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第3章 夢の未来
25話 ナンパ
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家族会議があった翌日
つまりはノマドの謝罪の付き添いをする日
俺はノマドとの待ち合わせ場所で、既に30分も待っていた。
「くそッ最近は外部とのコラボしかしてなくて忘れてたが、vtuberは基本遅刻してくる生き物だって事を忘れてた!しっかりしろ俺!昔は遅刻しそうな奴らには本当の集合時間の1時間前を指定してただろ!」
最近はハジメやホムラガールズとのコラボしかしておらず、みんな集合時間よりは前かちょうどに来るせいで、いつの間にか人は集合時間にはしっかり集合しているという勘違いを起こしていた。
そのせいで既に30分も待たされている訳だが、一応10分ほど前に連絡した時にはこちらに向かっている様子だったので、そろそろ着くはずなのだが……
そう思い周りをキョロキョロと見回していると、手に持っていた俺のスマホが振動した。
外出時はスマホの通知音を切っているため、何かメッセージが来た時は今のようにバイブレイションだけになるのだが、一体誰だ?
そう思い俺がスマホを開くとそこには、今現在遅刻中のノマドからひと言『ヘルプっス!』とだけ届いていた。
「…………いやヘルプって何をだよ!そして俺はどこにお前を助けに行かなきゃいけねぇんだよ!」
そんな文句をつきながらも俺はスマホを自分のポケットになおすと、ノマドを探す為に周りを確認しながら走り出した。
走り出して1分程で目的の人物であるノマドを発見する事はできたのだが、今俺が目にしている状況はノマドが大層面倒臭そうな表情をして、その周りをチャラそうな男2人が取り囲んでいる、つまりはノマドがチャラ男にナンパされている状況なのだが……
「俺が助けに行かなくちゃいけないのか?」
絶対に面倒なことになるだろうし、あの様子を見る限りノマド1人でも何とかなりそうだし、ここは見つけられなかったことにして放置しようかと考えていると、適当に周りを見渡していたノマドと目があった。
その瞬間ノマドの表情は一瞬で明るくなり、その逆に俺の顔は一瞬で暗くなった。
そして頭の弱いチャラ男達はノマドの表情が明るくなったことで、行けると思い込み猛烈にアピールをし始めた。
「……行きたくねぇぇえ!!」
だが一応これでも先輩な訳で、困っている後輩を無視するわけもいかないので、嫌々ながらも俺はノマドとチャラ男達のいる方へと、クッソ重い足取りで歩いて向かった。
その最中もずっと俺が着くまでにチャラ男達が諦めてくれてたらいいな~、と考えていたのだが残念ながら俺のその思いはチャラ男達には届かなかったのか、チャラ男達は相も変わらずどこからそんなやる気が出るのやら、ナンパに勤しんでいた。
しゃあないやるか、
そう心の中で意気込んだ俺は、チャラ男達の間を力ずくで抜けると、ノマドの手を取り無理やり自分の方へと引き寄せる。
「行くぞ」
これ以上面倒なことに巻き込まれたかったので、チャラ男達を威嚇するようにいつもよりも低い声でそう言って、ノマドの手を引き一刻も早くこの場を立ち去ろうとすると、ノマドの手を引いている手とは逆の手をチャラ男の1人に捕まれた。
正直俺は真冬の様に運動神経も良くないわけで、もしチャラ男達が逆上して襲い掛かって来たら多分一方的にボコボコにされるんだろうと思い、内心冷や汗ダラダラな状態だったが、ここで怯えた様子を見せると余計に面倒なことになると思った俺は、父さん譲りの長身と一家相伝の顔の良さを活かして、俺は腕を掴んできている方のチャラ男を威圧感を出す為に上から睨めつけながら、力ずくでその手を振り払い、そのままもう1人のチャラ男の事もついでに睨んでおいて、俺はノマドの手を引いてその場をゆっくりと後にした。
「怖っわ!なんだよあのチャラ男かヤンキーだか知らないけど、耳にピアス何個開いてたよ!いやー殴られなくてよかったー」
「先輩すっごいかっこよかったっスよ!ボクの手を無理やり引いて「行くぞ」って言ってるところとか特によかったっス!」
「うっせぇ!ほら行くぞ」
「はいっス!」
何とかチャラ男達から逃げ切ることに成功した俺達は、そのままの足でノマド達がレッスンしているスタジオへと歩いて向かうのであった。
◯
「兄貴、さっきのイケメンめちゃくちゃ怖かったんですけど!だから俺はかわいい子には彼氏がいるから、やめようっていたじゃないですか」
「う、うっせぇ!はっ、俺が本気になったらあんなイケスカねぇ奴ボコボコにできるからなぁ!」
「でも兄貴、足が生まれたての子鹿みたいにがくがくしてますよ?」
「こ、これは武者震いだよ武者震い!今度こそかわいい子ナンパするぞ!」
「えー、辞めましょうよ兄貴ィ!」
その後チャラ男2人はヤの付く人の彼女さんに手を出し、どこかのビルに連れ込まれてからその姿を見たものはいないらしい。
つまりはノマドの謝罪の付き添いをする日
俺はノマドとの待ち合わせ場所で、既に30分も待っていた。
「くそッ最近は外部とのコラボしかしてなくて忘れてたが、vtuberは基本遅刻してくる生き物だって事を忘れてた!しっかりしろ俺!昔は遅刻しそうな奴らには本当の集合時間の1時間前を指定してただろ!」
最近はハジメやホムラガールズとのコラボしかしておらず、みんな集合時間よりは前かちょうどに来るせいで、いつの間にか人は集合時間にはしっかり集合しているという勘違いを起こしていた。
そのせいで既に30分も待たされている訳だが、一応10分ほど前に連絡した時にはこちらに向かっている様子だったので、そろそろ着くはずなのだが……
そう思い周りをキョロキョロと見回していると、手に持っていた俺のスマホが振動した。
外出時はスマホの通知音を切っているため、何かメッセージが来た時は今のようにバイブレイションだけになるのだが、一体誰だ?
そう思い俺がスマホを開くとそこには、今現在遅刻中のノマドからひと言『ヘルプっス!』とだけ届いていた。
「…………いやヘルプって何をだよ!そして俺はどこにお前を助けに行かなきゃいけねぇんだよ!」
そんな文句をつきながらも俺はスマホを自分のポケットになおすと、ノマドを探す為に周りを確認しながら走り出した。
走り出して1分程で目的の人物であるノマドを発見する事はできたのだが、今俺が目にしている状況はノマドが大層面倒臭そうな表情をして、その周りをチャラそうな男2人が取り囲んでいる、つまりはノマドがチャラ男にナンパされている状況なのだが……
「俺が助けに行かなくちゃいけないのか?」
絶対に面倒なことになるだろうし、あの様子を見る限りノマド1人でも何とかなりそうだし、ここは見つけられなかったことにして放置しようかと考えていると、適当に周りを見渡していたノマドと目があった。
その瞬間ノマドの表情は一瞬で明るくなり、その逆に俺の顔は一瞬で暗くなった。
そして頭の弱いチャラ男達はノマドの表情が明るくなったことで、行けると思い込み猛烈にアピールをし始めた。
「……行きたくねぇぇえ!!」
だが一応これでも先輩な訳で、困っている後輩を無視するわけもいかないので、嫌々ながらも俺はノマドとチャラ男達のいる方へと、クッソ重い足取りで歩いて向かった。
その最中もずっと俺が着くまでにチャラ男達が諦めてくれてたらいいな~、と考えていたのだが残念ながら俺のその思いはチャラ男達には届かなかったのか、チャラ男達は相も変わらずどこからそんなやる気が出るのやら、ナンパに勤しんでいた。
しゃあないやるか、
そう心の中で意気込んだ俺は、チャラ男達の間を力ずくで抜けると、ノマドの手を取り無理やり自分の方へと引き寄せる。
「行くぞ」
これ以上面倒なことに巻き込まれたかったので、チャラ男達を威嚇するようにいつもよりも低い声でそう言って、ノマドの手を引き一刻も早くこの場を立ち去ろうとすると、ノマドの手を引いている手とは逆の手をチャラ男の1人に捕まれた。
正直俺は真冬の様に運動神経も良くないわけで、もしチャラ男達が逆上して襲い掛かって来たら多分一方的にボコボコにされるんだろうと思い、内心冷や汗ダラダラな状態だったが、ここで怯えた様子を見せると余計に面倒なことになると思った俺は、父さん譲りの長身と一家相伝の顔の良さを活かして、俺は腕を掴んできている方のチャラ男を威圧感を出す為に上から睨めつけながら、力ずくでその手を振り払い、そのままもう1人のチャラ男の事もついでに睨んでおいて、俺はノマドの手を引いてその場をゆっくりと後にした。
「怖っわ!なんだよあのチャラ男かヤンキーだか知らないけど、耳にピアス何個開いてたよ!いやー殴られなくてよかったー」
「先輩すっごいかっこよかったっスよ!ボクの手を無理やり引いて「行くぞ」って言ってるところとか特によかったっス!」
「うっせぇ!ほら行くぞ」
「はいっス!」
何とかチャラ男達から逃げ切ることに成功した俺達は、そのままの足でノマド達がレッスンしているスタジオへと歩いて向かうのであった。
◯
「兄貴、さっきのイケメンめちゃくちゃ怖かったんですけど!だから俺はかわいい子には彼氏がいるから、やめようっていたじゃないですか」
「う、うっせぇ!はっ、俺が本気になったらあんなイケスカねぇ奴ボコボコにできるからなぁ!」
「でも兄貴、足が生まれたての子鹿みたいにがくがくしてますよ?」
「こ、これは武者震いだよ武者震い!今度こそかわいい子ナンパするぞ!」
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