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1章
03 驚きの白さに
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命の恩人カラカラちゃんは超絶敏腕社員。男女構わず、精力マナを搾り取って、搾り取りつくします。当然、1年のうち人間の何人かは原因不明のフェードアウトになります。
カラカラちゃんのすごい所は、狩りつくさず、人口までもコントロール化に置くという管理能力の高さ。アンタ私が元居た世界でもエリートサラリーマンだったんだろうなと、ふと私遠い目になります。
そしてスラム街に住んでいる私のところへも、何のためらいもなく遊びに来ます。というかかき回しに?
「お~い ズーコ」
言い忘れました。私、元の世界では伊藤一子イトウカズコだったんです。カズコって発音が、こっちの世界の住人には聞き取れないらしく。結局イド・ズーコという名前に落ち着きました。
「ズーコ。一緒に酒飲みに行こう。今日は新作の人間の発泡酒が出るらしいぜ」
「やだ、今月もマナないもん」
ちなみに貨幣というものの存在がない魔族においては、人間の精力=マナがそのまま通貨みたいな感じで取り扱われています。使ってもポイントが溜まらない★イカみたいなものです。
「ズーコ。お前はそもそもマナがないんだから、あてにしてね~よ。連れて行ってやるから。」
「そうやっていつも驕りのような雰囲気にして、結局私の名前でツケにするくせに!!」
「バレたか。可愛い悪戯やん。カラカラ様だから許されるやん。」
「許すも許さないも、払わなかったら私の存在がこの世から消されるの!」
「わかった。わかったズーコ。ズーコは本当に心配性だな。今日は奢ってやるから」
「本当?」
「本当。なんなら契約してやってもいい。」
「わかった。ちょっとだけなら付き合うわ。」
「じゃズーコ。酒飲む前に、ちょっと水浴びして来いよ。仕事から帰ってお前まだ風呂入ってないだろ?」
「におう?」
「・・・うん。どうせ死にかけのジジイの体液をせせこましく集めてたんだろうが?」
「うるさいな。そうですよ。すいませんね。」
「ズーコ。言うけどさ、ジジイなんて探すより、もっとこう、イキのいいガキとか、絶倫の中年ババアとか見つけろよ。」
「だって、オバチャン怖いもん。叩くもん。ガキには私のチャームが効かないいんだもん。」
「お前な~。チャームは気合だよ気合。ソイツをどう魅了するかはソイツの心を覗くんだよ。」
「難しい話はあとで聞くから。とりあえず川で水浴びしてくるわ。」
「川かよ!!」
「だってマナもったいないもん。」
そそくさと水浴びの用意をして私は部屋を後にしました。
今思えば、カラカラちゃんを置いて部屋を出たのが運の尽きでした。
「いや~ただいま。」
「ズーコお帰り~」
「カラカラちゃん?その読んでいるのは何?」
「ズーコお前これ面白いな。なんだよこりゃ?」
カラカラちゃんの手には、私のマル秘BLノートがそこにありました。
しまった!!
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いつも御読みいただきありがとうございます。
作品・続きにご興味をお持ちいただけましたらブックマークしていただきますとうれしいです。
また、私が泣かない程度のコメントをいただけますと励みになります。コメント頂けましたら幸いです。
ぶりーき
カラカラちゃんのすごい所は、狩りつくさず、人口までもコントロール化に置くという管理能力の高さ。アンタ私が元居た世界でもエリートサラリーマンだったんだろうなと、ふと私遠い目になります。
そしてスラム街に住んでいる私のところへも、何のためらいもなく遊びに来ます。というかかき回しに?
「お~い ズーコ」
言い忘れました。私、元の世界では伊藤一子イトウカズコだったんです。カズコって発音が、こっちの世界の住人には聞き取れないらしく。結局イド・ズーコという名前に落ち着きました。
「ズーコ。一緒に酒飲みに行こう。今日は新作の人間の発泡酒が出るらしいぜ」
「やだ、今月もマナないもん」
ちなみに貨幣というものの存在がない魔族においては、人間の精力=マナがそのまま通貨みたいな感じで取り扱われています。使ってもポイントが溜まらない★イカみたいなものです。
「ズーコ。お前はそもそもマナがないんだから、あてにしてね~よ。連れて行ってやるから。」
「そうやっていつも驕りのような雰囲気にして、結局私の名前でツケにするくせに!!」
「バレたか。可愛い悪戯やん。カラカラ様だから許されるやん。」
「許すも許さないも、払わなかったら私の存在がこの世から消されるの!」
「わかった。わかったズーコ。ズーコは本当に心配性だな。今日は奢ってやるから」
「本当?」
「本当。なんなら契約してやってもいい。」
「わかった。ちょっとだけなら付き合うわ。」
「じゃズーコ。酒飲む前に、ちょっと水浴びして来いよ。仕事から帰ってお前まだ風呂入ってないだろ?」
「におう?」
「・・・うん。どうせ死にかけのジジイの体液をせせこましく集めてたんだろうが?」
「うるさいな。そうですよ。すいませんね。」
「ズーコ。言うけどさ、ジジイなんて探すより、もっとこう、イキのいいガキとか、絶倫の中年ババアとか見つけろよ。」
「だって、オバチャン怖いもん。叩くもん。ガキには私のチャームが効かないいんだもん。」
「お前な~。チャームは気合だよ気合。ソイツをどう魅了するかはソイツの心を覗くんだよ。」
「難しい話はあとで聞くから。とりあえず川で水浴びしてくるわ。」
「川かよ!!」
「だってマナもったいないもん。」
そそくさと水浴びの用意をして私は部屋を後にしました。
今思えば、カラカラちゃんを置いて部屋を出たのが運の尽きでした。
「いや~ただいま。」
「ズーコお帰り~」
「カラカラちゃん?その読んでいるのは何?」
「ズーコお前これ面白いな。なんだよこりゃ?」
カラカラちゃんの手には、私のマル秘BLノートがそこにありました。
しまった!!
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ぶりーき
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