魔法学のすゝめ!

蒔望輝(まきのぞみ)

文字の大きさ
29 / 78
CHAPTER_02 バカなチカラは使いよう ~what’s the strength on my mind~

(10)衝撃の重み ~weightful~

しおりを挟む

「――ヒューっ、ヒューっ……」

 シュウの上で、リオラは細く息をする。

 何もできない――


「リオラ……しっかりしろ、リオラっ――」

 目の前でリオラが苦しんでいる。
 それなのに、なにもできない。どうすることもできない。


 ――どうして魔法が使えない!

 いま魔法を使えなくては、何のための魔法か。
 少しの間でいい。

 魔法を、力を貸してくれ――


 *


 このチカラ、魔法にして魔法にあらず――

 ときに人を救い ときに人を傷つける
 世を直し 世を乱す
 わざわいを止め 災いを呼ぶ

 6つのコトワリをつかさど
 絶対君主の超魔術――

 この魔法チカラはあまりに強大だ。

 喜劇か 悲劇か

 すべては魔法チカラの定めるまま――


 *


「――それでも、必要なんだ。そのチカラが……」

 シュウは、倒れこむリオラの腕を自身の肩に回す。

「……ああ、きっと――」

 激痛に耐えながら、ゆっくりと立ち上がる。
 目を閉じ、歯を喰いしばり、最後の力を振り絞って立ち上がる。

「きっと、使いこなして見せるさ――」

 シュウの右目――
 瞳の奥が白く光り輝いた。

 異様な空気オーラを感じ取り、タケルは咄嗟に振り返る。
 シュウ、そしてリオラと再び対峙する。

「……どういうつもりだ」

「どうもこうも、今から本当の魔法チカラをレクチャーしてやる」

 息も切れ切れなシュウとリオラ――
 そんな2人の周りに、白い光が淡く浮かび上がる。
 いつの間にか、2人の足元に大きな魔法陣が現れる。白く光り輝く、六芒ろくぼう星の魔法陣――

「その体でなにができる」

「これからだ。それに、教えるのはおれじゃない……」

 魔法陣はゆっくりと回転を始め、白い光も明るさを増していく。

「……リオラ、いけるか?」

 シュウの肩にぶら下がるリオラは、かろうじて目を開く。
 そして、まぶしい光が2人を包み込んだ。

「――きれい……」

 リンの口が自然と開く。
 エリスもその光を呆然と見つめる。

「シュウ……」

 シュウを見つめていたリオラの顔に血の気が戻る。体中の細胞がみなぎり、失った体力が回復していく。
 タケルだけは危険を察し、猛スピードでシュウに突撃する。

「はぁあああっっ!」

 タケルの強烈な一撃――
 対するシュウは手をかざし、タケルに向かって白い魔法陣を新たに繰り出した。
 強い≪衝撃≫が響き渡るも、白い魔法陣は壊れない。タケルはその反動で後ろにのけ反った。

「リオラ……リオラが教えてやるんだ」

「ワタシ、が……?」

 活力を取り戻したリオラは、やがてシュウの肩から離れ、タケルのことを見据える。
 シュウは、リオラに語りかけながらタケルの拳を防いでいく。

「――こんなものっ……だぁああ゛っっ!」
 
 先程よりも強い一撃――
 今度ばかりは魔法陣も耐えきれずバラバラに割れ、シュウはリオラを抱えて横に飛ぶ。ついさっきまで寄り掛かっていた車は、原型を留めないほどに大破した。

「リオラは遠くのセントラルにわざわざ入学して何を学んだ?」

「学んだ……?」

「何かを学んだからリオラは今特進ここにいる。それはきっと、おれなんかじゃ到底たどり着けない、想像もできない努力を積み重ねたリオラだから気づけことで――」

 シュウはリオラの両肩を強く掴み、まっすぐ目線を合わす。
 まっすぐリオラの目だけを見つめる。

「それをそのまま、ぶつけてやるんだ」

「そのまま、ぶつける……」

 タケルの拳からはボタボタと血が垂れる。それでも痛がる素振りは一切見せず、シュウとリオラを睨みつける。

「初めて見る魔法陣だな、それが本当の魔法チカラとでも言うのか?」

「言っただろ。教えるのはおれじゃない、リオラだ」

 シュウは、タケルに向かって手をかざす。すると、リオラの左右から魔法陣が出現し、リオラの体を白く照らす。

「強い魔法こそ強いチカラだと信じているようだが、おまえの魔法それはチカラじゃない……ただの暴力だ」

 左右には、同じ大きさの魔法陣がさらにたくさん――
 リオラからタケルに向かって一直線に出現する。

「暴力はつねに害悪だ。そんなまがいもの・・・・・のチカラでいっちょ前に正しい武術なんて語るな!」

 魔法陣は明るさを増し、リオラからタケルに向かう『道』を作り上げる。

「本当は怖いんだろ! リオラの拳を受けるのが――」

「なに?」

「だったら無理にでも受けさせてやる――さあいけ、リオラ! 一発どでかいのぶちかましてやれ!」

「まてよ、ワタシいまロッドも持ってないぜ?」

 リオラは戸惑った顔でシュウを見る。
 シュウはの本気は変わらない。

「できるはずだ。その拳で、宿る力で――」

 リオラは、自身の拳を見つめ直す。
 シュウが出した魔法の影響か、拳からは淡く白い光を放つ。

 リオラはゆっくりとうなずき、タケルに向き合った。

「……いくぞ、タケル――最後の一発だ」

「リオラ、本気だな……?」

 リオラの構えを確認し、タケルも同じ構えをする。
 お互い一言も発さず、ジリジリと目を合わせる。

 2人の間には、何人なんぴとも立ち入れない神聖な領域が広がった。

 2人が拳を放つのは、同時だった――


『りゃああっ!』


 離れたまま、2人の拳がぶつかり合う。
 今まで以上の≪衝撃≫が辺り一帯を震撼しんかんさせる。≪衝撃≫は止まない。激しくぶつかり合ってなお、2人はチカラを放ち続ける。
 ほぼ互角の勝負に見えた。

「……くっ」

 しかし、しばらくするとタケルの赤黒いチカラが勢いを増し、リオラのチカラが押されてしまう。

「とどくか? その拳――」




 ――リオラにとって、タケルは憧れだった。

 強く、勇ましく、自信に満ち溢れたタケルの拳が眩しかった。その眩しさは、どれだけ強い魔法でも表現できなかった。

 その拳に近づくため、リオラは日々道場に通っていた。

 その道場が無くなった。
 この頃から、リオラは髪を黒く染めるのをやめた。

 どうすれば道場は無くならなかっただろうか。考えても答えは出ない。
 それでもリオラは、答えを求め続けた。

 学園セントラルへの留学を決意したとき、最初に立ちふさがったのは座学だった。
 生まれて初めて座る学習机――
 居心地の悪さに耐えながら睡眠時間を削り、教科書テキストを我慢して開く。
 始めは、インクで描かれた黒いカタマリが羅列られつしてあるだけにしか見えなかった。眺めているだけで体が拒絶反応を示す。
 対策として道場に置いてあった麻縄を使用し、自身の体を椅子に縛り付けた。文字が文字として認識できるまで教科書を睨み続ける。
 うっかり寝てしまわないよう、道場に飾ってあった生け花の剣山けんざんを教科書の手前に置いた。何度顔に刺さったかは覚えていない。

 2日目に文字が読めるようになり、3日目に言葉として認識できるようになった。書いてあることの意味が分かるには、ほど遠かった。そんな状況で2つ目の壁が立ちはだかる――
 学費だった。

 アルシア大陸出身の者が海を渡り、長期間滞在するには多額の金銭を要する。両親は一般的な会社員で、祖父は破綻はたんギリギリまで道場を経営していたロイーザ家――
 とても裕福とは言えなかった。

 勉学のかたわら、祖父の紹介で魔法カラテ道場の補助講師を務め、試験費用と海を渡るためのお金を何とか工面した。あとは留学借金ローンと現地でのアルバイトに頼ればいい。
 それだけ留学のハードルは高かった。

 そして念願の入学決まっても、≪衝撃魔術ウェイトブレイカ≫にのみ適性が突出していたリオラは、特進クラスへの編入は叶わなかった。
 リオラには、魔法カラテを突き詰める必要があった。そのためにも魔法を極めなくてはいけなかった。

 リオラは、ひた向きに答えを求め続けた。

 食費を浮かすため、なるべく簡単な食事で1日を過ごす。
 カップ麺をすすりながら教科書を開き、素の食パンをかじりながら魔法陣を描く。ただ、ひた向きに努力を続けた。

 これだけやっても、祖父の道場は蘇らない――
 タケルには届かないかもしれない。

 それでも、どうすればいいか、考え続けなければいけない。
 考えることをやめてはいけない。
 止まったら、そこで終わり・・・だから――

 続けさえすれば、いつかきっと――




「――だめ、かもっ……」

 タケルの力は、強力だった。
 始めは均衡きんこうしていたはずの2つのチカラが、ジワジワとリオラの方にかたよっていく。
 このままでは、後ろにいるシュウもろとも≪衝撃≫を被り、深手ふかでを負ってしまう。
 このままでは――

「まだだっ!」

 シュウの声が響き渡る。

「あいつは考えることから目を背け、楽な道を選ぼうとまがいもの・・・・・に手を出した。リオラはいつだって考え続けてきたんだろ?!」

 タケルは進化を排除し、武術を残そうとした。
 リオラは進化を取り入れ、武術を残そうとした。
 どちらが正解かなんて分からない。

 それでも、きっと――

「考え続けることがチカラなんだろ? リオラのチカラは、そんなものじゃないだろ!」

 リオラは再び拳にチカラを込める。うめき声が自然に漏れる。
 押されていたリオラのチカラが、再び均衡を取り戻す。

「教えてやれ! 本当の力を、正しい武術を!」

「――おおりゃあぁああぁっ!」

 一気に形勢を巻き返す。
 リオラの力がタケルの力を押し出していく。

 強く、勇ましく、自信に満ち溢れたリオラの拳――




「――やっぱり強いな、リオラは……」

 タケルの顔が優しく微笑んだ。

 リオラの≪衝撃≫がタケルの魔法チカラを打ち破る。
 タケルの体は、白い光に包まれた――




 ○○○○○○




「タケル……」

 道路の真ん中で倒れたタケル――
 ゆっくりと立ち上がるが、何かを思い、空を見上げる。

 リオラとシュウは、タケルのすぐ近くまで歩み寄る。

「リオラ、俺は……」

「……タケル?」

「――うっ……がはっ!」

「おいっ!」

 タケルの口から血と一緒に、キラキラと赤黒い石が吐き出される。
 血しぶきのように石が舞う。タケルの体は、再び地面に倒れこんだ。

「タケルっ!」

 リオラは、走り寄ってタケルの体を支える。
 シュウは残りのチカラで白い魔法陣を出すが、血は止まらない。魔力が足りない。シュウも限界に近かった。

「その石はどうしたんだ?! どうしてそれを……」

 シュウの意識が遠のいていく。
 エリスとリンも駆け寄る。

 同時に、遠くからはサイレンの音が聞こえる。
 魔法軍も来ているらしい。

 力が無くなり、シュウは意識を保てなくなる。

 心残りを覚えながら、シュウはゆっくり目を閉じた。




 ○○○○○○




「うーん、もっとド派手のが見たかったねー」

 とある道場の屋根の上、赤髪の少年は前回同様、オペラグラスでシュウたちの様子を眺めていた。
 今回は、あまりお目に適わなかったらしい。残念そうにオペラグラスをしまう。

「中途半端すぎる。セントラルの生徒もあなどれないね……メイシアはどう思う?」

 隣にはポニーテールの少女――
 少女は、従順に少年の問いに答える。

「そうですね、魔術適正が高いことは確かです。ですが、実戦不足はいなめません」

「そうだねぇ……おろ、魔法軍も来ちゃった。そろそろ行こうか」

 2人は、屋根の上で同時に立ち上がる。

「まあ、これはこれでイイものが見れたのかな」

「結果的には成功だと思います」

 珍しく前向きな少女の発言に、少年も満足げであった。

 学園セントラルの生徒たち――
 そして、徐々に目覚めつつあるシュウの魔法チカラ――

「全知全能たる絶対魔術オールブレインのその力、果たして善か悪か――」

 少年は、怪しげに笑う。

「これからが、おたのしみだね」

 鳴り響く魔法軍のサイレン――
 屋根の上にいた2人は、忽然こつぜんと姿を消す。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。

ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります

はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。 「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」 そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。 これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕! 毎日二話更新できるよう頑張ります!

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

処理中です...