正義の味方になるには

みゃあたろう

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セバスに情報収集を頼んでみるとな、貴族が一人自分の館で殺されていたようだ。
その死体が奇妙にも首筋に二つの穴があり、一滴も血が残っていなかった。

もちろん現場には入れなかったので、図書館でみた伝承通りに情報を集めてみた。
吸血鬼はよっぽど強力でない限り夜にしか行動できない。
この事件は夜に起きている。
血に関しては、数人をさらい少しずつ血をすい食事を与え生き長らえさせるパターン。
または誘惑により自分から血を与えたくさせ、従者にするパターンがある。
今回は血が一滴もない。相当空腹だったかまたは…新しく吸血鬼にさせられたパターンが考えられる。
ということは一匹ではないな。

数人が隠れられる場所となると…この王都ではスラムか廃教会しかない。
冒険者ギルドで廃教会近くにグールが大量発生しており討伐依頼がでていた。
傭兵ギルドには王都近郊の村から美しい女性が誘拐されたことにより警備の依頼がでていた。

廃教会で決まりだな。
この世界に来て初めての戦闘になりそうだ。
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