37 / 38
番外編
ホワイトデー
しおりを挟む「…あ」
ふと足を止める。街一色、『ホワイトデー』と書かれた紙に包まれている。
「やべ、なにも買ってなかった!」
咲良へのお返し、一粒チョコでいいか?なんて考えながらやめる。アイツはきっと買い直してこいなんて言わず、文句をいいながら受け取るのだ。
「……これでいいか?」
無難に『happywhiteday』と包み紙に書いているチョコレートクッキーの箱を手に取る。
「……お」
少し先のケーキ屋に、チョコレートのマカロンが売っている。一つ二百円。このクッキーは一箱三百円。
「んーー……」
お財布に優しいのはクッキー。けれど喜んでもらえるのは、確実に。
「……すみません、このマカロン……えっと、六個入りの箱に詰めてもらえますか?」
せっかく買うんだから、喜んでもらいたいし。
そんなことを考えながら、咲良の嬉しそうな顔を想像して帰路へと向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる