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第4章 そうだ実家へ行こう
40話 なくなったメモ帳
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俺は立ち上がり、それと同時に駆け出した。
そんな俺の頭の中ではとある文章が何度も何度も繰り返し響き渡っていた。
そう、
「誰かに見つかる前に早くメモ帳を回収しろ」
という言葉が
そうして俺がまず向かったのは大爺様の部屋の前だ。
先程まで姫ちゃんと真冬の2人と話していた際に、落としたのでは?と考えた俺は大爺様の部屋までの廊下をくまなく探してみたものの、メモ帳のメの字も見つからなかった。
そんなこんなしているといつの間にか大爺様の部屋の前までやって来ていた。
部屋の中から大爺様の声と父さんの情けない声が聞こえ、流石に今部屋の中に入るのは無理だと思い、次は車の中に忘れたのかと考えた俺は、お屋敷にある何台もとめられるほど大きな庭へと向かった。
そこには実家で使っている高級車や最新の車が並んでおり、その中にうちで使っている他の車に比べれば見劣りするが、それでもそこそこな値段のする父さんの車があった。
俺は急いで車に近づいて車の窓から車内を確認したが、見える範囲にメモ帳はなかった。
その他屋敷の中をぐるっと探してみたものの、メモ帳は見つかることはなかった。
本格的にヤバいと思い広間で頭を抱えていると、そこに先程仲良く追いかけっこをして遊んでいた真冬と姫ちゃんが、俺の姿を見つけ広間に小走りでやって来た。
「お兄ちゃん♡」
そう言って姫ちゃんがいきなり俺の背中に飛びついて来て、背中にほのかな柔らかさ……は感じる事はなく、微かに肋骨の様な物を感じた。
「うわっ!びっくりした。って姫ちゃんかどうしたの?」
「うわっ!てお兄ちゃん驚きすぎw」
「そうかな?急だったからね」
そう俺と姫ちゃんが仲良しそうに話していると、それを少し離れているところからジッと真冬がこちらを見つめている事に気がついた。
その様子を見た俺は脳内ですかさず『真冬+遠巻きに見ている=羨ましい』という式を組み立て、そんな真冬の心情を察した俺は姫ちゃんを背中に装備させたまま、真冬の方へと振り向き両手を大きく開いた。
「真冬おいで!」
いつもの様に冗談半分いや9割ほどで言ったのだが、まさかの真冬が無言で俺の腕の中にスッポリと収まった事に驚きながらも、真冬の可愛いさに自然と俺の頬はユッルユルのだるんだるんになっていた。
そんな感じで3人で少し遊んでいると、楽しさの余り(現実逃避)すっかり忘れていたメモ帳のことを思い出した。
「そう言えば2人とも俺のメモ帳見てないか?表紙に星型のアクセサリーを付けた青髪女の子が写ってるやつだけど」
俺がそういうと真冬は俺がキラメのメモ帳を仕事に使っているのを知っていた為、こっちを大丈夫?という表情で見て来た。
「さぁ?姫知らな~い。けど見つけたらお兄ちゃんに教えるね♡その代わり見つけたら何かご褒美ちょうだいね♡」
そう言うと姫ちゃんは俺の背中から離れ、俺の了承も聞かずに何処かにトテトテと走り去っていった。
それを見た真冬が「わ、私も見つけたら夏兄に渡すから!」と言うと、同じく俺の腕の中からピョンと立ち上がり、姫ちゃんの跡を追う様にして広間から走り去っていった。
「にしてもあの2人が知らないなら本当にどこにあるんだろう……」
俺はそんな事を考えながら、もしかしたら俺の見間違いで本当は鞄の中にメモ帳があるんじゃないのか?と思い一度今日泊まる部屋へと戻り、カバンの中を確認しようとした。
だがそれは叶わなかった。
俺が部屋に戻ると1番初めに目についたのが、俺が想像していた中で1番悪い事が書かれた1枚の紙だった。
その紙を震える手で拾い上げ、俺は力無い声でそこに書かれている文字を読み上げた。
「あなたは九重ホムラですか?」
そんな俺の頭の中ではとある文章が何度も何度も繰り返し響き渡っていた。
そう、
「誰かに見つかる前に早くメモ帳を回収しろ」
という言葉が
そうして俺がまず向かったのは大爺様の部屋の前だ。
先程まで姫ちゃんと真冬の2人と話していた際に、落としたのでは?と考えた俺は大爺様の部屋までの廊下をくまなく探してみたものの、メモ帳のメの字も見つからなかった。
そんなこんなしているといつの間にか大爺様の部屋の前までやって来ていた。
部屋の中から大爺様の声と父さんの情けない声が聞こえ、流石に今部屋の中に入るのは無理だと思い、次は車の中に忘れたのかと考えた俺は、お屋敷にある何台もとめられるほど大きな庭へと向かった。
そこには実家で使っている高級車や最新の車が並んでおり、その中にうちで使っている他の車に比べれば見劣りするが、それでもそこそこな値段のする父さんの車があった。
俺は急いで車に近づいて車の窓から車内を確認したが、見える範囲にメモ帳はなかった。
その他屋敷の中をぐるっと探してみたものの、メモ帳は見つかることはなかった。
本格的にヤバいと思い広間で頭を抱えていると、そこに先程仲良く追いかけっこをして遊んでいた真冬と姫ちゃんが、俺の姿を見つけ広間に小走りでやって来た。
「お兄ちゃん♡」
そう言って姫ちゃんがいきなり俺の背中に飛びついて来て、背中にほのかな柔らかさ……は感じる事はなく、微かに肋骨の様な物を感じた。
「うわっ!びっくりした。って姫ちゃんかどうしたの?」
「うわっ!てお兄ちゃん驚きすぎw」
「そうかな?急だったからね」
そう俺と姫ちゃんが仲良しそうに話していると、それを少し離れているところからジッと真冬がこちらを見つめている事に気がついた。
その様子を見た俺は脳内ですかさず『真冬+遠巻きに見ている=羨ましい』という式を組み立て、そんな真冬の心情を察した俺は姫ちゃんを背中に装備させたまま、真冬の方へと振り向き両手を大きく開いた。
「真冬おいで!」
いつもの様に冗談半分いや9割ほどで言ったのだが、まさかの真冬が無言で俺の腕の中にスッポリと収まった事に驚きながらも、真冬の可愛いさに自然と俺の頬はユッルユルのだるんだるんになっていた。
そんな感じで3人で少し遊んでいると、楽しさの余り(現実逃避)すっかり忘れていたメモ帳のことを思い出した。
「そう言えば2人とも俺のメモ帳見てないか?表紙に星型のアクセサリーを付けた青髪女の子が写ってるやつだけど」
俺がそういうと真冬は俺がキラメのメモ帳を仕事に使っているのを知っていた為、こっちを大丈夫?という表情で見て来た。
「さぁ?姫知らな~い。けど見つけたらお兄ちゃんに教えるね♡その代わり見つけたら何かご褒美ちょうだいね♡」
そう言うと姫ちゃんは俺の背中から離れ、俺の了承も聞かずに何処かにトテトテと走り去っていった。
それを見た真冬が「わ、私も見つけたら夏兄に渡すから!」と言うと、同じく俺の腕の中からピョンと立ち上がり、姫ちゃんの跡を追う様にして広間から走り去っていった。
「にしてもあの2人が知らないなら本当にどこにあるんだろう……」
俺はそんな事を考えながら、もしかしたら俺の見間違いで本当は鞄の中にメモ帳があるんじゃないのか?と思い一度今日泊まる部屋へと戻り、カバンの中を確認しようとした。
だがそれは叶わなかった。
俺が部屋に戻ると1番初めに目についたのが、俺が想像していた中で1番悪い事が書かれた1枚の紙だった。
その紙を震える手で拾い上げ、俺は力無い声でそこに書かれている文字を読み上げた。
「あなたは九重ホムラですか?」
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