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第五十三話 アンカー破壊作戦①
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「というわけでアンカーを破壊しにいくのである」
「え、ええ?!」
ラクレの突然の宣言に驚くカミネ。
それもそうだ、先ほど着いたばかりで未だに右も左もわからない。
だというのにもう作戦決行をするというのだろうか。
それは流石に無茶というものではないだろうか。
そう思ったカミネだった。
しかし騎士団長アールはため息をつき席から立ち上がる。
「お嬢さん……改めて名前を聞いても良いかな?」
「カミネです……」
「カミネ君、悪いが私たちには時間がない。今はラクレ殿のアビリティで夢の侵食を跳ね除けているが私たちも時期にこの街の住人となるだろう」
その言葉を聞いて、カミネの心が冷えわたる。
「まってください……じゃあもしかして私も……?」
「君はどうやら耐性が高い、だからしばらくは大丈夫だろう。時間の問題ではあるがな」
「もし夢に呑まれたら……」
「見たであろう?」
アールの代わりにラクレがカミネの言葉に答える。
「あの楽しそうに生活する、住人達を……実際は精神すら支配者に侵されているあの哀れな夢人達を……まぁ、ああなるのである!」
ケラケラと笑うラクレ。
何が楽しいのかわからない、カミネはただ恐怖で顔を青ざめさせた。
「ラクレ殿、カミネ君が!!」
「アール殿、そう怒らないでぇ! 現実を知らずしていかにして夢に立ち向かうというのであるか?」
確かにラクレの言う通りではある。いずれ知ることになるのならば確かに今知っていた方がいいだろう。
このラクレラロの陽気さに当てられボケてしまっていたが、どうやら事態は刻一刻を争うようだ。
カミネはそれをようやく理解した。
「というわけだ、カミネ姫。共に来てくれると助かる」
「その……」
「なんであるか?」
「なんでそこまでわかっているのに、アンカーを破壊しに行かなかったんですか?」
「……できないのである」
「え?」
カミネは再び固まった。
「二人では、現実から夢を切り離せない。夢の力があまりにも強いのである。何十年も試したから確かである」
「……何十年……?!」
何を目の前の男は言ったのか、理解ができなかった。
困惑するカミネを前にして、ラクレはあっけらかんと言った。
「ああ! 言ってなかったであるな! ここは時間の流れがないに等しい!! だから──!」
「──吾輩たちは数十年この街に縛られたままなのである!!」
ガハハ!! とラクレは笑った。
─────────────
「さて、もう目星はついているのである」
裏通りを歩くラクレに続く、カミネとアール。
もはやラクレ曰くのレジスタンスのアジトはもはや街の風景に飲まれて見えなくなってしまった。
「えーと……ここらへんのようだった気がするのである……!」
地図を見ながら歩くラクレに果たしてどれほどこの男が信用に値するというのか若干の不安を抱きつつ。カミネは歩いていく。
「ラクレ殿、本当にここで合っているのか?」
アールも不安に思ったのであろう、そう問いかける。
「いやぁ、何しろここは夢の街、構造など人の影響で日夜変わるものであるのでなぁ……」
おい、なぜ地図を頼りにしている。と誰もが指摘したかったが、その時ラクレの声が響く。
「あ、いたのである! あれがアンカーなのである!」
ラクレの指さす先は屋根の屋上、そしていたのは、金髪の少女だった。
「え、ええ?!」
ラクレの突然の宣言に驚くカミネ。
それもそうだ、先ほど着いたばかりで未だに右も左もわからない。
だというのにもう作戦決行をするというのだろうか。
それは流石に無茶というものではないだろうか。
そう思ったカミネだった。
しかし騎士団長アールはため息をつき席から立ち上がる。
「お嬢さん……改めて名前を聞いても良いかな?」
「カミネです……」
「カミネ君、悪いが私たちには時間がない。今はラクレ殿のアビリティで夢の侵食を跳ね除けているが私たちも時期にこの街の住人となるだろう」
その言葉を聞いて、カミネの心が冷えわたる。
「まってください……じゃあもしかして私も……?」
「君はどうやら耐性が高い、だからしばらくは大丈夫だろう。時間の問題ではあるがな」
「もし夢に呑まれたら……」
「見たであろう?」
アールの代わりにラクレがカミネの言葉に答える。
「あの楽しそうに生活する、住人達を……実際は精神すら支配者に侵されているあの哀れな夢人達を……まぁ、ああなるのである!」
ケラケラと笑うラクレ。
何が楽しいのかわからない、カミネはただ恐怖で顔を青ざめさせた。
「ラクレ殿、カミネ君が!!」
「アール殿、そう怒らないでぇ! 現実を知らずしていかにして夢に立ち向かうというのであるか?」
確かにラクレの言う通りではある。いずれ知ることになるのならば確かに今知っていた方がいいだろう。
このラクレラロの陽気さに当てられボケてしまっていたが、どうやら事態は刻一刻を争うようだ。
カミネはそれをようやく理解した。
「というわけだ、カミネ姫。共に来てくれると助かる」
「その……」
「なんであるか?」
「なんでそこまでわかっているのに、アンカーを破壊しに行かなかったんですか?」
「……できないのである」
「え?」
カミネは再び固まった。
「二人では、現実から夢を切り離せない。夢の力があまりにも強いのである。何十年も試したから確かである」
「……何十年……?!」
何を目の前の男は言ったのか、理解ができなかった。
困惑するカミネを前にして、ラクレはあっけらかんと言った。
「ああ! 言ってなかったであるな! ここは時間の流れがないに等しい!! だから──!」
「──吾輩たちは数十年この街に縛られたままなのである!!」
ガハハ!! とラクレは笑った。
─────────────
「さて、もう目星はついているのである」
裏通りを歩くラクレに続く、カミネとアール。
もはやラクレ曰くのレジスタンスのアジトはもはや街の風景に飲まれて見えなくなってしまった。
「えーと……ここらへんのようだった気がするのである……!」
地図を見ながら歩くラクレに果たしてどれほどこの男が信用に値するというのか若干の不安を抱きつつ。カミネは歩いていく。
「ラクレ殿、本当にここで合っているのか?」
アールも不安に思ったのであろう、そう問いかける。
「いやぁ、何しろここは夢の街、構造など人の影響で日夜変わるものであるのでなぁ……」
おい、なぜ地図を頼りにしている。と誰もが指摘したかったが、その時ラクレの声が響く。
「あ、いたのである! あれがアンカーなのである!」
ラクレの指さす先は屋根の屋上、そしていたのは、金髪の少女だった。
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