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第1章
03.こんにちは人間、はじめまして吸血鬼
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鴉が他の吸血鬼を結晶化させてから数分が経った。アールグレイと氷魚、翠亜と杉咲は、それぞれに口を開く。
「吸血鬼(鴉)は俺が倒すから、先輩たちは気にせずにいつもの生活に戻っていてくれ」
「そうね、こんなとこでウジウジしてられないものね、さっさと鴉ちゃんを倒して平和な日常を取り戻しましょ!」
他2人も同じ考えだったため割愛する。
「ん、わかった。お前らならやってくれると信じてる、何かあったら連絡しろよ」
そう言って男の先輩吸血鬼は、自分の連絡先が書かれた紙をアールグレイに渡した。
「あぁ、わかった。連絡するよ」
他の先輩吸血鬼たちは、後ろを振り向き涙ぐむ自分に喝を入れた。すると背筋が急に良くなりだしたり、声が馬鹿でかくなりだしたり、結果は様々だ。
「なんで俺たちだけ結晶化されなかったのかわからないが、何かしらの抗体は持ってたんだと思う、さて、と。お前らには蝙蝠一派を殺してもらう。あぁ大丈夫、俺たちも全力でバックアップするさ!…………だから....死ぬな」
(こんなことになるなんて思いもしなかった。これは鴉なりの挑戦(宣戦布告)なのだろうか。ここにいた殆どが鴉によって結晶化。結晶化したうちの数人が鴉によって殺されてしまった....)
「さ、行きましょ2人とも」
翠亜が一番辛いはずなのに、いつでも笑顔を保っているのが凄いと思う。人間問わず吸血鬼を愛す翠亜。どんな辛いことがあっても笑顔なのは、周りを悲しませたくないからだと、昔そう言っていた。
「......少しは俺たちを頼れよ、翠亜....」
アールグレイはぼそっとそう呟いた。すると翠亜はその言葉を聞いていたらしく、にこっとまた笑った。
「そうね...頼りたいけど、まだ、頼れないの」
「なんで...俺たちが頼りないって言いたいのかよ!!!」
「..............。」
アールグレイの問いかけに、急に黙ってしまう翠亜。
「そしてごめんなさい、今はその問いかけに答えることは出来ないわ。.........さ、みんなも待ってるし行きましょ、アルグレちゃん」
「ん、あぁ...」
アールグレイは追いかけるように氷魚たちの方へ走っていった。
「ねぇ2人とも。私たちがこれから通う学校、どんな感じか気にならない?」
「お、気になる気になる!!」
「アルグレちゃんは、どう思う?」
「あ…当たり前だろ!気になって気になって仕方がねぇよ!」
にこっと笑う翠啞。先輩吸血鬼から地図を貰い、早速学校の下見に向かった。
「……まさか兄さんが敵だなんて思いもしなかったわ」
「鴉と翠、顔がほんと瓜二つだったよな」
「一卵性双生児って知ってる?」
「「ソーセージ!!??」」
アールグレイと氷魚は、口を揃えてそう言った。
「違うわよ」
翠亜はそう言いながら笑った。だって双生児とソーセージは名前似てるし、同じものだと思うじゃん??
ぐうううう…と氷魚のお腹がなった。ソーセージの話をしてたらお腹が空いたのだろうか。
「近くに喫茶店があるわ、そこに入りましょう、冬真ちゃんはどうする?」
「お金の払い方、向こうと同じかなー」
「えっ…俺もご一緒してよろしいんですか?」
アールグレイたちはそう言い合いながら喫茶店に入っていく。だけど杉咲は一瞬戸惑いながらも、喫茶店の中に入っていった。
「お金は割り勘でいいかしら……とは言っても貴方達お金持ってないのよね…いいわ、私が今回はお金払ってあげる」
「ありがとうございます!!持つべきものは友。ですね!!!」
アールグレイと氷魚は口を揃えた。考えてることは一緒ということになる。
(コイツと考えてること同じかぁ…)
じーっと氷魚の顔を見ているアールグレイ。氷魚はその視線に気づき、アールグレイにがん飛ばしてる。
「つーかお前何見てんの?キモいんだけど」
「俺がキモかったらお前のほうがキモい」
「は?もう一辺言ってみろよ紅、茶ッッ!!」
席に着いたのも束の間、氷魚は机を思いっきりバンッッと蹴り飛ばした。
「相変わらず足癖もワリィんだな、お前。」
『私は知りませんよ、店員さんが来て追い出されても』
そう言った後、スゥ…と姿を消すヒストリア。杉咲はあわあわしながら、喧嘩を止めようとした。が、杉咲が喧嘩を止めようとした瞬間、翠亜が割って入ってきた。
「駄目でしょ2人とも!!喧嘩しちゃ!」
「あ?翠は黙ってろ!」
「ちっさ…」
ボソッと誰かが呟いた。アールグレイたちの目の前の席に座っていた女子高生1人がこちら側に歩いてくる。
「何そんなことで喧嘩してんの?小さいんだけど。あーちっさいちっさい、アンタらの器、小さいんじゃない?」
「んだと?てめえ…一辺外に出やがれ!!」
ピリピリしている氷魚を見ながら、杉咲はブツブツと何か念仏のようなものを唱えている。翠亜は2人の喧嘩を呆れ顔で見ていた。
「―――――――――」
2人の間に見えない壁が出てきて、その壁がその口喧嘩を仲裁した。
「さっすが冬真ちゃん、お見事ッ!」
パチパチと手を叩く翠亜。
「えへへ…これで喧嘩が仲裁できて良かったです」
にこーと笑っている杉咲の方をじっと見てる青髪の少女。
「なんで喧嘩を仲裁したの、アンタ」
「だって喧嘩は駄目なんです、憎悪、憎しみしか産まないんですよ。だから喧嘩を止めました」
氷魚は青髪の少女を睨みつける。その少女は、睨みを返すが、それ以上は口を開くことはなかった。
「吸血鬼(鴉)は俺が倒すから、先輩たちは気にせずにいつもの生活に戻っていてくれ」
「そうね、こんなとこでウジウジしてられないものね、さっさと鴉ちゃんを倒して平和な日常を取り戻しましょ!」
他2人も同じ考えだったため割愛する。
「ん、わかった。お前らならやってくれると信じてる、何かあったら連絡しろよ」
そう言って男の先輩吸血鬼は、自分の連絡先が書かれた紙をアールグレイに渡した。
「あぁ、わかった。連絡するよ」
他の先輩吸血鬼たちは、後ろを振り向き涙ぐむ自分に喝を入れた。すると背筋が急に良くなりだしたり、声が馬鹿でかくなりだしたり、結果は様々だ。
「なんで俺たちだけ結晶化されなかったのかわからないが、何かしらの抗体は持ってたんだと思う、さて、と。お前らには蝙蝠一派を殺してもらう。あぁ大丈夫、俺たちも全力でバックアップするさ!…………だから....死ぬな」
(こんなことになるなんて思いもしなかった。これは鴉なりの挑戦(宣戦布告)なのだろうか。ここにいた殆どが鴉によって結晶化。結晶化したうちの数人が鴉によって殺されてしまった....)
「さ、行きましょ2人とも」
翠亜が一番辛いはずなのに、いつでも笑顔を保っているのが凄いと思う。人間問わず吸血鬼を愛す翠亜。どんな辛いことがあっても笑顔なのは、周りを悲しませたくないからだと、昔そう言っていた。
「......少しは俺たちを頼れよ、翠亜....」
アールグレイはぼそっとそう呟いた。すると翠亜はその言葉を聞いていたらしく、にこっとまた笑った。
「そうね...頼りたいけど、まだ、頼れないの」
「なんで...俺たちが頼りないって言いたいのかよ!!!」
「..............。」
アールグレイの問いかけに、急に黙ってしまう翠亜。
「そしてごめんなさい、今はその問いかけに答えることは出来ないわ。.........さ、みんなも待ってるし行きましょ、アルグレちゃん」
「ん、あぁ...」
アールグレイは追いかけるように氷魚たちの方へ走っていった。
「ねぇ2人とも。私たちがこれから通う学校、どんな感じか気にならない?」
「お、気になる気になる!!」
「アルグレちゃんは、どう思う?」
「あ…当たり前だろ!気になって気になって仕方がねぇよ!」
にこっと笑う翠啞。先輩吸血鬼から地図を貰い、早速学校の下見に向かった。
「……まさか兄さんが敵だなんて思いもしなかったわ」
「鴉と翠、顔がほんと瓜二つだったよな」
「一卵性双生児って知ってる?」
「「ソーセージ!!??」」
アールグレイと氷魚は、口を揃えてそう言った。
「違うわよ」
翠亜はそう言いながら笑った。だって双生児とソーセージは名前似てるし、同じものだと思うじゃん??
ぐうううう…と氷魚のお腹がなった。ソーセージの話をしてたらお腹が空いたのだろうか。
「近くに喫茶店があるわ、そこに入りましょう、冬真ちゃんはどうする?」
「お金の払い方、向こうと同じかなー」
「えっ…俺もご一緒してよろしいんですか?」
アールグレイたちはそう言い合いながら喫茶店に入っていく。だけど杉咲は一瞬戸惑いながらも、喫茶店の中に入っていった。
「お金は割り勘でいいかしら……とは言っても貴方達お金持ってないのよね…いいわ、私が今回はお金払ってあげる」
「ありがとうございます!!持つべきものは友。ですね!!!」
アールグレイと氷魚は口を揃えた。考えてることは一緒ということになる。
(コイツと考えてること同じかぁ…)
じーっと氷魚の顔を見ているアールグレイ。氷魚はその視線に気づき、アールグレイにがん飛ばしてる。
「つーかお前何見てんの?キモいんだけど」
「俺がキモかったらお前のほうがキモい」
「は?もう一辺言ってみろよ紅、茶ッッ!!」
席に着いたのも束の間、氷魚は机を思いっきりバンッッと蹴り飛ばした。
「相変わらず足癖もワリィんだな、お前。」
『私は知りませんよ、店員さんが来て追い出されても』
そう言った後、スゥ…と姿を消すヒストリア。杉咲はあわあわしながら、喧嘩を止めようとした。が、杉咲が喧嘩を止めようとした瞬間、翠亜が割って入ってきた。
「駄目でしょ2人とも!!喧嘩しちゃ!」
「あ?翠は黙ってろ!」
「ちっさ…」
ボソッと誰かが呟いた。アールグレイたちの目の前の席に座っていた女子高生1人がこちら側に歩いてくる。
「何そんなことで喧嘩してんの?小さいんだけど。あーちっさいちっさい、アンタらの器、小さいんじゃない?」
「んだと?てめえ…一辺外に出やがれ!!」
ピリピリしている氷魚を見ながら、杉咲はブツブツと何か念仏のようなものを唱えている。翠亜は2人の喧嘩を呆れ顔で見ていた。
「―――――――――」
2人の間に見えない壁が出てきて、その壁がその口喧嘩を仲裁した。
「さっすが冬真ちゃん、お見事ッ!」
パチパチと手を叩く翠亜。
「えへへ…これで喧嘩が仲裁できて良かったです」
にこーと笑っている杉咲の方をじっと見てる青髪の少女。
「なんで喧嘩を仲裁したの、アンタ」
「だって喧嘩は駄目なんです、憎悪、憎しみしか産まないんですよ。だから喧嘩を止めました」
氷魚は青髪の少女を睨みつける。その少女は、睨みを返すが、それ以上は口を開くことはなかった。
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