53 / 93
第三章. 最強娘を再教育
048. 犯人捜し
しおりを挟む
一方、レヴィアたちも必死に走っていた。純花と別れてしばらく経った後、背後から大量の魔物が現れたのだ。
「まだ追ってきますわ!」
「くっ! しつこいわね!」
十数体の魔物を始末したものの、流石の二人とてあの数を倒しきる事はできない。実力に劣る聖騎士たちでは当然無理だ。そう判断した彼女らは仕方なく対処を諦め、別の出口を探していた。
「くそっ! 敵がいないからと油断しすぎたか!」
ギルフォードが悪態をつく。やはり純花を連れてくるべきだったと考えているのだろう。実際純花がいれば楽勝で殲滅できたはずだ。
「いつもなら突破くらいはできたのに。ネイがいれば……」
「リズ、後悔は後にしましょう。他にも出口があるはずですから、どうにか見つければ……」
盾となる戦士がいなければ二人が実力を発揮する事は難しい。
多少の数ならレヴィアでも盾役となれるが、彼女の場合は防御ではなく回避と攻撃を主体としたアタッカーとしての守りだ。あの数では殲滅速度が間に合わず押されてしまい、そうなればリズの魔法構築もままならない。故にネイがいないのは致命的だった。同行する聖騎士の中にも戦士はいるが、実力に劣る彼にあの数を対処しろというのは酷だ。数分も持つまい。
「ジェス! どこにいるジェス! 返事をしろ!」
未だにジェスは見つかっていない。大分走ったからここらで見つかるはずなのだが、影も形も無かった。先頭を走るギルフォードはジェスを探しつつ、彼に呼び掛けている。
「グオオッ!」
「なっ……!」
そうして気を散らしていたのがまずかったのだろう。T字路に差し掛かると左からブラックウルフが現れ、ギルフォードに噛み付こうとする。不意をつかれたせいで彼は反応できていない。
「くっ!」
レヴィアは魔力を足に集中し、床を蹴る。その勢いのままにウルフへと突っ込み、持っていた剣で刺し殺した。
「ッ! す、すまん! 助かった!」
「いいから逃げますわよ!」
殺した魔物に続き、左からも大量の魔物が襲って来る。否応なく一行は右へと曲がり、その先へと走った。
「まずい。どんどん下に降りてますわ。恐らく出口は逆方向ですわね」
「嘘っ! レヴィア、どうしよう!?」
リズは不安そうな顔をしている。絶望的な状況だった。牡丹一華結成後も絶体絶命の危機はあったが、何とか三人で切り抜けてきた。しかし今はその一人がいないのだ。冒険者になって一番のピンチかもしれない。
レヴィアは必死に考える。どうしたらこの事態を切り抜けられるのかを。
(……駄目だ。一つしか思い浮かばねぇ。ものすごくやりたくないけど……)
苦い顔をする彼女。しかしこの状況ではやらざるを得ない。仕方なく覚悟を決める。
(けど、ここじゃ駄目だな。崩落の危険がある。出来ればもっと広い場所に……)
そう考えながら走っていると、通路が終わり、大広間に出た。だだっ広く何もない空間で、他に出口はないようだ。倉庫か何かだろうか。
「行き止まり!? そんな……!」
「くそっ! 万事休すか!」
絶望にうなだれる一行。リズは顔を青くし、ギルフォードは歯を食いしばっている。聖騎士三人も恐慌状態にあった。
「皆、下がっていて下さいまし」
そんな中、一人魔物を待ち構えるように立っているレヴィアの姿。いつになく真剣な表情だ。それを見たリズは手に持った杖を強く握り、元来た通路の方を睨む。
「……最後まで抵抗するって訳ね。オッケー。一花咲かせてやろうじゃない」
「リズも下がって。邪魔ですわ」
「なっ……! ど、どういう事?」
「いいから」
目をつぶり、すーっと息を吸い込む。そしてそのまま自らの奥へと意識に潜らせ――
「……ん?」
意識を潜らせようとしたものの、何やら正面から声が聞こえた気がして目を開ける。幾多の声が混じっており、そのほとんどは断末魔だ。しかし中には聞いたことのあるような声もあり――
「うおっ!」
突然、ものすごい勢いで何かが飛んできた。
その物体をギリギリで避ける事に成功。正体を確かめると、ぐちゃぐちゃになった魔物の死体であった。
「いた! レヴィア! リズ! 無事だったか!」
ネイと純花がこちらへ駆けてきた。その後ろにはジェスの姿もある。
「二人とも! 無事だったのね!」
「それはこちらのセリフだ。間に合ってよかった……」
リズに反論しつつ、ほーっと安心のため息をつくネイ。横にいる純花も小さくため息を吐いて安堵している様子。
「魔物の死体があったから、もしやと思いこちらに来たのだが……正解だったようだな。全く、肝を冷やしたぞ」
「いきなり現れたのよ。それまで何の気配も無かったのに」
「そうか……。ところでギルフォード殿」
「む?」
ギルフォードも安心した顔をしていたが、前触れなくネイに呼び掛けられ不思議そうな顔をする。ネイの声が真剣な雰囲気だったからだろうか。
「聞きたい事がある。昨日、貴殿はどこにいたのだ?」
それを聞かれた途端、ギルフォードは痛い所を突かれたように顔をしかめた。
「それは……」
「質問を変えよう。何故、援軍に来なかったのだ? 人々を守るのも聖騎士の務めだろう」
「ううむ……」
何か答えづらそうにしている。彼の反応を見たネイは隣のジェスへと呟く。
「ジェス殿……」
「まさかギル。君が魔王の手先だなんて……」
「何っ!?」
彼の言葉を聞き、ギルフォードは驚きの声を出した。
「な、何をおっしゃる! ギルフォード様が魔王の手先など!」
「ありえません! 何の証拠があって……」
部下の聖騎士たちが反論。確かに、今の時点では言いがかりもいいところだ。ギルフォードは口元を引きつらせながら弁明する。
「じ、実はだな。昨日はたまたま不在で……」
「あれ? 確か町で見かけたわよね。昨日レヴィアがぶつかってたの、ギルフォードさんじゃなかった?」
「……!」
が、リズの指摘によりあっさりと崩れ去った。しかもぶつかったのは魔物が来る直前だ。襲撃に気づかないなんて事は無いはず。
彼の明らかな嘘にネイはさらに疑いを強くしたようだ。険しい顔をして警戒している。一方、ギルフォードは焦っているようだった。
レヴィアは首をかしげつつネイに問いかける。
「いきなり動力が戻ったり魔物が現れたりと何者かの作為は感じられますが……それがギルフォード様の仕業だと?」
「ああ。そうとしか考えられない」
「援軍に来なかった事を根拠にしているなら、他の聖騎士の方々もそうではなくて? 少なくともわたくしの周りでは見当たりませんでしたが」
その指摘にはっとするネイ。彼女がジェスに視線を送ると、こくこくと頷かれた。どうやら彼らも来ていなかったらしい。
「ま、待て! 本当に違う! 嘘をついたのは認めるが、これには理由があって……」
「そ、そうです! 司教様がビビリまくって放してくれなかったなど言えるはずも――」
「なっ……! ばっ、馬鹿者!」
「えっ? ……あっ!」
ギルフォードと聖騎士が弁明。本当だとすれば確かに情けなく、他言するのははばかられる内容だった。
「往生際が悪いぞ。ここまで証拠がそろっているのだ。潔く認めろ」
しかしネイに信じた様子は無い。確かに言い訳としてはあまりな内容だ。彼女は四人が犯人だと断定しているようだった。
「ふーむ」
レヴィアはちらちらと周囲の反応を伺う。そして再びネイへと問いかける。
「ねぇネイ。逆光源氏ってどんな話でしたっけ?」
「えっ? ちょっ、なっ、何で今そんな話を!」
ネイは慌て始めた。それはそうだろう。異性の前で恋愛小説の事を語るのはかなり抵抗がある。
その反応を見たレヴィアはネイから視線を外し、続けてリズ、純花へと順に顔を眺め、最後に……
「失礼。違ったらごめんなさい」
男へと迫り、投げ飛ばして地面に叩きつける。「がっ!」と痛みの声を上げたが、叩きつける直前で勢いを殺したのでそこまでのダメージは無いはずだ。
「なっ! レ、レヴィア! 何をしている!」
「いえ、仮にこの中に犯人がいるとしたらこの方だと思いまして。
……ね、ジェス様」
「まだ追ってきますわ!」
「くっ! しつこいわね!」
十数体の魔物を始末したものの、流石の二人とてあの数を倒しきる事はできない。実力に劣る聖騎士たちでは当然無理だ。そう判断した彼女らは仕方なく対処を諦め、別の出口を探していた。
「くそっ! 敵がいないからと油断しすぎたか!」
ギルフォードが悪態をつく。やはり純花を連れてくるべきだったと考えているのだろう。実際純花がいれば楽勝で殲滅できたはずだ。
「いつもなら突破くらいはできたのに。ネイがいれば……」
「リズ、後悔は後にしましょう。他にも出口があるはずですから、どうにか見つければ……」
盾となる戦士がいなければ二人が実力を発揮する事は難しい。
多少の数ならレヴィアでも盾役となれるが、彼女の場合は防御ではなく回避と攻撃を主体としたアタッカーとしての守りだ。あの数では殲滅速度が間に合わず押されてしまい、そうなればリズの魔法構築もままならない。故にネイがいないのは致命的だった。同行する聖騎士の中にも戦士はいるが、実力に劣る彼にあの数を対処しろというのは酷だ。数分も持つまい。
「ジェス! どこにいるジェス! 返事をしろ!」
未だにジェスは見つかっていない。大分走ったからここらで見つかるはずなのだが、影も形も無かった。先頭を走るギルフォードはジェスを探しつつ、彼に呼び掛けている。
「グオオッ!」
「なっ……!」
そうして気を散らしていたのがまずかったのだろう。T字路に差し掛かると左からブラックウルフが現れ、ギルフォードに噛み付こうとする。不意をつかれたせいで彼は反応できていない。
「くっ!」
レヴィアは魔力を足に集中し、床を蹴る。その勢いのままにウルフへと突っ込み、持っていた剣で刺し殺した。
「ッ! す、すまん! 助かった!」
「いいから逃げますわよ!」
殺した魔物に続き、左からも大量の魔物が襲って来る。否応なく一行は右へと曲がり、その先へと走った。
「まずい。どんどん下に降りてますわ。恐らく出口は逆方向ですわね」
「嘘っ! レヴィア、どうしよう!?」
リズは不安そうな顔をしている。絶望的な状況だった。牡丹一華結成後も絶体絶命の危機はあったが、何とか三人で切り抜けてきた。しかし今はその一人がいないのだ。冒険者になって一番のピンチかもしれない。
レヴィアは必死に考える。どうしたらこの事態を切り抜けられるのかを。
(……駄目だ。一つしか思い浮かばねぇ。ものすごくやりたくないけど……)
苦い顔をする彼女。しかしこの状況ではやらざるを得ない。仕方なく覚悟を決める。
(けど、ここじゃ駄目だな。崩落の危険がある。出来ればもっと広い場所に……)
そう考えながら走っていると、通路が終わり、大広間に出た。だだっ広く何もない空間で、他に出口はないようだ。倉庫か何かだろうか。
「行き止まり!? そんな……!」
「くそっ! 万事休すか!」
絶望にうなだれる一行。リズは顔を青くし、ギルフォードは歯を食いしばっている。聖騎士三人も恐慌状態にあった。
「皆、下がっていて下さいまし」
そんな中、一人魔物を待ち構えるように立っているレヴィアの姿。いつになく真剣な表情だ。それを見たリズは手に持った杖を強く握り、元来た通路の方を睨む。
「……最後まで抵抗するって訳ね。オッケー。一花咲かせてやろうじゃない」
「リズも下がって。邪魔ですわ」
「なっ……! ど、どういう事?」
「いいから」
目をつぶり、すーっと息を吸い込む。そしてそのまま自らの奥へと意識に潜らせ――
「……ん?」
意識を潜らせようとしたものの、何やら正面から声が聞こえた気がして目を開ける。幾多の声が混じっており、そのほとんどは断末魔だ。しかし中には聞いたことのあるような声もあり――
「うおっ!」
突然、ものすごい勢いで何かが飛んできた。
その物体をギリギリで避ける事に成功。正体を確かめると、ぐちゃぐちゃになった魔物の死体であった。
「いた! レヴィア! リズ! 無事だったか!」
ネイと純花がこちらへ駆けてきた。その後ろにはジェスの姿もある。
「二人とも! 無事だったのね!」
「それはこちらのセリフだ。間に合ってよかった……」
リズに反論しつつ、ほーっと安心のため息をつくネイ。横にいる純花も小さくため息を吐いて安堵している様子。
「魔物の死体があったから、もしやと思いこちらに来たのだが……正解だったようだな。全く、肝を冷やしたぞ」
「いきなり現れたのよ。それまで何の気配も無かったのに」
「そうか……。ところでギルフォード殿」
「む?」
ギルフォードも安心した顔をしていたが、前触れなくネイに呼び掛けられ不思議そうな顔をする。ネイの声が真剣な雰囲気だったからだろうか。
「聞きたい事がある。昨日、貴殿はどこにいたのだ?」
それを聞かれた途端、ギルフォードは痛い所を突かれたように顔をしかめた。
「それは……」
「質問を変えよう。何故、援軍に来なかったのだ? 人々を守るのも聖騎士の務めだろう」
「ううむ……」
何か答えづらそうにしている。彼の反応を見たネイは隣のジェスへと呟く。
「ジェス殿……」
「まさかギル。君が魔王の手先だなんて……」
「何っ!?」
彼の言葉を聞き、ギルフォードは驚きの声を出した。
「な、何をおっしゃる! ギルフォード様が魔王の手先など!」
「ありえません! 何の証拠があって……」
部下の聖騎士たちが反論。確かに、今の時点では言いがかりもいいところだ。ギルフォードは口元を引きつらせながら弁明する。
「じ、実はだな。昨日はたまたま不在で……」
「あれ? 確か町で見かけたわよね。昨日レヴィアがぶつかってたの、ギルフォードさんじゃなかった?」
「……!」
が、リズの指摘によりあっさりと崩れ去った。しかもぶつかったのは魔物が来る直前だ。襲撃に気づかないなんて事は無いはず。
彼の明らかな嘘にネイはさらに疑いを強くしたようだ。険しい顔をして警戒している。一方、ギルフォードは焦っているようだった。
レヴィアは首をかしげつつネイに問いかける。
「いきなり動力が戻ったり魔物が現れたりと何者かの作為は感じられますが……それがギルフォード様の仕業だと?」
「ああ。そうとしか考えられない」
「援軍に来なかった事を根拠にしているなら、他の聖騎士の方々もそうではなくて? 少なくともわたくしの周りでは見当たりませんでしたが」
その指摘にはっとするネイ。彼女がジェスに視線を送ると、こくこくと頷かれた。どうやら彼らも来ていなかったらしい。
「ま、待て! 本当に違う! 嘘をついたのは認めるが、これには理由があって……」
「そ、そうです! 司教様がビビリまくって放してくれなかったなど言えるはずも――」
「なっ……! ばっ、馬鹿者!」
「えっ? ……あっ!」
ギルフォードと聖騎士が弁明。本当だとすれば確かに情けなく、他言するのははばかられる内容だった。
「往生際が悪いぞ。ここまで証拠がそろっているのだ。潔く認めろ」
しかしネイに信じた様子は無い。確かに言い訳としてはあまりな内容だ。彼女は四人が犯人だと断定しているようだった。
「ふーむ」
レヴィアはちらちらと周囲の反応を伺う。そして再びネイへと問いかける。
「ねぇネイ。逆光源氏ってどんな話でしたっけ?」
「えっ? ちょっ、なっ、何で今そんな話を!」
ネイは慌て始めた。それはそうだろう。異性の前で恋愛小説の事を語るのはかなり抵抗がある。
その反応を見たレヴィアはネイから視線を外し、続けてリズ、純花へと順に顔を眺め、最後に……
「失礼。違ったらごめんなさい」
男へと迫り、投げ飛ばして地面に叩きつける。「がっ!」と痛みの声を上げたが、叩きつける直前で勢いを殺したのでそこまでのダメージは無いはずだ。
「なっ! レ、レヴィア! 何をしている!」
「いえ、仮にこの中に犯人がいるとしたらこの方だと思いまして。
……ね、ジェス様」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる