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ある日のお話。
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毎日が同じ事の繰り返しで、この世界にはとうの昔にうんざりし切っていた。
同じクラスの咲夜(さや)も、私に何処か似た雰囲気のある物静かな女子生徒だった。
「夕実、貴方は私の分身みたいね。」
咲夜は私、夕実(ゆうみ)にそう言った。
確かあれは3日程前のこと。
その時の私は何を馬鹿なことを、と軽く流していたが、今になって考えてみれば確かにそんな気がする。
よく同じ事に気づき、呆れ、諦めるのだ。
ネガティヴとは少し違う、その感情を共有出来るのは咲夜だけだった。
家に着く数十歩手前で、制服のポケットから赤紫の紙切れを取り出す。それは今日、御守りに、と彼女がくれたものだ。
頭上から街灯が私を淡く包んでいる。
息を零して歩みを再開すると、空には雲の切れ間から満月が覗いていた。
それがどうも冷たく見えて、家まで早足で帰った。
翌日、朝一番に話しかけてきた咲夜は私に笑顔で耳打ちしてきた。
「ねぇ、一緒に死のっか。」
まるで出掛ける約束を持ち掛けるように、楽しそうに話していた。
冗談とも本気とも取れない彼女の提案に、少し警戒したような態度を取れば、本気だ、と表情が物語った。
とうの昔にこの世界は捨てていた筈なのに、いざそんな提案をされると尻込みするのだから私は意気地がない。
「うん。そうだね…出来たら、いいよね。」
そう曖昧に答えれば、ほんの一瞬寂しそうな顔をする。そんな彼女を見て何も思わない訳がない。でも、今の自分には彼女の期待に応えられるような回答は思いつかなかった。
その日は雨だった。
帰り道、まだ新しいビニール製のガラ付きの傘を差して帰っていると、ポケットの中に少し雨に濡れてしまったあの御守りが入っていた。そう言えばこれはどんな意味があるんだろうか。
もう一度、今度は濡れないようにカバンの中にしまった。昨日は冷たかった月も、今日は雨雲に蓋をされていた。
次の日も雨だった。髪をタオルで拭いながら自分の席に着く。丁度そこへ咲夜が入ってきた。そして私の元へまっすぐ向かってきた。
「おはよう。今日は耳打ちしないのね」
そんな風に言った。言ってから後悔した。
「してもいいの?……一緒に、死んでくれるの?」
答えは浮かんでなどいなかった。視線を泳がせながら答えを探る。
「出来たら、嬉しい」
精一杯だった。代わりに質問をする。
「あの御守りって、なんの意味があったの?」
いきなりの話の転換に驚いていた。…気がした。咲夜はとても優しい顔をして答えた。
「赤紫って、夕日みたいじゃない。夕焼けの色。まるで夕実みたい……それだけよ」
私にはそれが今の自分の迷いのように感じた。咲夜のように、決断が出来たらどれほど幸せなのだろう……。
その日の夜、咲夜の提案の答えを探した。
私は何を躊躇しているのか。結局自分は自分が大切だったのか…?
いくら考えても分からなかった。
窓の外はいつの間にか晴れていて、少し欠けた月が道に溜まった雨水にゆらゆらと揺れていた。
私はひとつの提案を持ち掛ける事にした。
2日振りの晴れ。晴天。
昼の休憩に咲夜に提案をした。
「何処か遠くへ行かない?星、見に行こうよ」
彼女にはどう捉えられたのだろう。少し考えていた。
「いきなりね。……でも、いいよ、行きましょう」
咲夜はきっと私に気を使っている。死にたいなどと私に持ち掛けたことを後悔しているに違いない。
でも今回の私の提案は、自分が決心する為の物でもあった。
予定はすぐに決まった。晴れた日に、星が綺麗に見えるところへ。行く日もすんなりと決まった。
決まってからは意外と楽しく話をして、予定を立てたりした。まるで今日の天気のように、本当は何も無いただの仲のいい友だちの様に、どこまでも澄んだ会話をした。
そしてすぐ、その日が来た。
お互いにそれなりの荷物を背中に背負って、夕方の、それほど人の乗っていない電車に揺られる。昨日までは学校で楽しそうに話したのに、いざ向かうと話すことが無かった。
そのうち、私たちの乗る車両は、私たちだけになった。
「貸し切り、だね。」
そういって横に目をやる。すると咲夜は一瞬こちらに目をやり、微笑んだ。
「そうね、...星、見えるといいね。」
「見えるよ。きっと、綺麗だよ...。」
少しずつ、目的の場所へ進んでいく。
目的地についた頃には、陽が沈みかけていた。それを見て、綺麗だ、と感想を言ってから、歩く。夕陽の赤はいつになく濃くて美しかった。
目的の高原はとても綺麗な所だった。
そこへ用意していたテントを張る。中へ入り、カンテラの灯りをいれる。ぼお、と灯るカンテラを挟み、星が見える時間まで2人で話した。
「咲夜、あなたは…」
そこまで言いかけて少し躊躇う。何故死にたいなどと言ったのか。...そんな事、聞いていいのだろうか。そんな姿を見て、咲夜が答える。
「どうして死にたいかって?それは、...」
咲夜は少しずつ、自分のことを話した。
親が離婚をした咲夜の家庭は、少しずつ荒れていった。母親と暮らしていたけれど、父親と離れ、夜な夜な出歩くようになったらしい。そうすれば咲夜の精神も不安定になるのは時間の問題で、学校でも孤立。そんな咲夜を見て見ぬふりをした先生と、頼れる友達がいなかったこともあり、不安定な心は更に不安定になったのだった。
「...私のお話はこんな感じかしら。今だって母親なんか家に帰らないし、帰ったところで何にもしないの。そんなだから、耐えられなくなる前に消えてしまいたいって思ったの。」
そんなことがあったなんて...。
いつも優しい咲夜は、きっと色々なことを隠して生きてきたのだろう。私には分からないくらい大変な思いをしてきたに違いない。
「咲夜...、私、何も知らなかった。ごめんなさい...、何も、考えてあげられなくて。」
「大丈夫、夕実はとても優しい人よ...。私、夕実と友達でいられて、良かった…」
咲夜は、私のことが知りたい、と言った。
同じような雰囲気を感じる私の過去が知りたい、と。
「私、そんな素晴らしい人生なんか送ってないよ?...私も酷い時間を過ごしてきたもの。...」
私は、幼稚園の頃まではごくごく普通の家庭に育った。友達と遊び、家に帰って夕食を取り、好きなことをして眠りにつく。
ただ少し、両親は言葉が少ない人だった。
小学校に上がると、周りと馴染めず孤立していく私を面倒に思った両親は、段々と私に関わらなくなった。高学年になると、夜遅くまで帰らない日が増えた。
それでもまた楽しく過ごせるように、私は必死に勉強をした。そうすればまた関心を持ってもらえると思っていた。成績も上場で、学校ではトップだった。
しかし、中学に上がると、酷いいじめにあった。理由は簡単。身なりが整っていないから。両親が興味を持たないのだから、下手なりに髪も自分で切っていた。それが、面白かったらしい。
それでも勉強は続けた。そうすればいつか報われると思っていた。しかし、先生から成績を期待され、報われることなんて無い、と気づいてしまったのだった。
「...ね?なーんにも面白いことなんて無い、...つまんないよ、人生なんて。」
「夕実...やっぱりあなたは私の分身みたい。
内容は違えど、こうして、今ここで、同じように散々な人生を嘆いてる。」
咲夜はそういって少し笑った。それは、共有出来た喜びのように見えた。
「私は、あなたの、分身。分身だよ、咲夜。」
「そうね、夕実は私の分身。」
すっかり辺りは暗くなっていた。
「星、見ましょう?」
咲夜の言葉でテントを出ると、空は少し霞んでいた。絵のような空に、たくさん散らばった星たちは、本当に綺麗だった。
そこに大きな満月がぼやけて浮かんでいた。そしてそれは、ランタンのようにゆらゆらと揺れていた。
そんな空がどうも自分達に被るような気がして、もうしばらくここに居よう、と言った。
何故だかお疲れ、と言われた気がした。
次の日。すっかり晴れた空の下、朝露に濡れた草に囲まれて2人はいた。夕実と咲夜は、お互いの存在を確かめるように、抱きしめ合っていた。
同じクラスの咲夜(さや)も、私に何処か似た雰囲気のある物静かな女子生徒だった。
「夕実、貴方は私の分身みたいね。」
咲夜は私、夕実(ゆうみ)にそう言った。
確かあれは3日程前のこと。
その時の私は何を馬鹿なことを、と軽く流していたが、今になって考えてみれば確かにそんな気がする。
よく同じ事に気づき、呆れ、諦めるのだ。
ネガティヴとは少し違う、その感情を共有出来るのは咲夜だけだった。
家に着く数十歩手前で、制服のポケットから赤紫の紙切れを取り出す。それは今日、御守りに、と彼女がくれたものだ。
頭上から街灯が私を淡く包んでいる。
息を零して歩みを再開すると、空には雲の切れ間から満月が覗いていた。
それがどうも冷たく見えて、家まで早足で帰った。
翌日、朝一番に話しかけてきた咲夜は私に笑顔で耳打ちしてきた。
「ねぇ、一緒に死のっか。」
まるで出掛ける約束を持ち掛けるように、楽しそうに話していた。
冗談とも本気とも取れない彼女の提案に、少し警戒したような態度を取れば、本気だ、と表情が物語った。
とうの昔にこの世界は捨てていた筈なのに、いざそんな提案をされると尻込みするのだから私は意気地がない。
「うん。そうだね…出来たら、いいよね。」
そう曖昧に答えれば、ほんの一瞬寂しそうな顔をする。そんな彼女を見て何も思わない訳がない。でも、今の自分には彼女の期待に応えられるような回答は思いつかなかった。
その日は雨だった。
帰り道、まだ新しいビニール製のガラ付きの傘を差して帰っていると、ポケットの中に少し雨に濡れてしまったあの御守りが入っていた。そう言えばこれはどんな意味があるんだろうか。
もう一度、今度は濡れないようにカバンの中にしまった。昨日は冷たかった月も、今日は雨雲に蓋をされていた。
次の日も雨だった。髪をタオルで拭いながら自分の席に着く。丁度そこへ咲夜が入ってきた。そして私の元へまっすぐ向かってきた。
「おはよう。今日は耳打ちしないのね」
そんな風に言った。言ってから後悔した。
「してもいいの?……一緒に、死んでくれるの?」
答えは浮かんでなどいなかった。視線を泳がせながら答えを探る。
「出来たら、嬉しい」
精一杯だった。代わりに質問をする。
「あの御守りって、なんの意味があったの?」
いきなりの話の転換に驚いていた。…気がした。咲夜はとても優しい顔をして答えた。
「赤紫って、夕日みたいじゃない。夕焼けの色。まるで夕実みたい……それだけよ」
私にはそれが今の自分の迷いのように感じた。咲夜のように、決断が出来たらどれほど幸せなのだろう……。
その日の夜、咲夜の提案の答えを探した。
私は何を躊躇しているのか。結局自分は自分が大切だったのか…?
いくら考えても分からなかった。
窓の外はいつの間にか晴れていて、少し欠けた月が道に溜まった雨水にゆらゆらと揺れていた。
私はひとつの提案を持ち掛ける事にした。
2日振りの晴れ。晴天。
昼の休憩に咲夜に提案をした。
「何処か遠くへ行かない?星、見に行こうよ」
彼女にはどう捉えられたのだろう。少し考えていた。
「いきなりね。……でも、いいよ、行きましょう」
咲夜はきっと私に気を使っている。死にたいなどと私に持ち掛けたことを後悔しているに違いない。
でも今回の私の提案は、自分が決心する為の物でもあった。
予定はすぐに決まった。晴れた日に、星が綺麗に見えるところへ。行く日もすんなりと決まった。
決まってからは意外と楽しく話をして、予定を立てたりした。まるで今日の天気のように、本当は何も無いただの仲のいい友だちの様に、どこまでも澄んだ会話をした。
そしてすぐ、その日が来た。
お互いにそれなりの荷物を背中に背負って、夕方の、それほど人の乗っていない電車に揺られる。昨日までは学校で楽しそうに話したのに、いざ向かうと話すことが無かった。
そのうち、私たちの乗る車両は、私たちだけになった。
「貸し切り、だね。」
そういって横に目をやる。すると咲夜は一瞬こちらに目をやり、微笑んだ。
「そうね、...星、見えるといいね。」
「見えるよ。きっと、綺麗だよ...。」
少しずつ、目的の場所へ進んでいく。
目的地についた頃には、陽が沈みかけていた。それを見て、綺麗だ、と感想を言ってから、歩く。夕陽の赤はいつになく濃くて美しかった。
目的の高原はとても綺麗な所だった。
そこへ用意していたテントを張る。中へ入り、カンテラの灯りをいれる。ぼお、と灯るカンテラを挟み、星が見える時間まで2人で話した。
「咲夜、あなたは…」
そこまで言いかけて少し躊躇う。何故死にたいなどと言ったのか。...そんな事、聞いていいのだろうか。そんな姿を見て、咲夜が答える。
「どうして死にたいかって?それは、...」
咲夜は少しずつ、自分のことを話した。
親が離婚をした咲夜の家庭は、少しずつ荒れていった。母親と暮らしていたけれど、父親と離れ、夜な夜な出歩くようになったらしい。そうすれば咲夜の精神も不安定になるのは時間の問題で、学校でも孤立。そんな咲夜を見て見ぬふりをした先生と、頼れる友達がいなかったこともあり、不安定な心は更に不安定になったのだった。
「...私のお話はこんな感じかしら。今だって母親なんか家に帰らないし、帰ったところで何にもしないの。そんなだから、耐えられなくなる前に消えてしまいたいって思ったの。」
そんなことがあったなんて...。
いつも優しい咲夜は、きっと色々なことを隠して生きてきたのだろう。私には分からないくらい大変な思いをしてきたに違いない。
「咲夜...、私、何も知らなかった。ごめんなさい...、何も、考えてあげられなくて。」
「大丈夫、夕実はとても優しい人よ...。私、夕実と友達でいられて、良かった…」
咲夜は、私のことが知りたい、と言った。
同じような雰囲気を感じる私の過去が知りたい、と。
「私、そんな素晴らしい人生なんか送ってないよ?...私も酷い時間を過ごしてきたもの。...」
私は、幼稚園の頃まではごくごく普通の家庭に育った。友達と遊び、家に帰って夕食を取り、好きなことをして眠りにつく。
ただ少し、両親は言葉が少ない人だった。
小学校に上がると、周りと馴染めず孤立していく私を面倒に思った両親は、段々と私に関わらなくなった。高学年になると、夜遅くまで帰らない日が増えた。
それでもまた楽しく過ごせるように、私は必死に勉強をした。そうすればまた関心を持ってもらえると思っていた。成績も上場で、学校ではトップだった。
しかし、中学に上がると、酷いいじめにあった。理由は簡単。身なりが整っていないから。両親が興味を持たないのだから、下手なりに髪も自分で切っていた。それが、面白かったらしい。
それでも勉強は続けた。そうすればいつか報われると思っていた。しかし、先生から成績を期待され、報われることなんて無い、と気づいてしまったのだった。
「...ね?なーんにも面白いことなんて無い、...つまんないよ、人生なんて。」
「夕実...やっぱりあなたは私の分身みたい。
内容は違えど、こうして、今ここで、同じように散々な人生を嘆いてる。」
咲夜はそういって少し笑った。それは、共有出来た喜びのように見えた。
「私は、あなたの、分身。分身だよ、咲夜。」
「そうね、夕実は私の分身。」
すっかり辺りは暗くなっていた。
「星、見ましょう?」
咲夜の言葉でテントを出ると、空は少し霞んでいた。絵のような空に、たくさん散らばった星たちは、本当に綺麗だった。
そこに大きな満月がぼやけて浮かんでいた。そしてそれは、ランタンのようにゆらゆらと揺れていた。
そんな空がどうも自分達に被るような気がして、もうしばらくここに居よう、と言った。
何故だかお疲れ、と言われた気がした。
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