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終編
あとがき
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最後まで『英雄伝承―森人の章―』を読んでいただきありがとうございます。
皆様の応援とても励みになりました。
何でこんな終わり方なんだ。そう思った方もいるかもしれませんが、英雄がどういった存在なのかを考えた時に、こういった終わり方の方が良いんじゃないかと考え、このような結末になりました。
英雄伝承では、例えどんなに悪人――大量殺戮者だろうが、殺せば罪になります。
周囲や法律が許しても星がそれを許しません。
唯一例外なのは、殺人によってものの優劣が決まる場――戦争や決闘などですね。それ以外で殺人をしてしまうと星そのものが運命を操作して罰を与えてきます。
主人公であるリボルヴィアは世界を救ったとは言え、多くの殺人を行いました。その影響で星が運命を操作して最後に同格の存在であるヴェスティアをぶつけています。
師匠であるデレディオスは星が運命を操作して来ることを知っていたため、27話で「人の命は簡単に奪うな」と忠告していました。
それじゃあ、人攫いを殺さずに旅を続けて世界救っていれば今回の結末は違ったんじゃないのか、と疑問に思った方もいたと思いますが、残念ながら変わりません。
何故かと言うと星がリボルヴィアを英雄と認めてしまったからです。
魔人族の襲来を途中からとは言え一人で押し返し、世界を平和にした行為は英雄的と言えます。しかし、その代わりに多くの人から思惑を手繰り寄せることになります。
リボルヴィアが誰よりも活躍してしまったせいで、他に活躍できる人が埋もれてしまった。
自分が階段を一段一段を必死で登っているのに、二、三段飛ばしで駆け上がっている人がいたら、賞賛を浴びせる人、尊敬を向ける人、憧れる人もいれば、嫉妬や憎悪を向ける人、色々いますよね。
賞賛や尊敬、憧憬は良いとして、嫉妬や憎悪を向けて来る人は、間違っていると理性では分かっていても報復をしてしまう人はいます。
今回の場合、それに該当したのはルクリア王国のマルムです。
実は彼、勇者と描写していましたが、自称です。
国を救い、世界を救い、自分自身が本物の勇者となり、敬われる存在になろうと画策していましたが最後の最後でリボルヴィアに活躍の場を全部持って行かれました。
魔王を倒す、窮地のヒロインの救出。まるで物語に出て来る主人公の行いをリボルヴィアがしたので102話で『俺があそこにいたかった』と発言しています。
他にもヴェスティアやバリエル神聖国家のユース、シートモリの思惑も重なり、殺人をしていなくとも今作の最後のような悲劇は起こってしまいます。
人の心無いんか?と思う方もいるかもしれませんが、必要なことでした。
実は、私が一番最初に作りたかったのは森人――エルフの物語ではないんですよね。どちらかというと世界観の方を作りたかったんです。
私、なろう系の異世界俺tueee系が苦手なんですよ。
主人公が好き勝手やってるのを見る度に、喉奥に何かが詰まっているような感覚を覚えます。
最近では転生者を殺す!何て作品もあるんですけど、明らかに悪人になっている転生者を潰しに行くようなものでしたし、もう転生者殺している方が俺tueeeにならないかなとも思うこともありました。
そんなこと考えている内に、ふと世界そのものにtueee系を殺させれば良いんじゃないか?と考え、今回の作品が生まれました。
なので、世界の法則として『善悪問わず人を殺せば罰を受ける』と言ったものを作りました。
他にも法則は設定していますが、ハッピーエンドで終わらないことに疑問を感じる人が多いのではと考え、一つだけ設定を開示しました。
この『英雄伝承』のシリーズは続けていきたいと考えているので、今後ともよろしくお願い致します。
皆様の応援とても励みになりました。
何でこんな終わり方なんだ。そう思った方もいるかもしれませんが、英雄がどういった存在なのかを考えた時に、こういった終わり方の方が良いんじゃないかと考え、このような結末になりました。
英雄伝承では、例えどんなに悪人――大量殺戮者だろうが、殺せば罪になります。
周囲や法律が許しても星がそれを許しません。
唯一例外なのは、殺人によってものの優劣が決まる場――戦争や決闘などですね。それ以外で殺人をしてしまうと星そのものが運命を操作して罰を与えてきます。
主人公であるリボルヴィアは世界を救ったとは言え、多くの殺人を行いました。その影響で星が運命を操作して最後に同格の存在であるヴェスティアをぶつけています。
師匠であるデレディオスは星が運命を操作して来ることを知っていたため、27話で「人の命は簡単に奪うな」と忠告していました。
それじゃあ、人攫いを殺さずに旅を続けて世界救っていれば今回の結末は違ったんじゃないのか、と疑問に思った方もいたと思いますが、残念ながら変わりません。
何故かと言うと星がリボルヴィアを英雄と認めてしまったからです。
魔人族の襲来を途中からとは言え一人で押し返し、世界を平和にした行為は英雄的と言えます。しかし、その代わりに多くの人から思惑を手繰り寄せることになります。
リボルヴィアが誰よりも活躍してしまったせいで、他に活躍できる人が埋もれてしまった。
自分が階段を一段一段を必死で登っているのに、二、三段飛ばしで駆け上がっている人がいたら、賞賛を浴びせる人、尊敬を向ける人、憧れる人もいれば、嫉妬や憎悪を向ける人、色々いますよね。
賞賛や尊敬、憧憬は良いとして、嫉妬や憎悪を向けて来る人は、間違っていると理性では分かっていても報復をしてしまう人はいます。
今回の場合、それに該当したのはルクリア王国のマルムです。
実は彼、勇者と描写していましたが、自称です。
国を救い、世界を救い、自分自身が本物の勇者となり、敬われる存在になろうと画策していましたが最後の最後でリボルヴィアに活躍の場を全部持って行かれました。
魔王を倒す、窮地のヒロインの救出。まるで物語に出て来る主人公の行いをリボルヴィアがしたので102話で『俺があそこにいたかった』と発言しています。
他にもヴェスティアやバリエル神聖国家のユース、シートモリの思惑も重なり、殺人をしていなくとも今作の最後のような悲劇は起こってしまいます。
人の心無いんか?と思う方もいるかもしれませんが、必要なことでした。
実は、私が一番最初に作りたかったのは森人――エルフの物語ではないんですよね。どちらかというと世界観の方を作りたかったんです。
私、なろう系の異世界俺tueee系が苦手なんですよ。
主人公が好き勝手やってるのを見る度に、喉奥に何かが詰まっているような感覚を覚えます。
最近では転生者を殺す!何て作品もあるんですけど、明らかに悪人になっている転生者を潰しに行くようなものでしたし、もう転生者殺している方が俺tueeeにならないかなとも思うこともありました。
そんなこと考えている内に、ふと世界そのものにtueee系を殺させれば良いんじゃないか?と考え、今回の作品が生まれました。
なので、世界の法則として『善悪問わず人を殺せば罰を受ける』と言ったものを作りました。
他にも法則は設定していますが、ハッピーエンドで終わらないことに疑問を感じる人が多いのではと考え、一つだけ設定を開示しました。
この『英雄伝承』のシリーズは続けていきたいと考えているので、今後ともよろしくお願い致します。
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