AQAーArt Quality Automataー

高山小石

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16.アクアの選択

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 空也は不敵に笑った。

「アクア! 『オムニス ネケッシタース キルクィトス レゲレ システレ(全アクアへ緊急回線読み込み停止)』!」

「キサマ、何をした!」

 緑川が空也を押さえ込んだが遅かったようだ。リウは含み笑いをしている。

「劉さん。あなたはわかっているようですね。教えてもらいましょうか?」

「簡単なことだ。呪文を消す命令を読み込み不能にしたようだ。それも全アクアにね」

「できるはずがない!」

 緑川は慌てて言い直した。

「できるわけがありません。こちらのアクアは、開発者命令を上原社長以外からは受け付けないようにしてあるんですよ? そのアクアだって、劉さん以外の命令は聞かないようにしているでしょう?」

「空恐ろしいことに、今のは開発者指令でもないし通常の指令文でもない。まったく、君はどこまでアクアにオリジナルの文を作っているのかね。楽しくなってきたよ」

 緑川は、そんなはずはない、ありえない、と呟きながらアクアの暴走に見せかけている現場と連絡をとった。

「なにっ! 指令が効かないだと? 何度でも試したまえ! 何度でも、効くまでだ!」

「無駄だよ」

 緑川に押さえ込まれたまま、空也は言った。

「さっきも言っただろう? アクアは水さえあれば一瞬でデータを転送できるんだ。たとえここにアクアがいなくても、僕が読み込んで欲しいって指令を唱えさえすれば、近くにいるアクアが拾ってくれる。どれだけ離れていても、僕の言葉はアクアに届くんだ」

 得意げに話す空也を見て、初めてルージュは空也の存在を怖いと思った。

(社長から話を聞いた時は具体的なイメージがわかなかったけど、こう目の当たりにすると、クウヤの存在自体がとても危険だわ。社長はクウヤを守るのと同時に、見張ってたんじゃないかしら)

「ラウ」

 小気味いい音がして緑川が吹っ飛んだ。ラウはそのまま緑川を押さえ込む。

「切り札が使えなくて残念だったな、緑川。永瀬空也を相手にアクアで勝負しようなどとは、とんだお笑いぐさだったがな。次は私の番だ。大人しくしていてもらおう」

 緑川は悔しそうに睨んでいたが、抵抗せず、壁際に押し付けられた。

「さて、永瀬空也。君に再び質問しよう。今度は前とは少し違う。意思のあるアクアと、クローンとの違いはなんだと思う? 君は、ここにいるもう一人の自分と、アクアと、どちらがより人間らしいと感じるのかな?」

「…………」

 空也は答えなかったが、目をそらした様子から、自分の複製よりもアクアの方が人間らしいと感じているのがうかがえた。

「意思がなければ両者は同じ存在だとは思わないかね? 両者とも人間に似ている。けれどボディは作り物だ。なら、意思があれば? 意思があるだけで、両者が違う存在だと誰が言えるだろうね。君は忘れているだろうが、私のアクアが私を守ったために処分されたことに対して、昨日の君はこう言った。『自分の身を呈して守りきれたことを、誇りに思ったことでしょう』とね。確かに、ロイドは人間の役に立つために存在している。それがロイドの定義だし存在意義だろう。ロイドの定義は、人間対機械の一方通行なものだ。人間は与えられる側。ロイドは与える側。だが、アクアの定義は違う。『家族』としての行動が一方通行でいいとは思えない。『身を呈して主人を守る』。それは『家族』の行動じゃない。そこで直接、君の考えを聞いてみたくなったのだよ。同行は断られたが、ようやく昨日、何故そんなアクアになったのか理解したよ」

 劉は一息つき、声を大きくした。

「君の行動だ。君が、自分の身の犠牲を厭わず行動するからだ。それが悪いというわけじゃない。誰かを踏み台にのし上がる方が、人として許せない。だが、簡単に自分を犠牲にするのもどうだろう? フェイは、私を守ったアクアは、自分がいなくなった後の私の気持ちを想像できなかったのだろう。フェイはロイドだから仕方がない。なら人間の君は、残された者の気持ちを考えたことがあるのかね? ここ数日だけでも、君は何回、自分を捨てた? 海に一度、昨日も一度。それとも君は、クローンがあるから問題ないとでも思っているのかね?」

(今なら、この人の言いたいことがわかるわ。あのモノレールで、クウヤはロイドに着いて行って、登録者マスターに、劉さんに会うことだってできた。昨日も、私を庇って撃たれるんじゃない、別の方法もあったはず。いつもクウヤが、自分から犠牲を払う方法を選んできたのよ)

「僕には『家族』がありませんから」

 ふてくされた空也の言い様に、ルージュは愕然とした。

(クウヤにとっては、誰も、アクアでさえも家族じゃないの?)

 劉は銃を取り出した。

「昨日といい、今日といい、君の答えにはうんざりする。今日はできるだけわかりやすく話したつもりだったが、それでも君には伝わらなかったようだ。代わりの永瀬空也は手に入れた。彼を私の思うように育てれば、アクアも変わってゆくだろう。お前には、もう用はない」

 ルージュはあえて動かなかった。空也が短く叫ぶ。

「アクア! 守れデーフェーンシオー!」

「きゃあっ」

「なにっ?」

 今まで黙って後ろに立っていた二体のアクアが、ルージュを羽交はがめにした。ラウも劉を固定している。

「くぅっ。やはり、あなどれんな」

「なにするのよ。離しなさいよ。離さないと……!」

「アクア。ルージュは離していい。緑川を拘束して」

 二体のアクアは、この隙に逃げ出そうとしていた緑川を締め上げた。

「私にまでこんなことしないでよ!」

「ごめん。とっさだったから、相手を指定できなかったんだ。登録者マスターを守る指令文だから、危害は加えてないはずだけど」

「危害を加えられてたら、とっくに倒してるわよ!」

 ルージュには見向きもせず、空也は劉が落とした銃を拾い、もう一人の空也に銃を向けた。

「こんな出来損ないは、いらない」

「やめて!」

 ルージュはもう一人の空也の前に踊り出た。

 ためらいなく撃たれた弾がルージュの体に二度当たった。衝撃に、ルージュは思わず膝をつく。身に付けていた強化服のおかげで、痛みはあるものの、傷にはなっていないようだ。

(っく~~。強化服着てても痛いのねぇ。でも、さっきの空也の言葉に比べたら、これくらいなんでもないわ!)

 ルージュは両手を広げて、空也の前に立ちはだかった。

「まさか君は、君を覚えているほうの『僕』だからって、そいつを守るつもりなのか?」

「違うわ。私はクウヤを守りたいの。殺そうとしているのもクウヤだし、殺されようとしているのもクウヤだわ。私は、クウヤが殺されて欲しくないし、クウヤに誰かを殺して欲しくもない。あなたはクローンの自分を消すだけだと思っているのかもしれない。けど、このクウヤが別の個体である以上、あなた自身じゃないわ。誰かの『家族』なのよ」

「そいつに家族がいるなんて思えないけどね」

 空也は吐き捨てるように言った。

「家族だって初めは他人よ。最初はみんな他人同士。それが家族になっていくのよ。家族がいない人なんていない。まだ家族じゃないだけで、みんな、誰かの家族なのよ。クウヤが作るアクアだって誰かの家族になるんでしょ? アクアを、『家族』を守るために、誰かの『家族』を殺すなんて、おかしいわ。誰もが誰かの大切な存在なのよ」

(お願い。どうか伝わって!)

「私にとって、クウヤは大切な人の一人よ。私の幸せは、私と、私の大切な人たちが幸せでいることなの。クウヤはアクアが大切で、アクアの幸せを願うわよね? 同じようにアクアもクウヤの幸せを願ってる。誰かを大切に思うのなら、自分自身も大切にしてくれないと。そうじゃないと、あなたを想う人は幸せになれないわ。クウヤにとって、私は出会ったばかりの、ただの知り合いかもしれない。でも私がクウヤを知ってるの。私の前でクウヤは二回も死んだ。あなたは生きているけど、あの時のクウヤはもういない。こんな想いはしたくないし、誰かにさせたくもないわ。私はもう二度とクウヤを失いたくないのよ」

「結局、君が想っているのは僕じゃない。無くしたほうの『記憶ぼく』なんだ」

 ルージュは歯噛みする想いだった。

(クウヤの気持ちもわかるわ。私もラピス・ラビアル家のことをそう感じてた。どれだけ優しくされても、自分に優しくされているようには思えなかった。でも、クウヤがクローンだと知ったとき、驚いたけど、気にならなかった。クローンででも生きていてくれて嬉しかった。記憶がないのは寂しいけれど、生きているのなら、また思い出も作れるって素直に思った。きっと、ラピス・ラビアル家も同じだったんじゃないかしら?)

「私のことが信じられなくても、上原社長や、小百合ちゃんは信じられるでしょう? あの二人はあなたを想ってる。血が繋がっている家族でなくても」

 渦潮うずしおに飛び込んだ空也をなげいていた上原。ルージュに空也を『お願い』した小百合。きっと悲しみよりも想いが強かったから気丈な態度だったんだと、今のルージュは思う。

「クローン体の僕は、あの二人から想われる資格なんてないよ」

 それはルージュにとって馴染みのある想いだったけれど。

(今、わかったわ)

「クウヤ、あなたに家族がいないんじゃない。あなたが家族だと思っていないだけ。あなたは一人じゃないわ。上原社長も小百合ちゃんもアクアも私も、あなたを想ってる。劉さんだってあなたを心配している。あなたが気づいていないだけなのよ」

 ルージュ自身、自分に言い聞かせるような言葉だった。

(ただ、私が気づいていないだけだったのよ)

 ラウの目が輝き出した。同じように、二体のアクアの目も光っている。

「なに?」

 ルージュは、胸の奥が揺さぶられるのを感じた。

(なに、これ……?)

 ルージュの視界がノイズの混じった粗いものになった。

 現実である空也の部屋が消え、ゆっくりと現れたのは、映像でしか見たことのなかった旅客宇宙船のコックピットだった。

(あの時の事故の映像?)

 コックピットは、怒っているかのように不規則に小刻みに振動している。うす暗い視界が横へと移ると、操縦桿を握る赤い髪の女、斜め後ろに見覚えのある男が見えた。

(あれは私……それにホワイトストーン病院の院長だわ)

 視界が手元に戻る。視界の持ち主もまた、操縦桿を握っていた。握る手のカバーは剥がれて、骨格に当たる金属の骨組みが見えている。

(ロイドの視界なのね)

 旅客宇宙船の振動は徐々に激しくなっていった。いつ墜落してもおかしくない。若いルージュと院長とロイドの三人は、旅客宇宙船をどうにかして無事に着陸させようと、手動操縦できわどいバランスを支えていた。

 不安を打ち消すかのように、若いルージュは院長に話していた。

『ええ、ラピス・ラビアル家は、自分たちのクローン体を作ることを禁じています。それは、クローン体を差別しているのではなく、クローン体を作らないことによって、最良の判断を導き出すためです。こんな状況では、そんなこと言っていられない気もしますけどね』

 自分が生きているのは一度きりの人生だ。
 決して代わりはいないし、途中からやり直せない。
 それを意識することで、ラピス・ラビアル家は代々、その時できる限りの最善を尽くしてきた。

 コックピットの三人も今できることをすべてしていた。あとはこのまま三人のバランスを崩さず着水するだけだ。

『たまに思うんです。もし私がラピス・ラビアル家に産まれていなければ、どんな人生を送っていたんだろう? 守られるって、どんな気持ちなんだろうって……』

 激突音とともに視界が乱れた。

 一瞬の暗闇の後、現在のルージュ本人の視界に戻った。

「でも、きっと私は、守られるより守りたい。ラピス・ラビアル家に産まれて良かったと思っています」

 ルージュの口から、知らないはずの言葉が滑り落ちた。

(思い出した! 着水した瞬間、私はあの手に庇われて、なんとか一命をとりとめた。あそこにいた、あの視界、あの手は、操縦士のアクアだ。負傷して声も出なくなっていたけれど、必死に操縦してくれていた)

  どんな気持ちか、わかった?

 かすかな声を、ルージュは聞いた気がした。

(誰? もしかして)

「アクア?」

 焦った空也の声にルージュは我に返った。
 自分の横には先程まで2体がかりで緑川を拘束していたアクア一体がいた。

 緑川を拘束していたアクアは、今は緑川を支えるように立っている。
 ラウも劉を拘束することなく後ろに控えている。
 劉も緑川も、どこか放心したようにぼんやりとしている。もう一人の空也は床に座り込んでいる。

 空也だけが慌てた様子で、どのアクアに向けてというわけでもなく問い掛け続けていた。

「アクア、『見つけた』って、なにを? 答えて! アクア!」

 口を開いたのはルージュのそばにいたアクアだった。

「私のマスターは上原充。現在のマスターは指令によりルージュになっています。マスター以外からの指令は、受け付けられません」

(クウヤがアクアから通常の反応をされるなんて!)

「クウヤ、どうしたの?」

「アクアの反応がない。アクアが消えた。どうして? アクア!」

「消えた?」

 劉がラウを見上げて言った。

「おそらく、ただのロイドになったのだろう。アクアは『家族の定義』が完全ではなかったから、稼動中の学習も可能だった。だからこそ様々なデータを取り込めた。だが、今のお嬢さんの言葉で、『家族の定義』が『従来の定義』と重複していることに気づいたのだ。アクアとして存在しなくても、ロイドとしての定義、存在理由がある。だから消えたというより、定義を融合するのに乗じて、『アクア』という意識を手放したのだろう」

 劉の眼差しは残念そうな色を浮かべていたが、その声は誇らしげに聞こえた。

「そのことが、生体共振振動ですべてのアクアに伝達されたようですね。もう、アクアはどこにもいない。残っているアクアも、やがて消えるでしょう。なにはともあれ、ワタクシの目的は達成されました」

 空也は胸を押さえた。

「僕は、また一人に」

「クウヤ、それは違うわ。アクアは、クウヤが一人じゃないってわかったから消えたのよ。ううん。アクアは消えてない。ただのロイドになったって誰かの『家族』なんだから。クウヤがアクアを家族だと思うのなら、アクアの家族はクウヤの家族でもあるのよ。もうすべての人間がクウヤの家族だと言ってもおかしくないわ。ほら、クウヤは一人じゃないでしょ?」

「……そうか。アクア、君たちは『君たちの家族を見つけた』んだね」

 空也は微笑んでいたけれど、その声はまだ寂しそうだった。青い瞳が煌いて、涙が一粒、頬を伝った。

 軽く深呼吸するとルージュは言った。

「あの、クウヤの家族になるには、青い瞳じゃないとダメなのかしら?」

「え?」

 劉と緑川は察したようだが、空也はルージュがなにを言っているのかわからない、という表情だ。

(前途多難そうだけど、あの子には負けないわよ)
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