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第五十一話 監獄とカミネと
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ラクレに手を引かれカミネがカミネが連れていかれたのは、謎の建物であった。
一般の店や家などには見えない、作りはレンガの家だが、とにかく装飾が突飛すぎる。
稲妻のようなジグザグの柱が屋根に突き刺さり、丸い風船が窓や一部の壁を覆っている
「さあ、着いたのである!!」
「ど、どこ? ここ?」
ラクレは笑った。
「どこって……どこをどうみてもレジスタンスの基地であろう?」
「ごめんなさい、ラクレさんがみている景色、私にはわからない」
「まあ、いいから」などと言われて、ラクレはカミネの手を引く。
「おわ! ちょ! ラクレさん!」
こうしてレンガ作りの不思議と言う言葉では済まされないほどの家にカミネは連れていかれる。
ラクレの言うレジスタンスの基地のような建物へと。
─────────────
家の中は思ったよりも、平凡な酒場、と言った感じであった。大きなカウンターの席が一つに、テーブルが両手で数えられる程度の数。
こじんまりとした、そんなバーにはカウンターに向かって背を向けている男が一人。
その男に向かってラクレはドアを閉めながら言った。
「ただいま! なのである!!」
「遅いぞ、ラクレ殿。で首尾は──」
ラクレの言葉に返事をした男は振り返ると同時に目を見開いた。
「お、女の子?! ま、待て! 確かなのか?!」
「マジである、この子はこの街の影響を跳ね除けているのである」
ラクレの言葉に頭を抱える男、その男にカミネは見覚えがあった。
「貴方は……」
スライムの村の物陰でエルマーが戦っていた時に見たその男は、確か──
「……失礼、お嬢さん……私はアール。王都アトスこの騎士団騎士団長だ」
そうだ、確かにあの時の男と特徴は一致している。
尤も、くたびれた深い緑色のシャツと黒のズボン着ており、あの時の威厳など消え去っているが。
ボサボサの髪を描きながら、アールはため息をついた。
「現実を打ち込むための楔……こんな子が……」
「そうである!」
ため息をついたアール。楔……聞きなれない単語にカミネは頭に疑問符を浮かべた。
「あ、あの話が見えてこないんですけど……」
「ああ」とラクレはカミネに向かって笑う。
「そう言えば、話していなかったのであるな!」
すると、ラクレは語り始めた。
「この国……君はおかしいと思わないであるか?」
「え? まあ、その、なんか……奇抜で、不思議で……」
いや、そもそも……とカミネは思い出す。
なんでこんな短期間で街が復興しているのか?
「この街は、現実では無いのであるカミネ姫」
意味がわからなかった。自分は目が覚め確かに地に足につく感覚も重力も感じている。
この世界は現実……の筈だ。
だがだからと言って、ラクレの言葉を否定することもカミネにはできなかった。
「正確には夢の中というわけでは無い。現実の世界に人々の夢が、想いが願いが、妄想が溢れているのである」
一般の店や家などには見えない、作りはレンガの家だが、とにかく装飾が突飛すぎる。
稲妻のようなジグザグの柱が屋根に突き刺さり、丸い風船が窓や一部の壁を覆っている
「さあ、着いたのである!!」
「ど、どこ? ここ?」
ラクレは笑った。
「どこって……どこをどうみてもレジスタンスの基地であろう?」
「ごめんなさい、ラクレさんがみている景色、私にはわからない」
「まあ、いいから」などと言われて、ラクレはカミネの手を引く。
「おわ! ちょ! ラクレさん!」
こうしてレンガ作りの不思議と言う言葉では済まされないほどの家にカミネは連れていかれる。
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家の中は思ったよりも、平凡な酒場、と言った感じであった。大きなカウンターの席が一つに、テーブルが両手で数えられる程度の数。
こじんまりとした、そんなバーにはカウンターに向かって背を向けている男が一人。
その男に向かってラクレはドアを閉めながら言った。
「ただいま! なのである!!」
「遅いぞ、ラクレ殿。で首尾は──」
ラクレの言葉に返事をした男は振り返ると同時に目を見開いた。
「お、女の子?! ま、待て! 確かなのか?!」
「マジである、この子はこの街の影響を跳ね除けているのである」
ラクレの言葉に頭を抱える男、その男にカミネは見覚えがあった。
「貴方は……」
スライムの村の物陰でエルマーが戦っていた時に見たその男は、確か──
「……失礼、お嬢さん……私はアール。王都アトスこの騎士団騎士団長だ」
そうだ、確かにあの時の男と特徴は一致している。
尤も、くたびれた深い緑色のシャツと黒のズボン着ており、あの時の威厳など消え去っているが。
ボサボサの髪を描きながら、アールはため息をついた。
「現実を打ち込むための楔……こんな子が……」
「そうである!」
ため息をついたアール。楔……聞きなれない単語にカミネは頭に疑問符を浮かべた。
「あ、あの話が見えてこないんですけど……」
「ああ」とラクレはカミネに向かって笑う。
「そう言えば、話していなかったのであるな!」
すると、ラクレは語り始めた。
「この国……君はおかしいと思わないであるか?」
「え? まあ、その、なんか……奇抜で、不思議で……」
いや、そもそも……とカミネは思い出す。
なんでこんな短期間で街が復興しているのか?
「この街は、現実では無いのであるカミネ姫」
意味がわからなかった。自分は目が覚め確かに地に足につく感覚も重力も感じている。
この世界は現実……の筈だ。
だがだからと言って、ラクレの言葉を否定することもカミネにはできなかった。
「正確には夢の中というわけでは無い。現実の世界に人々の夢が、想いが願いが、妄想が溢れているのである」
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