vtuberさんただいま炎上中

なべたべたい

文字の大きさ
78 / 86
第6章 過去の思い出

78話 闇鍋 その2

しおりを挟む
闇鍋を始めて一口目で俺達は思っていたよりも吐き気を催すレベルで不味く、もう本当に食べるのが嫌になっていた。

それでも食べ物で遊ぶだけ遊んで、もし残す様なことがあれば炎上してしまうかもしれないので、そんな事になってしまえば今後の活動にも影響してくる……

だからこそ俺はこの闇鍋の主催者として、鍋を残すわけにはいかないのだ!

そうして俺は置いてある自分の分の取り分けられた鍋を、一気に口へと掻き込み味を感じる前に無理矢理胃の中へと押し込んだ。

来た!これなら!

そう思った次の瞬間俺の口内には先程食べた鍋の味を何倍にも濃くした、もう食べ物の域を超えた何かしらの兵器に該当するであろう、味が口中に充満した。

俺は勢いよく走り出した。
周りの事など一切気にせずに、口内にある内容物を吐き出さない様に口を押さえて、トイレへと全力疾走で向かった。

するとちょうど色々吐き出せたのか、グロッキーになっているキラメとすれ違った。

いつもならすれ違う際には挨拶したり、一言二言話す俺たちだったが、今は2人ともそんな事をしている暇や元気がなかった為、そのままお互いのことを見ることもなくすれ違い、キラメは地獄へと俺はこの苦しみを吐き出して良い天国へと、異なる歩幅で向かった。

そして俺は吐いた。

その後は結局女性陣も頑張ってくれたが、さらに取り分けられた一杯を食べ終えると、気絶してしまったので残った鍋は、俺とスタッフ(園野さんのみ)で美味しく……うん美味しくいただきました。

俺の元々の想定では、ちょっと変な味のする鍋を食べて、最後に答え合わせをして配信を終えるつもりだったが、すでに3人が気絶して……いや今4人になったな。

そんな訳で俺以外が全滅してしまったので、結局この鍋に入っていた食材は分からずじまいで、配信は終了してしまった。

とは言ってもリスナーは鍋が作られているところを見ていたので、あの劇物鍋に何が入っているか知っているので、その辺りは大丈夫だろう。

だから……俺も…………今は……………………ゆっくりと…………………………休むよ

そうして、俺達5人は2時間後に帰ってきた真冬に起こされるまで、その場で気を失っていた。

結局その日は園野さん含めて、家に帰るほど元気がなかった為お泊まり会を行い、いっその事これも配信するかと言う話も出たが、流石に昼間の疲れが抜けきっていなかった俺達は、そのまま配信をする事なく真冬が頼んでくれた出前を食べて、そのまま泥の様に眠りにつき、翌日の朝に俺が家まで送り届けた。

ちなみにあの後結局あの鍋に、何が入っていたのかが気になり調べたところ、

俺が、
激辛鍋の元、白菜、牛肉、プリンの四つで

キラメが、
チョコレート、生クリーム、甘エビの三つで

マミさんが、
焼き鳥、お酢、マシュマロの三つで

ミリーが、
コーヒー豆、乾パン、カレーのルーの三つらしい。


いや鍋に入れるもの買ってきてるの俺だけかよ!

はっちゃけすぎかよ!
と言うかマミさんあなたは俺の味方だったのでは?
お酢って何ですか?お酢って!

ミリーに関してはカレーを入れるファインプレイをしているはずなのに、何故かあの何に入れても俺色に染めてくるカレーの味一切しなかったし、と言うか何か苦いと思ってたのはコーヒー豆か……

そして最後がキラメだが……
まぁ、なんて言うか正直これは妥当すぎて何も言えねーわ

だが正直これで終わっていたら、まだ良かったよ!

おい園野!お前何勝手に納豆、キムチ、くさやとか言う絶対臭くする三銃士みたいなの入れてんだよ!

俺はお前をカメラマン兼料理人として呼んだよな?何勝手なことしてんだよ!
そしてもし俺が巻き込んでなかったら、闇鍋の面白いところだけを楽しんで、逃げるつもりだっただろ!

いや本当無理矢理にでも巻き込んで正解だったわ

そうして無事かどうかはわからないが終了した闇鍋配信は、思いの外人気が出たおかげと言うか、せいと言いますか、vtuber界隈で闇鍋ブームが到来し、今デビューしているvtuberは全員闇鍋をしたのでは?と思うほどに皆んながこぞって闇鍋をやり出した。

まぁでもそこで第一走者である俺達が、結構闇鍋でも酷い部類のことをやったせいで、後になればなるほど元々ハードルがバカ高かったせいで、しまいには面白さを取るために食べ物以外も鍋に突っ込んで炎上するvtuber達を見て、俺は事前にキラメが謎の自称宝箱を鍋に投入しようとしたのを、無理矢理にでも止めて良かったと安心した。

そんな訳で俺達、特に俺はこの闇鍋ブームの第一人者という事で、注目を集めた結果登録者が8000人に到達した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

私がガチなのは内緒である

ありきた
青春
愛の強さなら誰にも負けない桜野真菜と、明るく陽気な此木萌恵。寝食を共にする幼なじみの2人による、日常系百合ラブコメです。

処理中です...