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島国ヤパン
幕間【イーヨ大名ダウテ】
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「場所が分かっておるのに何故直ぐに連れ戻さんのだ!?」
とある城の一室で一人の男が家臣を怒鳴りつけている。その男は身長180cm程で筋骨隆々の大柄な体を怒りに震わせながら家臣を見下ろしていた。
家臣はその威圧に震えながらも何とか答える。
「お、恐れながら申し上げます。ナニワサカイ国にて材木問屋を営んでおります、キノクーニャ屋はナニワサカイ国の国王夫妻の覚えもめでたく、中々手を出しづらい状況が続いておる次第でございます」
とブンザーエモンの事を伝えると、
「むうっ! 確かその者もかの村の出身であったな…… 何とか手に入れねばならぬが…… そもそもナニワサカイ国とて我が国ヤパンで敗北した大名が祖であろう…… しかし、今ではそれなりに力を持っておるのも事実か。とにかく草を放って何年かかっても良いからあの者どもを連れ戻すのだっ!」
そう家臣に命じて下がるように告げた。
「はっ! 御意に!」
家臣がそう答え出ていくと、イーヨ県を預かる大名、ダウテ・カネチカは小姓に自身の息子で次男のトウチカを呼びにやらせた。
暫く待つとふすまの向こうから声がかかる。
「父上、トウチカにございます。お呼びにより参上いたしました」
「うむ、来たか。入るが良い」
カネチカの言葉により、脇に控えた者がふすまを開くと、そこには年の頃15~16歳の少年から青年になろうかという男児が平伏していた。
「良い、トウチカ。近うよれ」
「はい、失礼いたしまする」
カネチカに呼ばれその前まで膝行で寄るトウチカにカネチカは待ちきれずに声をかけた。
「実はの、トウチカ。お主に旅に出てもらいたいのだ。ナニワサカイ国までじゃが、場合によってはサーベル王国まで足をのばして貰いたいのじゃ」
トウチカは父にそう言われて戸惑いの表情を見せた。
「して父上、その旅で私は何をすれば良いのでしょうか?」
「うむ。トウチカよ、草となってナニワサカイ国に潜入し、叶うならば王族に取り入り王族を討ち果たして来るのだ!」
いきなりな話の為にトウチカは驚くが、この父の言うことは絶対である。ここで否やと言えば直ぐに処罰されてしまう為に素直に頷いた。それに、トウチカにとってこれは絶好の機会でもある。
「畏まりました、父上。このトウチカ、必ずや父上の仰る通りに致します」
そう言って平伏したトウチカを見ながらカネチカは言葉をかけた。
「良いか、兄のカクチカを差し置いてダウテの秘剣をモノにした其方は、この国に居てはならぬ存在じゃ。そんな其方を生かす為に父は苦渋の決断をしたのじゃ。見事、ナニワサカイの王族を討ち取って参れ! その時にはワシがカクチカにとりなしてやるゆえの…… 旅にはヒヨリを同道させる。路銀は家老のカクエモンから受取るがよい。話は終わりじゃ! 直ぐに出立の用意をいたせ」
「ハハッ!」
再度、膝行し部屋を出たトウチカは家老のカクエモンの元に向かった。
「トウチカ様、コチラが殿より申しつかった路銀にございます。金貨5枚(5,000,000円)、小金貨10枚(5,000,000円)、銀貨20枚(2,000,000円)、小銀貨50枚(500,000円)、銅貨100枚(100,000円)でございます。そしてコチラが手形にございます。身分は怪しまれぬ様に商人となっております。名も変えておりますゆえに、後ほどご確認をお願い致します」
「うむ、カクエモン。確かに受取った」
「道中のご無事を祈っておりまする……」
家老より路銀と手形を受取ったトウチカはヒヨリを呼びに兄の私室に向かった。ふすまの前で立ち止まり、兄に呼びかける。
「兄上、トウチカにございます。父上の命によりヒヨリと共にナニワサカイ国に出向く事になり申した。ヒヨリはおりますでしょうか?」
「入れ!」
兄の言葉にふすまを開けて中に入るトウチカ。入るなり兄が木刀を振り上げてトウチカに襲いかかる。が、予測していたトウチカは難なく避けた。
「フンッ、相変わらず可愛げの無い奴じゃ。兄の思いを体で受け止めぬとはな!」
「兄上の思いを体で受けましたら父上の命を守れませぬ。して、ヒヨリは?」
アッサリと兄の怒りを躱したトウチカは聞く。
「ヒヨリ、父上の命らしい…… コヤツに着いて行け!」
カクチカの言葉に奥から女中の格好をした女が出てきた。年の頃は17~18歳と見える。
「え~、カクチカ様~、私は行きたくないです~。カクチカ様からお殿様にお願いして下さいませ。私はカクチカ様のお世話をしたいです~」
「フフフ、愛い奴じゃ。しかし、俺でも父上の命には逆らえん。済まぬがコヤツと一緒に行くのだ。それに心配するな、路銀は俺が用意してやる故に、コヤツと同じ宿に泊まる必要もない。適当なところで戻って参れ」
「本当ですか~…… それならしょうがないから行きます。トウチカ様、カクチカ様との別れの挨拶がございますので、四半刻後に城門に向かいます」
「相分かった、遅れぬようにいたせ」
そう言ってトウチカは兄の部屋を出た。そうして出立の準備を整えて城門に向かうとヒヨリは既に来ていたので、そのまま無言で2人で城を出て城門がみえなくなるまで歩く。
「ヒヨリ、兄上からの路銀はいくらだったのだ?」
「トウチカ様、流石はケチンボのカクチカ様でした。宿代ギリギリの銀貨5枚(500,000円)にございます」
聞いてトウチカは吹き出す。
「ハハッ、兄上らしいな…… それよりも気づいているか?」
「はい、聞耳のセンジと読唇のオリョウ夫婦と他に2人が着いてきてるようです」
「流石だな。まあ、他の2人は適当な場所でセンジとオリョウが始末するであろうよ。それよりもコレが其方の手形じゃ。俺と夫婦という事になっておる」
「まあ、それではそれらしく致しませぬとなりませんね。よろしいですか?」
楽しそうにそう言うヒヨリは兄の部屋に居た時とは別人のようだ。それもその筈、ヒヨリはトウチカに命を救われた者で、トウチカを守る為に兄のカクチカに取り入っていたのだ。
「ああ、勿論だ。それよりもこのまま国を抜けるぞ。俺はやっと自由を手に入れられそうだ」
「はい、トウチカ様。何処までもお供致します」
そうして、若い2人は希望を胸に旅に出たのだった。
とある城の一室で一人の男が家臣を怒鳴りつけている。その男は身長180cm程で筋骨隆々の大柄な体を怒りに震わせながら家臣を見下ろしていた。
家臣はその威圧に震えながらも何とか答える。
「お、恐れながら申し上げます。ナニワサカイ国にて材木問屋を営んでおります、キノクーニャ屋はナニワサカイ国の国王夫妻の覚えもめでたく、中々手を出しづらい状況が続いておる次第でございます」
とブンザーエモンの事を伝えると、
「むうっ! 確かその者もかの村の出身であったな…… 何とか手に入れねばならぬが…… そもそもナニワサカイ国とて我が国ヤパンで敗北した大名が祖であろう…… しかし、今ではそれなりに力を持っておるのも事実か。とにかく草を放って何年かかっても良いからあの者どもを連れ戻すのだっ!」
そう家臣に命じて下がるように告げた。
「はっ! 御意に!」
家臣がそう答え出ていくと、イーヨ県を預かる大名、ダウテ・カネチカは小姓に自身の息子で次男のトウチカを呼びにやらせた。
暫く待つとふすまの向こうから声がかかる。
「父上、トウチカにございます。お呼びにより参上いたしました」
「うむ、来たか。入るが良い」
カネチカの言葉により、脇に控えた者がふすまを開くと、そこには年の頃15~16歳の少年から青年になろうかという男児が平伏していた。
「良い、トウチカ。近うよれ」
「はい、失礼いたしまする」
カネチカに呼ばれその前まで膝行で寄るトウチカにカネチカは待ちきれずに声をかけた。
「実はの、トウチカ。お主に旅に出てもらいたいのだ。ナニワサカイ国までじゃが、場合によってはサーベル王国まで足をのばして貰いたいのじゃ」
トウチカは父にそう言われて戸惑いの表情を見せた。
「して父上、その旅で私は何をすれば良いのでしょうか?」
「うむ。トウチカよ、草となってナニワサカイ国に潜入し、叶うならば王族に取り入り王族を討ち果たして来るのだ!」
いきなりな話の為にトウチカは驚くが、この父の言うことは絶対である。ここで否やと言えば直ぐに処罰されてしまう為に素直に頷いた。それに、トウチカにとってこれは絶好の機会でもある。
「畏まりました、父上。このトウチカ、必ずや父上の仰る通りに致します」
そう言って平伏したトウチカを見ながらカネチカは言葉をかけた。
「良いか、兄のカクチカを差し置いてダウテの秘剣をモノにした其方は、この国に居てはならぬ存在じゃ。そんな其方を生かす為に父は苦渋の決断をしたのじゃ。見事、ナニワサカイの王族を討ち取って参れ! その時にはワシがカクチカにとりなしてやるゆえの…… 旅にはヒヨリを同道させる。路銀は家老のカクエモンから受取るがよい。話は終わりじゃ! 直ぐに出立の用意をいたせ」
「ハハッ!」
再度、膝行し部屋を出たトウチカは家老のカクエモンの元に向かった。
「トウチカ様、コチラが殿より申しつかった路銀にございます。金貨5枚(5,000,000円)、小金貨10枚(5,000,000円)、銀貨20枚(2,000,000円)、小銀貨50枚(500,000円)、銅貨100枚(100,000円)でございます。そしてコチラが手形にございます。身分は怪しまれぬ様に商人となっております。名も変えておりますゆえに、後ほどご確認をお願い致します」
「うむ、カクエモン。確かに受取った」
「道中のご無事を祈っておりまする……」
家老より路銀と手形を受取ったトウチカはヒヨリを呼びに兄の私室に向かった。ふすまの前で立ち止まり、兄に呼びかける。
「兄上、トウチカにございます。父上の命によりヒヨリと共にナニワサカイ国に出向く事になり申した。ヒヨリはおりますでしょうか?」
「入れ!」
兄の言葉にふすまを開けて中に入るトウチカ。入るなり兄が木刀を振り上げてトウチカに襲いかかる。が、予測していたトウチカは難なく避けた。
「フンッ、相変わらず可愛げの無い奴じゃ。兄の思いを体で受け止めぬとはな!」
「兄上の思いを体で受けましたら父上の命を守れませぬ。して、ヒヨリは?」
アッサリと兄の怒りを躱したトウチカは聞く。
「ヒヨリ、父上の命らしい…… コヤツに着いて行け!」
カクチカの言葉に奥から女中の格好をした女が出てきた。年の頃は17~18歳と見える。
「え~、カクチカ様~、私は行きたくないです~。カクチカ様からお殿様にお願いして下さいませ。私はカクチカ様のお世話をしたいです~」
「フフフ、愛い奴じゃ。しかし、俺でも父上の命には逆らえん。済まぬがコヤツと一緒に行くのだ。それに心配するな、路銀は俺が用意してやる故に、コヤツと同じ宿に泊まる必要もない。適当なところで戻って参れ」
「本当ですか~…… それならしょうがないから行きます。トウチカ様、カクチカ様との別れの挨拶がございますので、四半刻後に城門に向かいます」
「相分かった、遅れぬようにいたせ」
そう言ってトウチカは兄の部屋を出た。そうして出立の準備を整えて城門に向かうとヒヨリは既に来ていたので、そのまま無言で2人で城を出て城門がみえなくなるまで歩く。
「ヒヨリ、兄上からの路銀はいくらだったのだ?」
「トウチカ様、流石はケチンボのカクチカ様でした。宿代ギリギリの銀貨5枚(500,000円)にございます」
聞いてトウチカは吹き出す。
「ハハッ、兄上らしいな…… それよりも気づいているか?」
「はい、聞耳のセンジと読唇のオリョウ夫婦と他に2人が着いてきてるようです」
「流石だな。まあ、他の2人は適当な場所でセンジとオリョウが始末するであろうよ。それよりもコレが其方の手形じゃ。俺と夫婦という事になっておる」
「まあ、それではそれらしく致しませぬとなりませんね。よろしいですか?」
楽しそうにそう言うヒヨリは兄の部屋に居た時とは別人のようだ。それもその筈、ヒヨリはトウチカに命を救われた者で、トウチカを守る為に兄のカクチカに取り入っていたのだ。
「ああ、勿論だ。それよりもこのまま国を抜けるぞ。俺はやっと自由を手に入れられそうだ」
「はい、トウチカ様。何処までもお供致します」
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