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異世界を楽しむ
017話 リラの入学式
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私の名前はリラ。山羊獣人のお父さんと牛獣人のお母さんとの間に産まれたハイブリッドなんだよ。あ、ハイブリッドって言うのはトーヤが言ってたんだよ。超高性能って言ってたけど…… 褒め言葉だからって言ってたから私も自分で使うようになったんだよ。
私はお父さんの素早さにしなやかな筋肉崖にも怯まない強い足腰に、お母さんの大地を踏み締める力を受け継いだんだよ。
そんな私がトーヤとフェルちゃんと違う学園を選んだのは二人の為でもあるんだけど、食べるのは得意だけど料理するのは苦手なんだよね~。解体するのは得意なんだけどね。だから自分の得意を活かせる学園に通うことにしたんだ~。
トウシロー師匠からは特に通う必要は無いけど友人を作るつもりで行けばいいって言われたよ。何で通う必要が無いんだろう? 私は不思議に思ったよ。それから今日はトーヤから家紋の入ったバッジを貰ったんだ~。コレを他の人の目に見える場所に付けていたら、要らないゴタゴタはかなり避けれるんだって。私も面倒なのは嫌いだから素直に胸元に付けてるんだよ。
入学式は秋晴れだから野外で行われる事になったんだ。この学園では冒険者志望の子の他に、裏方(ギルド職員や後方支援職)希望の子も入学してるんだ。私は冒険者志望の子たちと一緒に並んで座っているんだけど、皆が裏方志望の子たちをちょっと見下してるような態度で気分が悪いよ。
最初の1年間は私たちも裏方志望の子たちも基礎訓練や学科は同じ科目を受けるんだから、仲良くすればいいと思うんだけどね~。
「ヨーシ、よくやって来たな! 新入生諸君! 俺がこの学園の学園長で元Aクラス冒険者だったハインツだっ! 冒険者志望の者も、裏方志望の者もこの学園を卒業する頃には即戦力となっている筈だっ! 但し真面目に授業を受けた場合に限るがなっ! コレから先ずは基礎訓練や学科を始めるが授業態度が悪い者はドンドン落ちこぼれて行くから注意しろよっ! それとこの学園では貴族だろうが庶民だろうが関係ないからな。コレは将来的に実際に冒険者になったら実感するだろうが、お貴族様だからって仲間は遠慮なんてしないからなっ! その辺りを貴族社会で生きてきた坊ちゃん嬢ちゃんは勘違いしないようにしろよ! 今日はこのあと各クラスに別れて明日からのミーティングをしたら解散だっ! 何か質問がある者はいるか? いないな! では入学式は終了だっ! 名前を呼ばれた者は名前を呼んだ先生の元に速やかに集合しろ! では、以上だっ!!」
入学式が学園長の挨拶だけで終わったよ~。短くて私はいいと思ったんだけど、貴族の子たちかな? 色々と不満を言ってるみたいだけど私には関係ないから黙っておく。
そして私も名前を呼ばれたから行ってみると、なんと学園長自身に呼ばれたんだぁ。学園長が担任になる生徒は全部で30人だったよ。その中の一人がサカキ侯爵家の三男なんだって。でも、問題なのはその子じゃなくて、もう一つの侯爵家の子だった。ダルイマー侯爵家の三男でオレサマちゃんだったよ。学園長はその物言いの全てをスルーしてたんだぁ。今度トーヤに学園長を視て貰おう。絶対に技能【スルー】を持ってると思うんだぁ。
「クソッ、何なんだ、この学園は…… このボク様を無視するなんて!!」
あ、オレサマじゃなくてボク様だったよ。どっちでも良いけどね。そんな私にサカキ侯爵家の子が声をかけて来たんだ。
「あの、僕はシンと言います。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか、レディ?」
凄い緊張して聞かれたけど、レディって? 私の事かなぁ? 私はレディじゃないけどなぁ
「うん、私はリラだよ。これからよろしくね、シンくん」
それでも笑顔でシンくんに挨拶を返したら、シンくんは顔を赤くしながら、
「よ、よろしくお願いします」
って丁寧語で言われたんだ。
「もう~、やだなぁ。同い年なんだからそんな丁寧な言葉遣いじゃなくていいよぉ」
私がそう言うとシンくんは更に顔を真っ赤にしてでも嬉しそうに言った。
「うん、分かったよ。よろしくね、リラ嬢」
嬢じゃないよって言ったらでもログセルガー公爵家の家紋がって言われたから、私は自分の事を教室に行くまでに説明したんだ。そしたら驚いてたけどシンくんがポソッと
「良かった、それなら婚約の申込みも出来そうだ……」
って言ってるのが聞こえたんだよ。私は私よりも強くないと結婚するつもりが無いんだけどね。
ソレを見ていたボク様くんが、私とシンくんに翌日から絡んで来るようになるんだけど、それはまた後日のお話にするね。
今日は入学初日に獣人である私と仲良くしてくれた子がいたご報告でした。
それから馬車で迎えに来てくれたトーヤとフェルちゃんにシンくんの事を話したら、フェルちゃんは興味津々に聞いてきて、トーヤはちょっと不機嫌になったけどお姉ちゃんは誰とお付合いしてもトーヤのお姉ちゃんだから安心してね~って言ったらちょっとだけ機嫌が治ったよ。
お姉ちゃんが取られるかもって不安になったんだよね~、まだまだ手のかかる弟だね、トーヤは。
私はお父さんの素早さにしなやかな筋肉崖にも怯まない強い足腰に、お母さんの大地を踏み締める力を受け継いだんだよ。
そんな私がトーヤとフェルちゃんと違う学園を選んだのは二人の為でもあるんだけど、食べるのは得意だけど料理するのは苦手なんだよね~。解体するのは得意なんだけどね。だから自分の得意を活かせる学園に通うことにしたんだ~。
トウシロー師匠からは特に通う必要は無いけど友人を作るつもりで行けばいいって言われたよ。何で通う必要が無いんだろう? 私は不思議に思ったよ。それから今日はトーヤから家紋の入ったバッジを貰ったんだ~。コレを他の人の目に見える場所に付けていたら、要らないゴタゴタはかなり避けれるんだって。私も面倒なのは嫌いだから素直に胸元に付けてるんだよ。
入学式は秋晴れだから野外で行われる事になったんだ。この学園では冒険者志望の子の他に、裏方(ギルド職員や後方支援職)希望の子も入学してるんだ。私は冒険者志望の子たちと一緒に並んで座っているんだけど、皆が裏方志望の子たちをちょっと見下してるような態度で気分が悪いよ。
最初の1年間は私たちも裏方志望の子たちも基礎訓練や学科は同じ科目を受けるんだから、仲良くすればいいと思うんだけどね~。
「ヨーシ、よくやって来たな! 新入生諸君! 俺がこの学園の学園長で元Aクラス冒険者だったハインツだっ! 冒険者志望の者も、裏方志望の者もこの学園を卒業する頃には即戦力となっている筈だっ! 但し真面目に授業を受けた場合に限るがなっ! コレから先ずは基礎訓練や学科を始めるが授業態度が悪い者はドンドン落ちこぼれて行くから注意しろよっ! それとこの学園では貴族だろうが庶民だろうが関係ないからな。コレは将来的に実際に冒険者になったら実感するだろうが、お貴族様だからって仲間は遠慮なんてしないからなっ! その辺りを貴族社会で生きてきた坊ちゃん嬢ちゃんは勘違いしないようにしろよ! 今日はこのあと各クラスに別れて明日からのミーティングをしたら解散だっ! 何か質問がある者はいるか? いないな! では入学式は終了だっ! 名前を呼ばれた者は名前を呼んだ先生の元に速やかに集合しろ! では、以上だっ!!」
入学式が学園長の挨拶だけで終わったよ~。短くて私はいいと思ったんだけど、貴族の子たちかな? 色々と不満を言ってるみたいだけど私には関係ないから黙っておく。
そして私も名前を呼ばれたから行ってみると、なんと学園長自身に呼ばれたんだぁ。学園長が担任になる生徒は全部で30人だったよ。その中の一人がサカキ侯爵家の三男なんだって。でも、問題なのはその子じゃなくて、もう一つの侯爵家の子だった。ダルイマー侯爵家の三男でオレサマちゃんだったよ。学園長はその物言いの全てをスルーしてたんだぁ。今度トーヤに学園長を視て貰おう。絶対に技能【スルー】を持ってると思うんだぁ。
「クソッ、何なんだ、この学園は…… このボク様を無視するなんて!!」
あ、オレサマじゃなくてボク様だったよ。どっちでも良いけどね。そんな私にサカキ侯爵家の子が声をかけて来たんだ。
「あの、僕はシンと言います。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか、レディ?」
凄い緊張して聞かれたけど、レディって? 私の事かなぁ? 私はレディじゃないけどなぁ
「うん、私はリラだよ。これからよろしくね、シンくん」
それでも笑顔でシンくんに挨拶を返したら、シンくんは顔を赤くしながら、
「よ、よろしくお願いします」
って丁寧語で言われたんだ。
「もう~、やだなぁ。同い年なんだからそんな丁寧な言葉遣いじゃなくていいよぉ」
私がそう言うとシンくんは更に顔を真っ赤にしてでも嬉しそうに言った。
「うん、分かったよ。よろしくね、リラ嬢」
嬢じゃないよって言ったらでもログセルガー公爵家の家紋がって言われたから、私は自分の事を教室に行くまでに説明したんだ。そしたら驚いてたけどシンくんがポソッと
「良かった、それなら婚約の申込みも出来そうだ……」
って言ってるのが聞こえたんだよ。私は私よりも強くないと結婚するつもりが無いんだけどね。
ソレを見ていたボク様くんが、私とシンくんに翌日から絡んで来るようになるんだけど、それはまた後日のお話にするね。
今日は入学初日に獣人である私と仲良くしてくれた子がいたご報告でした。
それから馬車で迎えに来てくれたトーヤとフェルちゃんにシンくんの事を話したら、フェルちゃんは興味津々に聞いてきて、トーヤはちょっと不機嫌になったけどお姉ちゃんは誰とお付合いしてもトーヤのお姉ちゃんだから安心してね~って言ったらちょっとだけ機嫌が治ったよ。
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