種々雑多(しゅじゅざった)

梁瀬

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善し悪し⁈

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 明日22日は、小雪しょうせつです。
雪が降り始める頃という意味ですが、雪が積もるほどは降らないので、
〝小雪〟と言われたようです。
 秋の俳句の季語に山粧よそおうという言葉があります。
朝晩の冷え込みに各地の山の木々が、秋の訪れを感じ色づく様子を表した言葉です。
 黄葉するイチョウの漢字表記は、〝銀杏〟〝公孫樹〟〝鴨足樹〟などがあります。
銀色に見えて、形が小さな杏に似ているので銀杏。
 漢名の公孫樹は、祖父(公)が植えた樹の実が、孫の代でやっと実り食べられるようになる事から、この漢字になったそうです。
そして鴨足樹は、葉の形が水鳥の足跡に似ている事に由来するそうです。

 小春日和に、紅葉狩りに出掛けるのも良いですよね。


 本日も、どうぞよしなに。


 
 花菱はなびし矢車やぐるま撫子なでしこは、花壇の花グループ。
 たちばな伊吹いぶき鬼胡桃おにぐるみは、雑木林の木グループ。…があります。

A. 成長を考えて、栄養のあるフカフカの土、日当たり良好。
人がしているので、水やり、害虫、雑草の心配もない。
 綺麗な花を咲かせるには最高の環境。人の目があり、常に貰える。
それが、花壇の花グループ。
 
B. 木陰も多く、自然に近いため、虫も鳥も動物もいる。
人の手が入らないので、で大きく環境が変わり、もある。
 常緑でも落葉でも。花を咲かせるのも、果実を実らせるのもだが、
花を見てくれるわけでも、果実が萎びても取っては貰えない。
それが、雑木林の木グループ。

 もし、あなたが植物で、自分の環境を選べるとしたら、どっちを選びますか?

 
 花壇の花グループを選んだ方。
人の環境で例えるなら、衣食住が整い、常に身の周りの世話を焼いてくれて、
見守ってくれて、褒めてくれて、愛して貰える。何の心配もない環境。
 それに魅力を感じましたか?

 雑木林の木グループを選んだ方。
誰も何もしてくれなくても、自分で選んで、自由に出来る。
虫も鳥も動物もいて、危険な事もあるけど、気取らず自分らしく居られる環境。
 それに魅力を感じましたか?

 最初のグループ説明A.B.は、ある意味、良いところ重視。
魅力的なところに光を当てたものです。
 次は、もう少し切り込んで見ます。


C. 花壇の花グループは、種から育ちます。
親はいません。一年草なので生存していません。
 親代わりの〝人〟に、全て管理され、最高の環境が与えられて、育てられます。
その代わり、必ず、みんな揃って、綺麗な花を咲かせなければなりません。
 早ければ花は摘まれ、遅ければ株ごと替えられてしまうかもしれません。
枝葉が他より伸び過ぎれば整えられ、みんな一緒で個性は必要とされません。
 みんな揃って、綺麗なパフォーマンスは出来ます。
親はいなくても、みんなと足並みを揃えられれば、恵まれた環境で、褒めてくれて、愛して貰えます。

D. 雑木林の木グループは、種から育ちます。
両親(雌雄異株)が居たり、一人親(雌雄同株)だったりしますが、親はいます。
 橘の実は酸味が強過ぎ、伊吹の実と鬼胡桃の果肉を食べる動物は、
たぶんいないと思います。
 胡桃の核の中の種子はリスが好んで食べますが、多くは運ばれたりせず、親の側に落ちることになります。
 大きな木の陰だったり、動物に食べられたりする可能性はありますが、代々、積み重なった腐葉土と地下水があります。
 どんなに個性的に育とうが、生育が遅かろうが、人目を気にせずにいられ、間引かれることもありません。
 厳しい環境さえ受け入れられれば、親元で先祖からの恵みと自然の恩恵を受けて、個性を否定されず、伸び伸びいられます。

 説明C.D.を読んで、あなたはどちらを選びますか?


 どちらも一長一短があります。
持っているからマイナス。持っていないからプラス。ということもあります。
 他者が外から見ただけでは分からないことも多くあるんです。
〝隣の芝生は青く見える〟ってヤツです。 
 親や環境に不満をぶつけ、誰かのせいにして、自身でどうにかしようとしない。
与えて貰うのを待っていても、成長も出会いも発見もありません。



 生きることは、自立すること。
自ら取り組み、自ら学ばなければ、自身を豊かにすることは出来ない。
 そう私は考えます。
探求心を絶やさず、不断の努力を重ねた先に、結果があると思います。
 現状が不満なら、与えられるのを待つのではなく、自ら考え行動する。

 言うは易く行うは難し。
歳を重ねても、少しずつ新しいものに触れ、生きる楽しみを見つけたいものですね。



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