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青鬼の死
調査1 鳩羽、柳
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鳩羽 → 山吹・柳の部屋
柳 → 紫野の部屋
鳩羽は紫野の部屋から出てくる柳を見つけると、その肩を後ろから掴んだ。
それこそ、今紫野の部屋から出てきたこともそうだ。
彼女には、はっきりとさせておくべき疑念がいくつかかある。
振り返る柳の顔は、怯えに染まっていた。
鳩羽は彼女を落ち着かせるために、一旦自分の部屋へと案内することにした。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
紅茶はストレートでいいですか?
柳(ポニテ元気っ娘):
あの、毒とか入ってないですよね?
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
私はそんなもの入れていないし持ってもいない、これで確定です。
ただ神主が「焼け死んだ」この状況で「毒」を疑うその姿勢には興味があります。
柳(ポニテ元気っ娘):
その・・・紫野さんの部屋を探してみたんです。
そしたらこれが・・・
■調査結果 紫野の部屋①
彼女の部屋からは、未開封の小さな薬瓶が見つかる。
調べるに強力なトリカブトの毒の一種であることが分かる。
微量であっても傷口から入ったり経口摂取すれば人間も死に至る。
柳(ポニテ元気っ娘):
こんな毒薬が出てくるなんて、私思わなくて・・・!
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
なるほど。使われた形跡は?
柳(ポニテ元気っ娘):
ないです。
でも、もう一つ瓶があったらどうします?
それで、すでに誰かに毒を仕込んでいたら!?
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
その毒を仕込んだ相手が柳さん、あなたである。
そう思ったからそこまで怯えているんですか?
柳(ポニテ元気っ娘):
いや、まさか・・・私たちは正真正銘ここに来たのは初めてです。
ここには何の因縁もないですってば。
必死に首を横に振る柳だったが、鳩羽の目にはそれが滑稽に映った。
彼女たちが何らかの目的を伴ってここに来たということは間違いない。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
そうでしょうか。
なら、あなたの部屋からなぜこれが見つかるんでしょうか。
■調査結果 山吹・柳の部屋①
彼らの荷物からは、あるペンダントが見つかった。
菫と言う名の女性の写真が入っている。
彼女が着ている巫女服や背景に映っている景色は、間違いなくここ子成神社のものだ。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
お知り合いがここで働いていたのでは?
もっとも、今はここにいないようですが。
柳(ポニテ元気っ娘):
信じられない!他人にの荷物を物色するなんて!
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
今、あなたが彼女について話せることは?
柳(ポニテ元気っ娘):
・・・私たちはここで働いている友人の菫に会いに来た。
それだけだよ。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
しかし見ての通り、その彼女はここにいない。
それなら私たちに理由を聞いてもよかったはずです。
そうしなかったのにはタダならぬ事情がある。
柳(ポニテ元気っ娘):
それは、そうだけどさ。
でも、あの紫野って女が怪しいのは事実だよ!
菫の件だって、古参のあの女が何か関わっているのかも。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
なるほど。
その調子で紅丸様を問い詰めた弾みで殺した。グレーです。
柳(ポニテ元気っ娘):
いい加減にして。
私はあのオッサンも、あなたたちにも、そしてほかの客にも興味なんてない。
それでもくだらない噂話を流すなら、こちらにも考えがあるよ。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
わかりました、私もあなたには興味はありませんから。
交換条件付きで黙っておくことも吝かではありません
提示された条件を柳が飲むと頷いたその時だった。
きゃぁあ!と切り裂くような悲鳴が3階から響きわたった。
柳 → 紫野の部屋
鳩羽は紫野の部屋から出てくる柳を見つけると、その肩を後ろから掴んだ。
それこそ、今紫野の部屋から出てきたこともそうだ。
彼女には、はっきりとさせておくべき疑念がいくつかかある。
振り返る柳の顔は、怯えに染まっていた。
鳩羽は彼女を落ち着かせるために、一旦自分の部屋へと案内することにした。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
紅茶はストレートでいいですか?
柳(ポニテ元気っ娘):
あの、毒とか入ってないですよね?
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
私はそんなもの入れていないし持ってもいない、これで確定です。
ただ神主が「焼け死んだ」この状況で「毒」を疑うその姿勢には興味があります。
柳(ポニテ元気っ娘):
その・・・紫野さんの部屋を探してみたんです。
そしたらこれが・・・
■調査結果 紫野の部屋①
彼女の部屋からは、未開封の小さな薬瓶が見つかる。
調べるに強力なトリカブトの毒の一種であることが分かる。
微量であっても傷口から入ったり経口摂取すれば人間も死に至る。
柳(ポニテ元気っ娘):
こんな毒薬が出てくるなんて、私思わなくて・・・!
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
なるほど。使われた形跡は?
柳(ポニテ元気っ娘):
ないです。
でも、もう一つ瓶があったらどうします?
それで、すでに誰かに毒を仕込んでいたら!?
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
その毒を仕込んだ相手が柳さん、あなたである。
そう思ったからそこまで怯えているんですか?
柳(ポニテ元気っ娘):
いや、まさか・・・私たちは正真正銘ここに来たのは初めてです。
ここには何の因縁もないですってば。
必死に首を横に振る柳だったが、鳩羽の目にはそれが滑稽に映った。
彼女たちが何らかの目的を伴ってここに来たということは間違いない。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
そうでしょうか。
なら、あなたの部屋からなぜこれが見つかるんでしょうか。
■調査結果 山吹・柳の部屋①
彼らの荷物からは、あるペンダントが見つかった。
菫と言う名の女性の写真が入っている。
彼女が着ている巫女服や背景に映っている景色は、間違いなくここ子成神社のものだ。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
お知り合いがここで働いていたのでは?
もっとも、今はここにいないようですが。
柳(ポニテ元気っ娘):
信じられない!他人にの荷物を物色するなんて!
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
今、あなたが彼女について話せることは?
柳(ポニテ元気っ娘):
・・・私たちはここで働いている友人の菫に会いに来た。
それだけだよ。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
しかし見ての通り、その彼女はここにいない。
それなら私たちに理由を聞いてもよかったはずです。
そうしなかったのにはタダならぬ事情がある。
柳(ポニテ元気っ娘):
それは、そうだけどさ。
でも、あの紫野って女が怪しいのは事実だよ!
菫の件だって、古参のあの女が何か関わっているのかも。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
なるほど。
その調子で紅丸様を問い詰めた弾みで殺した。グレーです。
柳(ポニテ元気っ娘):
いい加減にして。
私はあのオッサンも、あなたたちにも、そしてほかの客にも興味なんてない。
それでもくだらない噂話を流すなら、こちらにも考えがあるよ。
鳩羽(眼鏡スレンダー巫女):
わかりました、私もあなたには興味はありませんから。
交換条件付きで黙っておくことも吝かではありません
提示された条件を柳が飲むと頷いたその時だった。
きゃぁあ!と切り裂くような悲鳴が3階から響きわたった。
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