正義の味方になるには

みゃあたろう

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「さて…君は勇者なの?」
黒髪の青年に問う。

「…一応?トラックに轢かれたと思ったら白い空間にいて…それから女神って人に、あなたは選ばれただの何だの言われたあと王様の前に立たされたんだ。そしたら、何故か役立たずって責められて追い出されたんだ…勇者召喚に失敗したって…」

テンプレってやつか…

「ちなみに、何で役立たずって言われたかわかるかい?」

「側近みたいな人に鑑定されたら職業ってのがなかったみたいで…でも、女神からは特殊スキル?ってのを貰ってはいたんだ」

「特殊スキル?チートってやつか」

「そう!ただ、使う変わりに寿命が減ってくらしいや…それに精霊と契約しないと使えないみたいだし…ほら!特撮ヒーローみたいに精霊と一つになって力を使えるみたいなんだ」

「それで…何で追われてたんだい?」

「追放されたから仕方なく街を歩いてたら女神の声がして…なぜか怒られた上に王宮からなぜか無実の罪を着せられてたんだよ」

「それは災難だったな…君は多分気づいてるかも知れないけどおれも同郷だ。助けることはできる。たとえば少しばかりのお金と他の大陸に逃がしたり…もしくは仕事を斡旋したりね?あとは…おれと一緒にくるかい?」
 
やっぱり同郷と思うとほっておけなかった。
四神達が組織を作ってるみたいだし、仕事も選べるだろう。

「…いや、ぼくもこの世界を見てみたいし…ぼくを助けてくれる精霊を探してみたい!だから、旅にでるよ。だから、別の大陸にいく手助けはほしい…かな?」

「ふっ…そうか。わかった。そんな君にはこれを渡そう」
即興で神具の腕輪を作った。これで女神から身を隠せるだろう。
道具の説明とビャッコからもらったおこづかいを渡す。
別大陸へはエースに護衛させることにした。
稽古もつけられるしね?

「色々ありがとう。今さらだけど…おれは…んーと…ユウト!よろしく」

「おれは…クリードだ。なにかあったとき手伝ってくれればそれでいいよ。頑張って」
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