3 / 52
夢魔討伐編
第3話
しおりを挟む
「……なるほど。魔人族は他の大陸でも戦争を仕掛けているのか」
あれから男の手引きで一つの天幕の中に入った後、私たちは情報を交換し合った。無論、全てではないが――。
男から聞いた話は主に三つ。
魔人族がこの大陸にある他の国を無視して雪国ニクスを狙ってきたこと。その進撃は凄まじく、四日で大陸を横断し、一夜で街を落とされたこと。そして、雪国ニクスにはもう抗う力が残っていないことだ。
私が男に話した内容は旅で得た情報全てだ。
戦支度をしていること。大陸間で魔人族が人の通行を妨害していること。そのせいで遠回りをしてロンディウム大陸に帰る羽目になったこと。
魔人族でありながらも助けてくれたフラテやリタ、闘人族の里での修行も交えて話した。
男の表情を見る。
抗う力が残っていない、と言っていた割には悲観そうな表情ではない。当然のように私の隣に座っているジョクラトルの表情も落ち込んでいるというよりむしろ義憤に駆られ、悪には罰を与える!と意気込んでいる様子だ。
私に言っていたことは嘘か。それともこの二人だけが特別なのか。外の人たちの様子でも見ておくべきだったかな。
「あなたたちはこれからどうするんだ? 国を取り戻すために戦うのか?」
「あ? そんなこと知ってどうする。他人のお前には関係の無い話だろ」
「やめるんだ。君、女性に対して無礼だと思わないのか?」
「お前は黙ってろ。何でここにいるかも分からねぇのに口まで挟んでんじゃねぇよ」
私としてはヒュリア大陸に行くために、一刻も早く街が魔人族の元から解放されたらいいのだが……。
いや、待てよ。この大陸にいる魔人族とは敵対はしていないし、私の顔も知らないはずだ。
問題があるとしたら私が魔人族に嫌悪感を持たずに接せるかどうか。それだけだ。
今優先すべきはアルバ様を見つけること。そして、見つけるためにはロンディウム大陸へと戻ることが第一歩だ。
なら、ここから出て街に向かっても良いかもしれない。
「おい、何処へ行くつもりだ?」
立ち上がる私を見て男が問いかける。
警戒しているのか、腰にぶら下げている剣の柄には手が添えられていた。
「ここにいても迷惑そうだからな。私は出ていくことにする。あなたもそれを望んでいたことだろう?」
「な、待つんだ!? 君が出ていく必要なんてない。ずっとここにいて良いんだ。僕が保証する!」
「黙ってろクソガキ。おい、森人。悪いがそれはできねぇな。お前はもう俺らの隠れている場所を見ちまったんだからな」
「抗う力はないと言っていたのに、そんなことを気にするのか?」
「ハ――抗う力がないのと抗う気がないのは全く違うんだよ。だから、お前はここで大人しくしとけや。抵抗するんなら、腕の一本は覚悟しろ」
「クソッこの頭の固い馬鹿め。仕方がない。ここは逃げるんだ。僕が時間を――ヘバッ!?」
鞘から刃を見せ始めた男が本気だと感じたのか、ジョクラトルが間に入って来る。
勘違いばかりしているジョクラトルにいい加減うんざりしてきたので、無防備な後ろから頭に一撃を加える。
ジョクラトルが気を失い、床に倒れた後私は口を開いた。
「ごめん。毎度毎度話の邪魔をして来たから……」
「……構わねぇよ。この男に関してはな」
味方が倒されたと言うのに男の表情は晴れ晴れしている。
どうやらかなり鬱憤が溜まっていたらしい。
「それで、私を斬るのか? おすすめはしないぞ」
「へぇ、森人の癖にと思っていたが、その剣は飾りじゃないってか?」
「それもそうだが、あなたは兵士だろう。私の里でも勝手に外から人を連れて来て、誰にも報告することもなく殺す、何てことをすれば問題になる。それはここでも同じだろう?」
外から余所者を招くことがどれだけ不味いのかぐらい私でも分かる。少なくとも里では鞭打ちの刑だ。
ここが街を取り返すために密かに戦力を集めている場所なら猶更余所者を招くべきではなかっただろう。
口封じとして殺そうとしても遅すぎるし、殺したから良しと言うほど組織での人間関係は甘くはない……里で好き勝手やってた私が言うのもなんだけどね。
私の言葉に男は舌打ちを零す。
「チッ、そこの馬鹿が勝手に連れて来なけりゃこんな面倒なことは起きなかったのに」
「それについては同情しよう」
「黙れ」
「それで、私はもう行って良いか?」
男に問いかける。
問いを投げたのは、追っ手を差し向けられても面倒だからだ。だからこそ、堂々と出て行く名分が欲しかった。
「一つ聞く。ここを出て何処に行くつもりだ?」
「何処でも良いだろう。というよりも、予想は付いているんじゃないか?」
「……あぁ、そうだな。だが、予想通りなら止めておけと言ってやるよ。あいつ等は誰が相手でも問答無用で殺しに来るぞ」
「それは敵対者だからじゃないか? 無関係な相手を狙うとは思えない」
「無関係? 可笑しなことだ。あいつ等の――魔人族の目的にはお前等森人族も入っているんだぞ。何なら里への道案内として捕まえられるかもな」
「だとしても、その時は逃げれば良いだけだ」
「おぉ、そうかそうか。なら、出て行くと良い。だが、ここに二度と入れるなと思うなよ? 近くの国も魔人族がいるせいで国境封鎖していやがる。お前はこの国から出られず、食料も得られず、遭難することになるぞ」
その言葉を受けて少し詰まる。
それは嫌だ。この吹雪で外に居続けるのは辛い。絶対に船に乗れると確信が無いので、出て行こうという気が衰える。
「それは……困るな。だが、ここに留まるというのはあなたたちが許さないのだろう?」
「許さないとは言ってねぇよ。見られた以上、ただで帰す訳にはいかないって言ってるだけだ」
「私が魔人族の手先だと考えているからか?」
「その可能性も十分あると考えている」
あらゆる可能性を考えているということか。
私が話した情報も完全に信用している訳ではないのだろう。私を見定めるために話させていたのかもしれない。
「ここに留まりたい。そう言ったら拘束されるのか?」
「勿論だ。だから、大人しくしてくれると助かるな」
「拘束されるのが嫌だと言ったら?」
「そうなりゃ殺し合いだな。だが、それはお互い望まない展開だろ? こっちは無駄な争いをしたくはねぇし、お前はここから逃げなきゃならなくなる。待っているのは大自然の脅威だ」
「……分かった。大人しくしよう」
この大陸での生き方を知らない以上、先行きの見えない状態で動くけば碌なことにならない。そう判断して降参する。
「そうか。なら、あいつ等に付いて行きな」
「あいつ等?」
男が顎で入口を指す。
振り返ると角のような兜に動物の毛皮と鎧が組み合わさった装備をした屈強な男が二人私を睨み付けていた。
偶然ここに入って来たとは思えない二人だ。
呼び出した様子はなかったのに、一体どうやって人を呼んだのだろう。
「さっきのお前の言葉を否定しよう。お前は俺が誰にも報告することなくここに連れて来たと言ったな? そんなことする訳ねえだろう。ここに帰って来ると同時にお前のことは仲間に伝えていたよ。ジョクラトルの馬鹿が森人を連れて来たってな」
「人と会話をしている様子はなかったが……」
「この地じゃ吹雪で碌に真面に喋れなくなることもあってな。その時のために手話で話すこともあるんだよ。いい勉強になったな」
ニヤリと男が笑みを浮かべる。
そんなことをされていたとは思わず、私は素直に驚く。
言葉ではなく、手を使った会話。そんなのは初めてだ。まさか、この場にいる全員が使えるのだろうか。
外に出ると天幕の外は斧や剣を持った戦士がいた。
万が一、私が強行突破をした場合は彼等が止めたのだろう。だとすれば、天幕に誘い込んだのは、この囲いを作るためだったのかもしれない。
この大地で生きる者たちの知恵を見せ付けられ、私は負けたと感じる。
戦いで叩きのめされる敗北とは違う、新鮮さを覚える敗北を受け入れて、私は大人しく全ての武装を外し、鎖に繋がれた。
あれから男の手引きで一つの天幕の中に入った後、私たちは情報を交換し合った。無論、全てではないが――。
男から聞いた話は主に三つ。
魔人族がこの大陸にある他の国を無視して雪国ニクスを狙ってきたこと。その進撃は凄まじく、四日で大陸を横断し、一夜で街を落とされたこと。そして、雪国ニクスにはもう抗う力が残っていないことだ。
私が男に話した内容は旅で得た情報全てだ。
戦支度をしていること。大陸間で魔人族が人の通行を妨害していること。そのせいで遠回りをしてロンディウム大陸に帰る羽目になったこと。
魔人族でありながらも助けてくれたフラテやリタ、闘人族の里での修行も交えて話した。
男の表情を見る。
抗う力が残っていない、と言っていた割には悲観そうな表情ではない。当然のように私の隣に座っているジョクラトルの表情も落ち込んでいるというよりむしろ義憤に駆られ、悪には罰を与える!と意気込んでいる様子だ。
私に言っていたことは嘘か。それともこの二人だけが特別なのか。外の人たちの様子でも見ておくべきだったかな。
「あなたたちはこれからどうするんだ? 国を取り戻すために戦うのか?」
「あ? そんなこと知ってどうする。他人のお前には関係の無い話だろ」
「やめるんだ。君、女性に対して無礼だと思わないのか?」
「お前は黙ってろ。何でここにいるかも分からねぇのに口まで挟んでんじゃねぇよ」
私としてはヒュリア大陸に行くために、一刻も早く街が魔人族の元から解放されたらいいのだが……。
いや、待てよ。この大陸にいる魔人族とは敵対はしていないし、私の顔も知らないはずだ。
問題があるとしたら私が魔人族に嫌悪感を持たずに接せるかどうか。それだけだ。
今優先すべきはアルバ様を見つけること。そして、見つけるためにはロンディウム大陸へと戻ることが第一歩だ。
なら、ここから出て街に向かっても良いかもしれない。
「おい、何処へ行くつもりだ?」
立ち上がる私を見て男が問いかける。
警戒しているのか、腰にぶら下げている剣の柄には手が添えられていた。
「ここにいても迷惑そうだからな。私は出ていくことにする。あなたもそれを望んでいたことだろう?」
「な、待つんだ!? 君が出ていく必要なんてない。ずっとここにいて良いんだ。僕が保証する!」
「黙ってろクソガキ。おい、森人。悪いがそれはできねぇな。お前はもう俺らの隠れている場所を見ちまったんだからな」
「抗う力はないと言っていたのに、そんなことを気にするのか?」
「ハ――抗う力がないのと抗う気がないのは全く違うんだよ。だから、お前はここで大人しくしとけや。抵抗するんなら、腕の一本は覚悟しろ」
「クソッこの頭の固い馬鹿め。仕方がない。ここは逃げるんだ。僕が時間を――ヘバッ!?」
鞘から刃を見せ始めた男が本気だと感じたのか、ジョクラトルが間に入って来る。
勘違いばかりしているジョクラトルにいい加減うんざりしてきたので、無防備な後ろから頭に一撃を加える。
ジョクラトルが気を失い、床に倒れた後私は口を開いた。
「ごめん。毎度毎度話の邪魔をして来たから……」
「……構わねぇよ。この男に関してはな」
味方が倒されたと言うのに男の表情は晴れ晴れしている。
どうやらかなり鬱憤が溜まっていたらしい。
「それで、私を斬るのか? おすすめはしないぞ」
「へぇ、森人の癖にと思っていたが、その剣は飾りじゃないってか?」
「それもそうだが、あなたは兵士だろう。私の里でも勝手に外から人を連れて来て、誰にも報告することもなく殺す、何てことをすれば問題になる。それはここでも同じだろう?」
外から余所者を招くことがどれだけ不味いのかぐらい私でも分かる。少なくとも里では鞭打ちの刑だ。
ここが街を取り返すために密かに戦力を集めている場所なら猶更余所者を招くべきではなかっただろう。
口封じとして殺そうとしても遅すぎるし、殺したから良しと言うほど組織での人間関係は甘くはない……里で好き勝手やってた私が言うのもなんだけどね。
私の言葉に男は舌打ちを零す。
「チッ、そこの馬鹿が勝手に連れて来なけりゃこんな面倒なことは起きなかったのに」
「それについては同情しよう」
「黙れ」
「それで、私はもう行って良いか?」
男に問いかける。
問いを投げたのは、追っ手を差し向けられても面倒だからだ。だからこそ、堂々と出て行く名分が欲しかった。
「一つ聞く。ここを出て何処に行くつもりだ?」
「何処でも良いだろう。というよりも、予想は付いているんじゃないか?」
「……あぁ、そうだな。だが、予想通りなら止めておけと言ってやるよ。あいつ等は誰が相手でも問答無用で殺しに来るぞ」
「それは敵対者だからじゃないか? 無関係な相手を狙うとは思えない」
「無関係? 可笑しなことだ。あいつ等の――魔人族の目的にはお前等森人族も入っているんだぞ。何なら里への道案内として捕まえられるかもな」
「だとしても、その時は逃げれば良いだけだ」
「おぉ、そうかそうか。なら、出て行くと良い。だが、ここに二度と入れるなと思うなよ? 近くの国も魔人族がいるせいで国境封鎖していやがる。お前はこの国から出られず、食料も得られず、遭難することになるぞ」
その言葉を受けて少し詰まる。
それは嫌だ。この吹雪で外に居続けるのは辛い。絶対に船に乗れると確信が無いので、出て行こうという気が衰える。
「それは……困るな。だが、ここに留まるというのはあなたたちが許さないのだろう?」
「許さないとは言ってねぇよ。見られた以上、ただで帰す訳にはいかないって言ってるだけだ」
「私が魔人族の手先だと考えているからか?」
「その可能性も十分あると考えている」
あらゆる可能性を考えているということか。
私が話した情報も完全に信用している訳ではないのだろう。私を見定めるために話させていたのかもしれない。
「ここに留まりたい。そう言ったら拘束されるのか?」
「勿論だ。だから、大人しくしてくれると助かるな」
「拘束されるのが嫌だと言ったら?」
「そうなりゃ殺し合いだな。だが、それはお互い望まない展開だろ? こっちは無駄な争いをしたくはねぇし、お前はここから逃げなきゃならなくなる。待っているのは大自然の脅威だ」
「……分かった。大人しくしよう」
この大陸での生き方を知らない以上、先行きの見えない状態で動くけば碌なことにならない。そう判断して降参する。
「そうか。なら、あいつ等に付いて行きな」
「あいつ等?」
男が顎で入口を指す。
振り返ると角のような兜に動物の毛皮と鎧が組み合わさった装備をした屈強な男が二人私を睨み付けていた。
偶然ここに入って来たとは思えない二人だ。
呼び出した様子はなかったのに、一体どうやって人を呼んだのだろう。
「さっきのお前の言葉を否定しよう。お前は俺が誰にも報告することなくここに連れて来たと言ったな? そんなことする訳ねえだろう。ここに帰って来ると同時にお前のことは仲間に伝えていたよ。ジョクラトルの馬鹿が森人を連れて来たってな」
「人と会話をしている様子はなかったが……」
「この地じゃ吹雪で碌に真面に喋れなくなることもあってな。その時のために手話で話すこともあるんだよ。いい勉強になったな」
ニヤリと男が笑みを浮かべる。
そんなことをされていたとは思わず、私は素直に驚く。
言葉ではなく、手を使った会話。そんなのは初めてだ。まさか、この場にいる全員が使えるのだろうか。
外に出ると天幕の外は斧や剣を持った戦士がいた。
万が一、私が強行突破をした場合は彼等が止めたのだろう。だとすれば、天幕に誘い込んだのは、この囲いを作るためだったのかもしれない。
この大地で生きる者たちの知恵を見せ付けられ、私は負けたと感じる。
戦いで叩きのめされる敗北とは違う、新鮮さを覚える敗北を受け入れて、私は大人しく全ての武装を外し、鎖に繋がれた。
20
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる