異世界エロ文房具小説家

ぶりーき

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1章

06 酔わせてどうするつもり?

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テーブルベトベト。椅子もじっとり。だってここベドベド亭だもん。

「はーい今日のお通しの人間のミミガーと、人間の恨み入り発泡酒2杯ね。」

店員のこれまた店主の紫色とは違う茶色というかう★こ色スライムのお姉さんが、

これまたべっとりとしたグラスを持ってきてくれた。もう慣れた、何十年も通っていると。



ブクブクブク。ギャーと時折塩漬けにされた人間の顔から声とも言えない何かが発せられ。

底からシュワシュワが出てくる。この泡は一体何由来なんだろうか?

知らないおっさんの口から出ている息なのではないか?

いやあわ拭いているおっさん?

いやいや考えちゃダメだ考えちゃダメだ。



「それではズーコの明るい未来を祝してカンパ~ッ」

「いやいやカラカラさん。どこが明るいでしょうか。私の恥部を白日の下にさらされて私いまいつでも死ねますよ。」

「こういう時はノリで乾杯しとくんだよ。だからズーコ暗いんだよ。ほらカンパーイ。」

「ガンバーィ」

「ちょっと今、乾杯って言わなかったよね。そういうとこだぞズーコ。だから今でもお前処女なんだよ。」

「あ、また処女バカにしたー。処女で何が悪いってんですか!!処女だからって国から何か罰則でもあるんですかー。」

「いや、アタシらサキュバスやんズーコ。やりまくってなんぼやん。」

「うっ」

・・・・そんなアタシに乾杯。



「で、カラカラさん、いや、カラカラ様、その日記そろそろ返していただけないでしょうか?」

「そうだったよズーコ忘れてた。お前、これでマナを稼がねーか?」

「さっきから人の恥部で金稼ぎをって言いますけど。私はなんですか?みなさんの前でこれを公開されてなじられて石を投げつけられて、カラカラ様は見世物代でも取るですか?」

「ずいぶんとやる気だなズーコ。頼もしいぜ。」

「ちゃうわ。性癖を世に晒される危機なんじゃい。」

「ズーコお前な、マナを搾るってどういうイメージで搾り取ってる?」

突然真顔のカラカラの顔に、ドキっとしながら答えてみた。

「マナを搾るとは、精力を搾ること。だからその~、あの~」

「だからなんなんだよ」

「手っ取り早く説明するば、だ、男女のまぐ★いをすることですカラカラ先生。」

「半分正解で半分間違いだよ。ズーコ、だからお前はマナを間違えて集めてるんだよ。」

「へ?違うの?」

「違うよ。マナは生き物のエネルギーそのものだよ。生きたいとかあれ欲しい、誰が好き、ヤりたいとかそういう生き物の欲そのものさ。」

「はい、反省します。」

「続きはこれからで、ズーコの書いたアレ。アレはズーコの欲望そのままというか、真っ黒でドロドロしたマグマのような激しいエネルギーを感じた。なんというか古代呪術のような、黒魔術のような、厄介な類いのヤツ!!」

「そんなにキラキラした笑顔で人の性癖を分析しないで下さいカラカラさん。」
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