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ヤマダさんの話
病院
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ある日、男が当直で病院にいると、うとうとと眠気をもよおした。「暑い暑い」という人の話し声を聞いたような気がして、眼をあけてちょっと見ると周りには誰もいない。
男は同僚がまたいたずらをしたのだろうと相手にせず、イヤホンをして今度は本当に寝てしまおうと思った。
しかしその声は終始耳元ではっきりと聞こえ続けていて男は気が狂いそうになった。
翌日、男がこの話を上司にすると彼はこう言った。
「ああ、昨晩は解剖室の電気が壊れて、中にあった死体が全部溶けちゃったんだよ。」
・
・
・
「それってまさか、亡くなった人の声だった、てこと…?」
ヤマダレイカは、遠くの方を眺めていた。
「可哀そうね。」
それが、何に向けての言葉か、僕はわからなかった。
男は同僚がまたいたずらをしたのだろうと相手にせず、イヤホンをして今度は本当に寝てしまおうと思った。
しかしその声は終始耳元ではっきりと聞こえ続けていて男は気が狂いそうになった。
翌日、男がこの話を上司にすると彼はこう言った。
「ああ、昨晩は解剖室の電気が壊れて、中にあった死体が全部溶けちゃったんだよ。」
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「それってまさか、亡くなった人の声だった、てこと…?」
ヤマダレイカは、遠くの方を眺めていた。
「可哀そうね。」
それが、何に向けての言葉か、僕はわからなかった。
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