はじめてを君と

マイユニ

文字の大きさ
12 / 17

身も心も愛される②*

 須藤と手を繋いで歩くけれど、さっきのキスのおかげで足元が覚束ない。何とか須藤の部屋に辿り着くと、すぐにベッドへ押し倒された。

「りと、もう我慢の限界」

 須藤が硬くなったものを押しあてながら囁く。

「すごく悪い事してる気分だ」

「なんで?」

「留守の間にエッチするなんて」

「せっかくのチャンスなんだから逃すわけにはいかないって。まぁ、親がいてもやるけど」

「声とか気になるだろ」

「1階にいるのに聞こえるわけないじゃん。はい、りとちゃん服を脱ぎましょうねー。ちょっと起き上がろうか」

「うん」

 抱き起こされて、キスをしながら二人で服を脱いだ。須藤の手が僕の乳首をいやらしく触る。摘んだり弄ったりされて声が漏れ出る。僕の声に反応したのか、唇を首筋、鎖骨へと順に這わせて乳首に吸い付いた。手と舌両方で攻められて、声を上げながら須藤の頭を抱きしめた。

「ここだけでイケそうじゃない?」

「アッン……わかんない」

「こっちも触ったらすぐイキそう」

「アァッ……ヤバい。両方……ヤダ」

 勃ちあがったものを上下に扱かれてイきそうになる。

「そう?欲しがってるように見えるけど?」

「すどう……アァッ、イク、でちゃう」

「出していいよ?」

 一気に射精して脱力する。須藤の手は休むことなく僕のお尻に触れた。

「もうめちゃくちゃ濡れてるじゃん」

「気持ちいいから。須藤の舐めていい?」

「舐めてくれんの?」

 頷いて須藤の股の間に顔を埋めた。そそり勃つものを口に含む。大きくて熱い。こんなに大きなものを挿れることはできるのか心配になってしまう。口に含んで上下に動かしたり舐めたりしていると須藤から吐息が漏れた。

「ヤバい、気持ちいい」

 夢中で口に含んでいると「りと、離して」という切羽詰まった声が聞こえた。構わずに動かしていると「りと、出るから、りと……アッ……」という声のあとに須藤の精液が入ってきた。

「りと、ごめん。出して」

 出してって言われたけど、どうしたらいいか分からなくて飲み込んだ。

「りと、何飲んでんの!?出してって言ったのに」

「どこに出せばいいか分からなくて」

「ごめん……」

「なんで謝るの?須藤のなら別に嫌じゃないし」

「次はりとを気持ちよくさせる」

「もうしてもらったけど」

「こっちはまだだし」

「こっちって?」

「りとの中。指挿れてみていい?」

「気持ちよくなるのかな?」

「なるらしいけど。あっ、待って。ローションとゴム取るから」

「買ったんだ」

「だっているでしょ?」
 
「いるな」

「挿れるよ」

 寝かされた状態で足を広げられて孔に指を挿れられる。とてつもなく恥ずかしい。

「りと、足閉じない」

「だって恥ずかしい」

「濡れてるからすんなり入った。もう1本も余裕そう」

「何かよく分からない。気持ちよくなるのか、これ?」

「どこだろうなー?」

 須藤の指が何かを探るように動く。違和感しか感じなかった僕の体に衝撃が走り、ビクビクと跳ねた。

「アアァッ――」

「みつけた」

 須藤が嬉しそうに笑い、その場所を執拗に刺激した。

「アアッ……そこばっかり……やめ……ろ」

「気持ちよくなってるじゃん」

「イクイク……すどう……イッちゃう」

 感じたことのない快感に頭の中が真っ白になって、またイッてしまった。

「すどう、キスして」

 縋るように腕を伸ばすと抱きしめながらキスをしてくれた。何度も何度もキスを交わし、須藤の背中に腕を回す。その間も須藤は僕の中を刺激し続けた。

「須藤、挿れてもいいよ」

「大丈夫?」

「うん、須藤と1つになりたい」

「痛かったらすぐに言って」

「うん」

 ゴムを付けた須藤の先端が当たって、そのままズブリと入ってきた。

「アアッ……」

「大丈夫?」

「へいき……須藤は、大丈夫?」

「りとの中暖かい。締め付けすごいからすぐにイッちゃいそう」

「よかった。気持ちよくなってくれて」

「めちゃくちゃ気持ちいい。りとも気持ちよくなって?」

「気持ちいいよ。大好きだよ、須藤」

「俺も大好き。ちょっと動くよ?」

「うん」

 須藤が僕の中に入っている。それがものすごく嬉しい。僕を気持ちよくさせようとしているのか、浅いところでゆっくり動き始めた。襲い来る快感の渦にのまれて溺れそうになる。シーツを握りしめて、須藤の動きに合わせて腰を振り声を上げる。そっと手を握られて、その手を握り返すと須藤の律動が激しくなった。余裕のない須藤の表情が僕を高揚させる。

「ヤバい。イきそう」

 より一層激しさを増す動きに必死についていくと、奥の方をグッと突かれたあとにドクドクと須藤が射精するのを感じた。あぁ、すごく出てる……となぜかそこだけ冷静に感じた。

「りと、好き」

 甘えるようにキスを強請る須藤を受け入れて、キスをしながら抱きしめられた。感じたことのない幸福感が全身を包み込む。

「痛くなかった?」

「全然。須藤は大丈夫だった?」

「気持ち良すぎておかしくなりそうだった」

「そうか、よかった」

「1回じゃ治まんないかも」

「またするってこと?」

「ダメ?」

「いっぱいしてほしい」

 笑いながら返事をすると、須藤が嬉しそうに微笑んだ。体を重ねるってすごく幸せな事なんだな。こんな気持ちを教えてくれた須藤に感謝したくなった。

 何度も尽きることのない須藤の欲を受け入れた。僕を気持ちよくさせようとしてくれる須藤の優しさを感じてさらに愛しさが増す。

「僕達今日エッチしかしてないんじゃないか」

「まぁ、いいじゃん」

「いいのかな。シーツ汚しちゃったし……」

「あぁ、大丈夫。布敷いといたから」

「準備万端だったんだな」

「当たり前じゃん。ずっと楽しみにしてたんだから」

「楽しめた?」

「最高に。まだ足りないくらいだけど」

「さすがにもう無理」

「分かってる。シャワー浴びる?」

「そうさせてもらおうかな。この状態では帰れないかも」

「じゃあ、行こうか」

「先に浴びてくる?」

「一緒に浴びたほうが早いんじゃない?」

「一緒に?ちょっと恥ずかしいな」

「今さら?もう全部見たけど」

「そうだけど。なんていうか、意識がはっきりしてる状態でというのは恥ずかしいものがある」

「今も丸見えだけど」

「まっ丸見えとか言うな」

「一緒に行こう?」

「うっ……うん」

 首を傾げて強請られると嫌とは言えず、頷いてしまう。須藤のおねだりに僕は弱いかもしれない。

 二人でシャワーを浴びて、須藤の服を借りることにした。

「ダボッとした服を着てるりとってかわいいよな」

「体格では須藤に勝てん」

「りとって丁度いいサイズ感なんだよな。抱きしめた時にすごいフィットする」

「それはよかった」

「帰るよな?家まで送るよ」

「いいよ、大丈夫だって」

「大丈夫じゃねーよ。心配だから送らせて」

「分かった。じゃあ頼むよ」

 日が落ちて少し薄暗くなった道を一緒に歩く。たった1日で環境が大きく変化した気がする。

「体大丈夫?」

「少し腰が痛いけど、まぁ大丈夫だ」

「ごめん。次は加減する」

「できるのか?」

「……無理かも」

「別にいいよ。我慢しなくても。僕もしたいし……」

「りとー、襲いかかりたくなる」

「やめろ」

「今度さ、りとの家に挨拶に行ってもいい?」

「今日じゃなくて?」

「いろいろ準備があるから」

「いいよ。伝えておく」

「好きになってもらえたらいいんだけど」

「大丈夫だよ。僕が好きなんだから。言ったことあるか分からないけど、両親と血が繋がってないんだ」

「そうだったんだ」

「生まれてすぐに引き取られてるから実の親のことは知らないし、両親が親だと思ってるんだけどさ。両親のことはとても大切だし、須藤にも好きになって欲しいと思ってる」

「りとを育てた人達なんだから絶対にいい人なんだろうな」

「自慢の両親だよ」

「俺もちゃんとしなきゃ」

「須藤が挨拶に来たいって言ってくれて嬉しかった。ありがとう」

 僕の家までの道のりはあっという間で、明日学校で会えるというのに離れがたい。

「送ってくれてありがとう」

「気にすんな」

「気をつけて帰れよ?」

「分かってる」

「じゃあ、また明日」

「うん、また明日な」

 繋いでいた手を離して手を振った。遠ざかっていく須藤の背中をしばらく見つめて、家の中に入った。

 バタバタと母がかけてきて、思いっきり抱きしめられた。「無事に帰ってきてくれてよかった」と言う母の声は少し震えていた。

「ただいま、心配かけてごめん」

 抱きしめられたのなんていつ振りだろう。さすがに恥ずかしくなった。

「手洗っておいで。ご飯の準備すぐするから」

「うん、ありがと」

 笑ってそう答えた。帰ってきた。心の底から安堵して手を洗うために洗面所に向かった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

沈黙のΩ、冷血宰相に拾われて溺愛されました

ホワイトヴァイス
BL
声を奪われ、競売にかけられたΩ《オメガ》――ノア。 落札したのは、冷血と呼ばれる宰相アルマン・ヴァルナティス。 “番契約”を偽装した取引から始まったふたりの関係は、 やがて国を揺るがす“真実”へとつながっていく。 喋れぬΩと、血を信じない宰相。 ただの契約だったはずの絆が、 互いの傷と孤独を少しずつ融かしていく。 だが、王都の夜に潜む副宰相ルシアンの影が、 彼らの「嘘」を暴こうとしていた――。 沈黙が祈りに変わるとき、 血の支配が終わりを告げ、 “番”の意味が書き換えられる。 冷血宰相×沈黙のΩ、 偽りの契約から始まる救済と革命の物語。

運命の番は僕に振り向かない

ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。 それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。 オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。 ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。 ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。 ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。 ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。 完結しました!ありがとうございました。

【完結】番になれなくても

加賀ユカリ
BL
アルファに溺愛されるベータの話。 新木貴斗と天橋和樹は中学時代からの友人である。高校生となりアルファである貴斗とベータである和樹は、それぞれ別のクラスになったが、交流は続いていた。 和樹はこれまで貴斗から何度も告白されてきたが、その度に「自分はふさわしくない」と断ってきた。それでも貴斗からのアプローチは止まらなかった。 和樹が自分の気持ちに向き合おうとした時、二人の前に貴斗の運命の番が現れた── 新木貴斗(あらき たかと):アルファ。高校2年 天橋和樹(あまはし かずき):ベータ。高校2年 ・オメガバースの独自設定があります ・ビッチング(ベータ→オメガ)はありません ・最終話まで執筆済みです(全12話) ・19時更新 ※なろう、カクヨムにも掲載しています。

その首輪は、弟の牙でしか外せない。

ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。 第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。 初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。 「今すぐ部屋から出ろ!」 独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。 翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。 「俺以外に触らせるな」 そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。 弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。 本当にこのままでもいいのか。 ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。 その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。 どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。 リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24) ※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。 三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

【完結】end roll.〜あなたの最期に、俺はいましたか〜

みやの
BL
ーー……俺は、本能に殺されたかった。 自分で選び、番になった恋人を事故で亡くしたオメガ・要。 残されたのは、抜け殻みたいな体と、二度と戻らない日々への悔いだけだった。 この世界には、生涯に一度だけ「本当の番」がいる―― そう信じられていても、要はもう「運命」なんて言葉を信じることができない。 亡くした番の記憶と、本能が求める現在のあいだで引き裂かれながら、 それでも生きてしまうΩの物語。 痛くて、残酷なラブストーリー。

【完結】出会いは悪夢、甘い蜜

琉海
BL
憧れを追って入学した学園にいたのは運命の番だった。 アルファがオメガをガブガブしてます。