女子大生の魔女裁判 第二審 ー生け花パクパク殺人事件ー
■導入部
「死んでて草、こえて花」
女子高生小説家、宮古島歩鳥は口ではそう言いながらも困惑していた。
まさか閑静な別荘地で悲惨な殺人が行われるなど、露にも疑ってなかったのだ。
同じ大学、同じ学年の女子大生五人組は、都内某所でルームシェアをしている。
彼女たちはそのうちのひとり、カイリが持つ別荘のある、割尾村へと訪れていた。
カイリの従姉妹である宮古島も誘われたのだが、一人だけ先に到着していた。
ある仕掛けを準備するためだ。
一方。
寂れた無人駅に降り立った彼女たちに、腰の曲がった老夫が呟いた。
「あ、今この村に来るってことは、若いのに結構情報リテラシー低いんスね」
怪訝そうな女子大生たちをよそに、老夫はニヤリとたらこ唇を歪ませる。
「一ヶ月くらい前に村で祀られてる祠が崩れてしまってぇ、洒落にならないくらい良くないことが起きてるんです。オカルトと片付けるには時系列の相関関係が明白なのでぇ、女の子が一人二人いなくなってもシラを切る体質が出来上がってるんスよ」
薄汚い黄色いパーカーを着た老夫は、一方的に早口で捲し立てると、「ア、スイマセン」と一言詫びて立ち去っていった。
思えばこのときから、犯人は牙を研いでいたのだろう。
そして事実、うら若き乙女の命は奪われた。
そしてその犯人は、おなじ別荘を訪れた残りの5人の中にいる。
魔女裁判、ここに開廷す!
「死んでて草、こえて花」
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思えばこのときから、犯人は牙を研いでいたのだろう。
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