愛を請うひと

本編

16-1 ふざけたショー 1

目隠しと口枷くちかせをされて連れてこられた会場。
首輪をされた身体には、もちろん服は与えられず、手首は前でまとめて縛いましめられ、右足首には鎖を外されたいつもの枷がアンクレットのように付けられている。

いよいよ『クソイベント』の日が来てしまった。

薬を使うかとBに問われたが、オレは『全て』を記憶するため首を横に振った。

見えないながらもザワザワと準備を進める忙せわしない空気を感じる中、スタッフらしき人物に手を引かれる。早く移動させるためか、二足歩行を許されている。

いつもの『トレーニング』と全く同じ形に拘束され、やはりペンのようなものを尻に挿しこまれた。肌に触れる風の流れから、かなり広い空間だと思われた。

乳首にも吸い付く吸盤のようなものを付けられ、性器にも重みのあるオナホのようなものを被せられた。

何度かナカを絞めるよう言われ、センサーの感度をチェックされる。




会場が、しん…と静かになる。

「全世界のご主人様方、お待たせいたしました！メス奴隷5頭による100万円をかけたクイズバトルがいよいよ始まります！」

イベントの司会者と思われる男が軽快に喋り出し、このイベントの説明をする。

有料会員のみが視聴できる生配信らしく、オレ以外にも4人の男が同じ状態にされているらしい。

「一番目のメス奴隷は『ゆうちゃん』。思わず揉もみしだきたくなるムッチリとしたお尻が特徴です！」

といったように、おそらくカメラで撮られているだろう順番に紹介されていく。オレは4番目だった。

「四番目のメス奴隷は『凛ちゃん』。真っ赤に育てられた見事な乳首に生産者の愛を感じます！」

（この司会者、ぶん殴りたい）

司会者の解説によると、オレ達は脚を大きく開かされた屈辱的くつじょくてきな姿勢で、尻の穴からはセンサーのコードがはみ出しており、ちんこと乳首には搾乳機さくにゅうきのような機械をベルトで付けられているようだ。

『クイズバトル』と言いながら、なぜ口枷をされているのか、さんざんやらされた『トレーニング』の意味がようやくわかった。

クイズは二択であり、尻に咥くわえさせられたセンサーを2度締めるか、3度絞めるかで回答するらしい。

正解すると『宝珠ほうじゅ』とやらをナカに入れられ、8個集めると『着床ちゃくしょう完了』の祝いとして100万円がもらえるそうだ。
不正解者には罰として球状のローターを外した問題の数だけ入れられるらしい。

『着床』なんて言葉がでるくらいだから、『宝珠』とやらは碌ろくなものではないだろう。

8個集められないとスポンサー達に、宝珠が足りない分『種を授かる儀式』とやらを受けさせられるらしい。

つまり、一問も正解せず、『宝珠』とやらをもらわないと、不正解の数だけローターを突っ込まれ、8回中出しされるということだろう。


「なお、『宝珠』の数が同数の場合は順位決定戦が行われます♪お楽しみに♡」