異世界エロ文房具小説家

ぶりーき

文字の大きさ
上 下
6 / 22
1章

05 スライム使ってどうするの?

しおりを挟む
酒飲み行くときって、仕事やらかして懲罰房でた後でも楽しいものなんですけどね。

いま私の頭の中はなぜ見つかったのか、どうすればよかったのか。

「失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。ブツブツブツ」



「おいズーコ。お前な、大事なものだからっていつでも取り出しやすくて、綺麗に置ける隠し場所なんてところに置くなよ。机の引き出しの二重底なんてすぐにわかるんだよ。大切なもんはなずっと肌身離さずもっておくか、むしろ、金払ってでも自分から遠いところに管理しとくんだな。勉強になったろ?」

おいカラカラ、貴様なぜこちらの考えがわかる。お前エスパーか?あ!悪魔だった。



私たちの行きつけの酒場は、スラムの中心にある。スライムの旦那がやってるベドベド亭。

スライムだから、食器を洗ってもベトベト、カウンター拭いてもベトベト。

というかスライムって

自分の中で洗えるんじゃないの?どっかのスライム使いが開発したって風のうわさで聞いたけど。



ベシャ と開けてもあまり気持ちのよくない音で扉が開く。

「よぉマスター。調子はどうだい?」

「おー!カラカラ、よく来たな。個室借りるってお前、今度はどんな獲物を狙うんだよ。まえ祝か?」

「そーなんだよ。デケー山なんだよ。オラわくわくすっぞ。なあズーコ。」

「ズーコ。お前今日もシケた面してんなぁ。お前は酒でも飲んでカラカラのケツでもなめてろ。」

「はぁすいません。」

「今日は一段とシケてんな。カラカラこいつどうしたんだい?また懲罰上がりか?」

「ズーコほら~。笑って。これから楽しい話をするんだから。ね 怖くない。怖くない。」

「まぁいいや、二人とも個室きっちり用意しておいたから。今日は飲んでくれや。」

アンタが拭いたら部屋中ベトベトだわ。

「はいー。ありがとうございまーす。」上機嫌なカラカラちゃんと死んだ目をした私はベトベトした個室に上がるのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも御読みいただきありがとうございます。

作品・続きにご興味をお持ちいただけましたらブックマークしていただきますとうれしいです。

また、私が泣かない程度のコメントをいただけますと励みになります。コメント頂けましたら幸いです。

ぶりーき

しおりを挟む

処理中です...