正義の味方になるには

みゃあたろう

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ワンダ達3人がうなずく。

《歴史書かなにかでちらっと見たけどなん百年とかそれくらいの周期に現れてるみたいだよ?異界の勇者と一緒にね》
ビャッコが教えてくれる。

「…異界の勇者って」

スザクとビャッコと三人で目があう。

セイリュウが万歳をしながらはしゃぐ
《わーい!僕たちが勇者だー!》

《おれらが勇者なら納得やな!世界を変える組織ばっかり作ってるからのぉー》
ゲンブが笑いながら話す

「ん?そうだった…その組織のことだけどっ」



四人を追及しようとしたときおれから闇がこぼれ落ちる。

《相変わらず仲が良いな。この機会に話しておく事がある》

「自分から出てくるなんて珍しいね?コクリュウ」

《我が作らせた暗殺教団に魔王の封印場所を観察させていたが、綻びから三人の魔王のうち一人が抜け出したようだ。コウリュウの組織した聖騎士団がその行方を追っている》

「魔王は三人もいるのか?」

ワンダが元気よく手をあげる。
「はいっ!私が説明する!その昔、邪神が世界を統べる為配下に三人の魔王を作った。女神が対抗する為一人の勇者を召喚した。魔王は勇者へ対抗すべく配下に12の使徒を作った。女神は勇者の為に12人の聖獣を宿す戦士を集めた。これが子供の頃よく聞かされるお話で誰でも知ってるおとぎ話」

「でも、おれらは女神と関係ないから…今のところその魔王を監視して勇者が現れないようならおれ達で対処しようか。ところで…その教団とか騎士団って…」
質問する前にコクリュウが消えた。
振り向くと四神達もいない。
子供達のかわいい笑顔だけだ。
おれだけ仲間外れにしやがって…

「…はぁー。じゃあ、みんなに質問。孤児院を作ろうと思うんだけどアドバイスをくれるかな?」
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