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第7章 アイドル運動会
84話 ゴスロリお前マジか
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某新聞社から、うちの元大元の会社の役員に大量の逮捕者が出た事が発表された翌日、テレビではどのチャンネルをつけてもその事が報道されており、そこで数ヶ月前に大型ライブをした事もあり、その件もテレビで話されたおかげで、ユメノミライは独立→脱退→逮捕と、連続して色々な事がありすぎたせいで、テレビやネットニュースなどで、よく名前を見ることになった。
そしてその際何とも恥ずかしい事に、俺が初配信で現実の体を出していた事を掘り出されて、謎に初の超美麗3Dの使い手として、変な界隈で俺は人気者になっていた。
そしてその事を知った俺は、そういやもう数年もあの衣装を着ていなかったなと思い、久しぶりに着てみようかと探したところ、流石に放置しすぎていたせいで、コスプレ衣装には虫食い穴が幾つか空いており、俺のお手製お面はバッキバキに割れていた。
「まじか……」
俺は自分の初期活動の要であった相棒の無惨な姿を見て、部屋の中で1人方を落としていた。
「けどまぁ俺もようやく最近新衣装になったし、これを機にコイツらもバージョンアップさせますか」
そう考えた俺は以前この衣装を依頼した会社に、新衣装の作製と今回はお面の方もプロの方にお願いしようと、お面を作っている会社を探してそこに依頼した。
◯
「ってな感じで依頼しておいたから、それが完成したらまた久しぶりにおふざけ動画シリーズの撮影でもしようと考えてるから、お前ら楽しみにしとけよ」
コメント
:うわ、なっつ
:何それ?
:あー流石にあの衣装壊れてたか
:懐かし!
:マジか!
:園野さんも出る?
「うっわめちゃくちゃ久しぶりに見る奴らがコメントして来てやがる」
ここ最近ユメノミライが色んな所で名前が上がるようになったからか、昔俺の配信を見に来ていた人達がわざわざ俺の配信を見に来てくれていた。
「と言うかお前ら古参組あんまり昔の事で盛り上がるなよ~。今俺の配信を見てる人たちの9割は昔の俺の事知らないんだから。……と言うかまだ俺の事について話すのなら分かるんだが、最近子絶対園野さんの事知らんぞ」
コメント
:すまん久しぶりでつい……
:マジで?園野さん知らんの?
:それもそうだな
:昔の動画見て来たけどとち狂ってんな……
:昔のホムラに比べたら最近のホムラはまだマシ
「うわ~古参民現れすぎだろ……」
どこから話しが渡ったのか分からないが、昔の事を話していると、どこから現れたのか俺の配信を昔見ていた人達が、わらわらと集まって来た。
「と言うか昔の方が酷かったって言うけどお前、そんなん当たり前だろ。あの頃のユメノミライって俺達ライバー含めて従業員たったの、9人だぞ?それに比べて最近はでっかい企業に勤めてたんだ。そらその企業からやっちゃいけないリスト的なモノ渡されるだろ?」
コメント
:なるほど……
:そう言う割には酷かったような……
:本当に貰ってたの?
:アレで?
:9人ってマジ?
「けどまぁ今の俺は、企業勢兼個人勢でその両方のいいとこ取りしてる状態だから、無茶苦茶しても許される身になったから、これからは今まで企業に所属してたせいで出来てなかったこととかやってくつもりだから、その辺楽しみにしとけよ」
コメント
:やったー
:タノシミダナ
:チャンネル登録しといたぞ
:昔みたいにやるなら俺も見るわ
:燃えないように注意……はいいかホムラだし
:と言うか今よりも燃えそうなことやってるのに、燃えてなかった昔ってヤバかったんだな
「それじゃあ明日は燃えるんジャーのコラボあるから、楽しみにしとけよ乙ホムでしたー」
コメント
:乙ホム
:乙
:おつかれ
:乙ホムでした
:乙ホム
◯
「ん~!」
配信を終え背伸びをして部屋を出る、リビングへと向かうと真冬が某音楽番組を見ており、そこには真冬がハマっており、その関係で俺も何度か真冬と一緒にライブに行った事もある、男性アイドルグループがその歌番組で歌を歌っていた。
それに気がついた俺は、静かに真冬の座っているソファーの隣に、腰を下ろしてその番組を視聴し始めた。
「いやーにしてもやっぱりこのグループの曲はいい曲だな」
「だね~」
因みにこの男性グループは今年で結成4周年という事で、俺と場所は違えど同じ時期にデビュー事もあり、俺はその辺りも含めてこのグループの事が好きだ。
それにこれは真冬にも黙っている事だが、俺がまだおふざけ動画シリーズを投稿していた時に、たまたま収録先でまだ人気が出ていなかった頃、アイドルと言うよりかは芸能人として無茶な番組撮影をしている時に会って、サインを貰った事もあるのだ。
あ、これ古参アピね。
そんな訳で兄妹でファンをさせてもらっている為、基本的にそこまでテレビが好きでは無く、見るとしてもニュースや天気予報ぐらいしか見ない俺でも、このグループがテレビに出る時はわざわざその番組を見る為に、何度か配信の時間をずらした事もある。
まぁそんな訳でこの男性グループの事がスコスコ侍な俺なのだが、その他のアイドルグループの事は一切興味が無いせいで、今も画面の端に映る推定アイドルと思える人たちを見ても誰1人として名前も知らず、興味も一切無い為男性グループの歌が終わった後は、今日の晩御飯の献立を考えながらボーッとテレビの画面を眺めていると、そこに信じられない人物が写り込み、それを見た俺は勢い良く立ち上がり、今までに無いほど食い入るようにしてテレビの画面を凝視し始めた。
いきなり立ち上がったと思うと、テレビに急接近してその画面をジロジロと見始めた兄に、不信感を覚えた真冬が少し不安になりながら質問して来た。
「どうしたの夏兄?そんなにテレビに近づいて?クライシスの出番終わったよ?」
そう心配そうに聞いて来る真冬には悪いが、今はそれどころでは無いので、その問いには答えず先程一瞬だけ映った人物を探した。
因みクライシスと言うのは、例の男性アイドルグループの名前だ。
そんな事を考えながら画面を凝視していると、例の一瞬だけ映った人物はその後は出て来る事はなく、何かと俺は見間違えたんだなと、1人納得してテレビの画面から離れようとしたその時だった、その歌番組の司会の人が次の出番の人の名前を高らかに呼び上げた。
「それでは続いては今若者に大人気沸騰中のアイドルの、絶対無敵ガールネメシスさんです。どうぞ!」
そんなヘンテコな名前を宣言したのと同時に、番組の中継が切り替わり、ここ最近とても見に覚えのある1人の人物が、天に指を指しながら顔を伏せていた。
それを見た俺は、あまりの驚きに大声で叫んでしまった。
「な、な、な、何でお前がそこに居るんだ!ゴスロリ!!!!!!」
そしてその際何とも恥ずかしい事に、俺が初配信で現実の体を出していた事を掘り出されて、謎に初の超美麗3Dの使い手として、変な界隈で俺は人気者になっていた。
そしてその事を知った俺は、そういやもう数年もあの衣装を着ていなかったなと思い、久しぶりに着てみようかと探したところ、流石に放置しすぎていたせいで、コスプレ衣装には虫食い穴が幾つか空いており、俺のお手製お面はバッキバキに割れていた。
「まじか……」
俺は自分の初期活動の要であった相棒の無惨な姿を見て、部屋の中で1人方を落としていた。
「けどまぁ俺もようやく最近新衣装になったし、これを機にコイツらもバージョンアップさせますか」
そう考えた俺は以前この衣装を依頼した会社に、新衣装の作製と今回はお面の方もプロの方にお願いしようと、お面を作っている会社を探してそこに依頼した。
◯
「ってな感じで依頼しておいたから、それが完成したらまた久しぶりにおふざけ動画シリーズの撮影でもしようと考えてるから、お前ら楽しみにしとけよ」
コメント
:うわ、なっつ
:何それ?
:あー流石にあの衣装壊れてたか
:懐かし!
:マジか!
:園野さんも出る?
「うっわめちゃくちゃ久しぶりに見る奴らがコメントして来てやがる」
ここ最近ユメノミライが色んな所で名前が上がるようになったからか、昔俺の配信を見に来ていた人達がわざわざ俺の配信を見に来てくれていた。
「と言うかお前ら古参組あんまり昔の事で盛り上がるなよ~。今俺の配信を見てる人たちの9割は昔の俺の事知らないんだから。……と言うかまだ俺の事について話すのなら分かるんだが、最近子絶対園野さんの事知らんぞ」
コメント
:すまん久しぶりでつい……
:マジで?園野さん知らんの?
:それもそうだな
:昔の動画見て来たけどとち狂ってんな……
:昔のホムラに比べたら最近のホムラはまだマシ
「うわ~古参民現れすぎだろ……」
どこから話しが渡ったのか分からないが、昔の事を話していると、どこから現れたのか俺の配信を昔見ていた人達が、わらわらと集まって来た。
「と言うか昔の方が酷かったって言うけどお前、そんなん当たり前だろ。あの頃のユメノミライって俺達ライバー含めて従業員たったの、9人だぞ?それに比べて最近はでっかい企業に勤めてたんだ。そらその企業からやっちゃいけないリスト的なモノ渡されるだろ?」
コメント
:なるほど……
:そう言う割には酷かったような……
:本当に貰ってたの?
:アレで?
:9人ってマジ?
「けどまぁ今の俺は、企業勢兼個人勢でその両方のいいとこ取りしてる状態だから、無茶苦茶しても許される身になったから、これからは今まで企業に所属してたせいで出来てなかったこととかやってくつもりだから、その辺楽しみにしとけよ」
コメント
:やったー
:タノシミダナ
:チャンネル登録しといたぞ
:昔みたいにやるなら俺も見るわ
:燃えないように注意……はいいかホムラだし
:と言うか今よりも燃えそうなことやってるのに、燃えてなかった昔ってヤバかったんだな
「それじゃあ明日は燃えるんジャーのコラボあるから、楽しみにしとけよ乙ホムでしたー」
コメント
:乙ホム
:乙
:おつかれ
:乙ホムでした
:乙ホム
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「ん~!」
配信を終え背伸びをして部屋を出る、リビングへと向かうと真冬が某音楽番組を見ており、そこには真冬がハマっており、その関係で俺も何度か真冬と一緒にライブに行った事もある、男性アイドルグループがその歌番組で歌を歌っていた。
それに気がついた俺は、静かに真冬の座っているソファーの隣に、腰を下ろしてその番組を視聴し始めた。
「いやーにしてもやっぱりこのグループの曲はいい曲だな」
「だね~」
因みにこの男性グループは今年で結成4周年という事で、俺と場所は違えど同じ時期にデビュー事もあり、俺はその辺りも含めてこのグループの事が好きだ。
それにこれは真冬にも黙っている事だが、俺がまだおふざけ動画シリーズを投稿していた時に、たまたま収録先でまだ人気が出ていなかった頃、アイドルと言うよりかは芸能人として無茶な番組撮影をしている時に会って、サインを貰った事もあるのだ。
あ、これ古参アピね。
そんな訳で兄妹でファンをさせてもらっている為、基本的にそこまでテレビが好きでは無く、見るとしてもニュースや天気予報ぐらいしか見ない俺でも、このグループがテレビに出る時はわざわざその番組を見る為に、何度か配信の時間をずらした事もある。
まぁそんな訳でこの男性グループの事がスコスコ侍な俺なのだが、その他のアイドルグループの事は一切興味が無いせいで、今も画面の端に映る推定アイドルと思える人たちを見ても誰1人として名前も知らず、興味も一切無い為男性グループの歌が終わった後は、今日の晩御飯の献立を考えながらボーッとテレビの画面を眺めていると、そこに信じられない人物が写り込み、それを見た俺は勢い良く立ち上がり、今までに無いほど食い入るようにしてテレビの画面を凝視し始めた。
いきなり立ち上がったと思うと、テレビに急接近してその画面をジロジロと見始めた兄に、不信感を覚えた真冬が少し不安になりながら質問して来た。
「どうしたの夏兄?そんなにテレビに近づいて?クライシスの出番終わったよ?」
そう心配そうに聞いて来る真冬には悪いが、今はそれどころでは無いので、その問いには答えず先程一瞬だけ映った人物を探した。
因みクライシスと言うのは、例の男性アイドルグループの名前だ。
そんな事を考えながら画面を凝視していると、例の一瞬だけ映った人物はその後は出て来る事はなく、何かと俺は見間違えたんだなと、1人納得してテレビの画面から離れようとしたその時だった、その歌番組の司会の人が次の出番の人の名前を高らかに呼び上げた。
「それでは続いては今若者に大人気沸騰中のアイドルの、絶対無敵ガールネメシスさんです。どうぞ!」
そんなヘンテコな名前を宣言したのと同時に、番組の中継が切り替わり、ここ最近とても見に覚えのある1人の人物が、天に指を指しながら顔を伏せていた。
それを見た俺は、あまりの驚きに大声で叫んでしまった。
「な、な、な、何でお前がそこに居るんだ!ゴスロリ!!!!!!」
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