種々雑多(しゅじゅざった)

梁瀬

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制服 ※お時間がある時にどうぞ。

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 今日2月26日の誕生花は、スノードロップです。
2月から3月の早春に、白い花弁の花が俯きながら咲く、清楚な花です。

 このスノードロップは、天使がアダムとイヴを慰めるために、舞い落ちる雪を
変えたという言い伝えに由来するらしいです。

 花言葉は、〝hope(希望)〟と〝consolation(慰め)〟
今日の話のスローガンとも言えるのではないかと思い、取り上げました。


 本日も、どうぞよしなに。



 今回は、制服について思う事…にします。ん~このテーマも賛否ありますよね。
目線や立ち位置によって、大きく変わってくる考えや意見があると思います。
 ここで私の思いや考えを書かせて貰い、読んでくださった方が〝抱いた疑問〟や、
〝こういうのはどうだろう?〟というアイデアが出たらいいなぁと考えました。
 いろんな意味で〝考える機会〟になったら…と思っています。

 昨今、ジェンダーの為の制服という取り組みが、各地にあります。

〝ジェンダーようの制服〟と用意されて、ニュースで取り上げられているのを見て
何か残念な印象を受けました。
 確かに、取り組みとしては画期的なのでしょうが、作る目的と作る側の意気込み
だけしか伝わってこない感じがしました。
 ソレを着た時点で、デリケートな部分の気持ちを、丸裸にされたようなもの。

 少し考え方を変えて〝男女同一の制服〟として、ジャケットと長ズボンというの
も案として出たと聞きました。
 それなら基本的にどちらも着れる女性側から見れば、問題ないかも知れません。
でも逆に男性側の方達は、今まで通りになります。

 このようにジェンダーを語る時に、女性側に意見が傾き、男性側の意見が反映さ
れていない事が多いように感じます。
 実際、女性側の制服デザインの選択肢は増えていて、スカートと長ズボンが選べ
て、リボンとネクタイも選べるけど、果たして男性側の選択肢にスカートは含まれ
ているのでしょうか?そして男性側は、スカートを選んだ時点でジェンダーである
と公表する事になります。

 男女の枠を外し〝組み合わせ自由の制服〟というのもあります。
ジャケット、ワイシャツ、ブラウス、リボン、ネクタイ、長ズボン、スカート、
キュロットなどのデザインが用意され、選択出来るというものです。
 本人の希望に沿っていれば、とても良いものだと思います。
ただ、バリエーションがあっても比較的高価な制服を、何種類も購入する方が、
そんなに沢山いるとは思えません。
 そうなると、安定のデザインに仕勝しがちになる可能性もあります。

 何十年も、男女には大きな隔たりがあり、色や形、服装や髪形は固定概念みたい
なものがありました。 
 この隔たりは、意識が変わると受け入れられるものだと思います。しかし、既に
固定概念が定着した世代が、意識を変えるのは大変難しいと思います。

 受け入れられた世代が変化を求めて動いても、やはり固定概念が定着した世代が
一緒に関わって製作するので、何処か妥協案みたいな…理解し切れていない部分で
コレなら良いだろう…的な中途半端感が否めない物になりがちです。

 だからこそ、まだまだ議論の必要性があったり、他の方法がないかと模索してい
かなければならない段階だと思います。

 それでも今までは、置き去りにされるだけだった方達の存在に、折角、気付く事
が出来たのに、ソレを作る事が目的になり、着る側の方達の気持ちが、再び置いて
行かれないようにしなければなりません。

 〝配慮して作った〟〝あるだけで違う〟ではなく、その制服を選ぶ子がソレを着て
〝みんなと一緒に写真が撮りたい〟と思えるなら、作る意味があると思います。
 目的としては、作り甲斐がある物でしょうが、結果として、作った甲斐があったと
いえる制服でなければ、着る側の方達に寄り添ってはいないと思います。

 そうでなければ〝私服〟という選択になると思います。
ソレを着る事で、無条件に〝分かってしまう〟〝知られてしまう〟リスクを抱えるの
なら、好きな服を着ているというスタンスでいられる、私服の方が良いでしょう。

 公立の中学校で制服があるところは、学校自体を選べる環境にない子達もいるので
難しいですよね。
 さらに、いくつかの中から選べるようになっていても、制服代は高額になります。
地域で補助等が出たとしても、制服を自由に選べる環境にない子達も、出てくるかも
知れません。

 そうなると根本的なところに戻ります。
制服とは…ある集団に属する人が着る、。ユニホームとあり
ました。
 制服という物をのまま使うのは、ジェンダーを受け入れた事にはなりません。
だから、変える必要がある。
 では、制服として共通の校章等の入ったジャケットのみにするとか、所属が分かる
ように校章等が入ったデザインの持ち物(鞄、手帳)にする方法もあります。

 〝校章等の入った何か〟となると、その他は自由になる為、今までのように一定の
基準であるされた制服ではなくなるので、の判断基準がなくなってしまい、教職員の方々は指導し難くなるでしょう。
 立ち位置を変えると、誰の為の制服なのか、分からなくなります。

 性の区別が二者択一ではなくなり、考え方、感じ方も様々ある現代では、名称や形
を決めて細分化し、何処かに所属させる事ではなく、多様化しているのなら共通部分
だけを取り入れて、あとは個の考えを取り入れられるようにする方法もあって良いと
思います。


 皆さんは、制服に色々な思い出があるでしょうが、どのように感じられましたか?



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