異世界エロ文房具小説家

ぶりーき

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1章

04 そんなに見つめると・・・イヤ

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その一瞬は、何億光年にも感じた。

そう、バレたのだ。私が書き溜めたマル秘BLノートが!!



「あのぉ。もしもしカラカラさん?」

「なんだよズーコ。そんなにあらたまってよ。」

「そのう、今、手に持ってるのな~に?」

「な~にってお前、これはお前が書いたよくわからない、気持ち悪い何かだろ?」

「おいおいおい、よくわからないは甘受するが、気持ち悪いはないでしょカラカラさん。」

「いやいや気持ち悪いのは気持ち悪いだろ。」

「もう気持ち悪い論争はいいとして、カラカラさん、それをこっちに渡してもらえますか?」

「それはダメだ。」

「いやなぜダメなんですか?」

「まだ全部読んでいないから。あと何回か読まないと理解できそうにないんだよ。特にこのノブとランマル?とかバショーとトコーとエツジーのジジィ三人の三角関係とかお前レベルたけ~な。だからお前ジジィばっかり専門にやってるのか?」

「それ歴史上人物BLパートのとこです。個人攻撃はいけませんぞカラカラさん、訴えますよ。あと、それだけ読み込んでいるなら返してください。」

「いやいや、他にもなんだこのサンカクジョーギとブンドキーの汁ブシャーってなんだよズーコ」

「それは私の愛している文房具BLパートです。カラカラさん。こんなに素直に答えているんだから返して下さい。」

「ズーコ。これをもって飲みにいこうぜ。」

「カラカラさん。それは死んでも嫌です。つか、たぶんその日記をこの部屋から持ち出したら私死んでしまいますよ。」

「死なね~って。ズーコ。とりあえず飲みに行こうぜ。」

「嫌です。泣きます。というか叫びます。た~す~け~ッ」

「わかったわかったズーコ。とりあえず聞けよ。」

「なんですか?人質交渉ですか?私なんでもするってまだ言っていませんよ。」

「なんでもしてくれるのか?」

「だからしませんって。だ~れ~か~た~す~。」

「だからズーコ聞けってば。考えがあるんだよ。」

「なんの考えですか。カラカラさん。いやカラカラ様返してください。」

「これでお前はマナ稼ぎ放題なんだよズーコ。」

「はぁ?アナタナニイッテヤガリマスカ?」

「その考えを話すから、一緒に飲みに行こう。今夜は個室貸し切りだぜ!あっマスターこれからウチの若いもんと大事な話があるから個室押さえてて、あと新発売の人間の恨み入り発泡酒よろしくね。今日はじゃんじゃん飲むから。」

私は顔面蒼白のまま酒場に連行されました。


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いつも御読みいただきありがとうございます。

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ぶりーき

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