正義の味方になるには

みゃあたろう

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ユウトと別れてから3ヵ月が経った。
エースの報告では、無事に仲間になってくれる精霊を見つけ稽古も順調のようだ。

最近は図書館で宗教や歴史について調べている。
色々な伝承や言い伝えがメインだ。

そこで気づいたことがある。

いわゆる冒険者が戦っているのは魔物。
魔王の配下で勇者が戦っているのが魔人。
実はそれ以外の存在がいるようだ。
それが化物や怪物。ただ、斬ったりして倒すだけではなく、伝承や言い伝え通りの倒しかたがあるようだ。
この怪物達を狩る者達を狩人と呼ぶらしい。

孤児院もみんなのおかげで順調だし、そろそろちゃんとやることを決めたい。
前にスザクに言われたように全員は救えなくても目に見えてる人達や助けを求める声が聞こえれば救いたい。

ここスターリアム近辺では冒険者ギルドのおかげで魔物の被害は少ない。
魔人や魔王はユウトに任せよう。
12人の使徒達はとりあえず保留だ。
狩人に関してはほぼ言い伝えだし噂程度だ。
そもそもそんなに数がいるかもわからない。

図書館近くの食堂に向かいながらそんなことを考えていたらついていた。
最近お決まりの定食を注文すると近くのテーブルの会話が聞こえてきた。

「それでよ、なんでも血が一滴もなかったみたいだぜ?」

「やめろよ…吸血鬼じゃあるまいし!」

「お前それは伝説だろ?でも、案外いたりしてな?」
二人は笑いながら酒をあおっていた。

吸血鬼…か。調べてみるか
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