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序章
2 運命の日その1
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ルナライズ侯爵家は王国の有力貴族の1つである。
魔法の存在するこの世界においてさらに特別とされる力を持った聖女や聖人を多く輩出してきた一族だからだ。
そんなルナライズ家の運命を変えた最初の日がやってきていた。
「(今日母上が大魔王の森に派遣されることが決まるんだよな…)」
シャーリィ・ルナライズは王国最高の聖女にしてディートとその実妹シェリィの実の母親だ。
大魔王の森とはかつて大魔王とうたわれる魔王ゼグリドが倒されたとされる土地で、彼の血で穢された土から広がった大森林であり多くの魔物や危険植物がうごめく王国で最も危険な土地だった。
そんな大魔王の森が数日前から急激な広がりを見せたために大聖女たるシャーリィが派遣されることが今日誕生日会の途中で知らされるはずである。
「(本来なら数か月で戻れるはずだったけど、森の活性化が凄まじくて一生浄化し続けなくてはならななくなったんだよな)」
ディートはすでに体験している今日の出来事やその後の記憶を思い出していた。
森の近くで浄化をし続けなければならなくなったシャーリィは侯爵夫人としての役目を務めることが出来ないため、泣く泣く離縁することになりディートとシェリィは理不尽に母親を奪われてしまったのだ。
その後隣国の侯爵家に嫁いだものの諸事情で離縁して戻っていたイザベラと再婚しその連れ後のイリスが義姉となる。
「(身辺調査の段階では義母も義姉も何も問題なかったはずだ。なのにどうしてシェリィを貶めるような真似をしたんだ…?)」
「…さま!お兄様!」
「ひゃい!?」
思考に没頭していたディートはシェリィも言葉で現実に引き戻された。
「ひゃい!?じゃありません。お食事中だというのにどうなされたのですか?」
「ああ、ごめん。少し考え事に集中しすぎてたみたいだ」
「そういうのはご飯を食べ終わってからにしてくださいませ!もう、今日で15歳になるのに大丈夫なんですか?」
そういってぷりぷりと頬をふくらませて怒っている妹はとても微笑ましくてかわいらしかった。
どうして僕はこの妹を信じられなくなってしまったのだろう。
魔法の存在するこの世界においてさらに特別とされる力を持った聖女や聖人を多く輩出してきた一族だからだ。
そんなルナライズ家の運命を変えた最初の日がやってきていた。
「(今日母上が大魔王の森に派遣されることが決まるんだよな…)」
シャーリィ・ルナライズは王国最高の聖女にしてディートとその実妹シェリィの実の母親だ。
大魔王の森とはかつて大魔王とうたわれる魔王ゼグリドが倒されたとされる土地で、彼の血で穢された土から広がった大森林であり多くの魔物や危険植物がうごめく王国で最も危険な土地だった。
そんな大魔王の森が数日前から急激な広がりを見せたために大聖女たるシャーリィが派遣されることが今日誕生日会の途中で知らされるはずである。
「(本来なら数か月で戻れるはずだったけど、森の活性化が凄まじくて一生浄化し続けなくてはならななくなったんだよな)」
ディートはすでに体験している今日の出来事やその後の記憶を思い出していた。
森の近くで浄化をし続けなければならなくなったシャーリィは侯爵夫人としての役目を務めることが出来ないため、泣く泣く離縁することになりディートとシェリィは理不尽に母親を奪われてしまったのだ。
その後隣国の侯爵家に嫁いだものの諸事情で離縁して戻っていたイザベラと再婚しその連れ後のイリスが義姉となる。
「(身辺調査の段階では義母も義姉も何も問題なかったはずだ。なのにどうしてシェリィを貶めるような真似をしたんだ…?)」
「…さま!お兄様!」
「ひゃい!?」
思考に没頭していたディートはシェリィも言葉で現実に引き戻された。
「ひゃい!?じゃありません。お食事中だというのにどうなされたのですか?」
「ああ、ごめん。少し考え事に集中しすぎてたみたいだ」
「そういうのはご飯を食べ終わってからにしてくださいませ!もう、今日で15歳になるのに大丈夫なんですか?」
そういってぷりぷりと頬をふくらませて怒っている妹はとても微笑ましくてかわいらしかった。
どうして僕はこの妹を信じられなくなってしまったのだろう。
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