指定されていた。

あかり:
な、なんだよ、その手紙

ひかり:
これは、あかりがぽかりを殺そうとしていた証拠だよ

*:
淡々とそう言って手紙を開くその目には、蔑みとも追求とも違う、別の青い光が宿っていた。
そして光は、その内容を読み上げる。

ひかり:
「割尾村にて『P』を殺してほしい Aより」
ここでPってやつを殺すよう、「かるみあ様」ってやつに依頼したみたいだね

ひかり:
ぽかりのP
あかりのA
たら~ん☆

ほとり:
そう言えば、干瓢の原材料のユウガオの花言葉は「罪」だそうですね

あかり:
おいおい、勘弁してくれよ
たまたまだよ、たーまーたーまー!

ゆかり:
いや、僕は偶然とは思えないな
「P」が名前のイニシャルになる日本人なんてそうはいない

ほとり:
お~、確かに鈴木パパイヤみたいにハーフでもない限り入らないッスね

かいり:
パパイヤ鈴木だし、芸名だし

あかり:
いやいや、だとしてもAが俺様だって?
そんな見え見えのイニシャル、使わねーし
はっきり言わせてもらうが、俺様ならゆかりのYを偽名に使うね
なにせ夕月ゆうづきゆかりで姓名どっちもYなんだから言い逃れできねーし?

かいり:
ゆかぽかがラブ♡ラブ♡ちゅっちゅ♡な関係なら、痴情の縺れで殺人に発展したとかいくらでも取り繕えそうですしね

ゆかり:
ありがとう、ゆかぽかは不滅です

ひかり:
ちなみに今の所は別に犯人があかりって決め手にはならないと思う

あかり:
うぇ、そうなの?

ひかり:
うん、だってこれが本当なら「かるみあ様」が犯人でしょ

かいり:
逆にそう決めつけるのは早いと思いますよ
この手紙自体がこの部屋から出てきたこと自体が、その「かるみあ様」が手を下さなかった証左なのでは?
一方で、差出人に殺意はあったことは明確ですし。

ほとり:
と言いますと、「かるみあ様」に送ったはずの手紙があかりの手元に帰ってきてしまい、仕方なく手ずから干瓢で首を締めあげた、ってことスかね?

ゆかり:
そもそもあかりの部屋の掛け軸の絵が変わっていることも忘れちゃダメだよ
「かるみあ様」がぽかりを殺したなら、依頼人であるあかりに疑いが向くようなことしないと思うんだけど

かいり:
あるいは、「かるみあ様」が幽霊使いか・・・

ひかり:
私はぽかりを殺したのは「かるみあ様」ではないんじゃないかって思う
殺した死体の口からカルミアを生やしておいて、自分で花の名前を名乗るかなって

ゆかり:
そう言えば、掛け軸の侍も口から花を生やす呪いを使うんだよね
かいりが言うように遠くにいる「かるみあ様」が幽霊に口から花を生やさせて殺しているんなら、その死体の異常な光景から意図せず「かるみあ」の名前で呼ばれるってことはあるんじゃない?

ひかり:
なるほど・・・?

あかり:
それ以上考えても意味ねーだろ、これ以上の証拠が今の所ねーんだからよ!な!
それに、俺様が調べる相手は決まってるし

ほとり:
え、なんでこっち見るんスか?
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