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学園編
16 報告
しおりを挟む「…というわけなんです」
レイヴン邸にてレイヴンとアレクシスにフィリアについてのことを報告した2人はほっと一息ついた。
なるべく正確にすべての情報を伝えようとした結果シェリィとジャンは思っていたよりも気が張っていたらしい。
「なるほどね~確かにフィリアちゃんが禁術使いの可能性はあると思うよ~」
「っ!やっぱり」
「だが、どうにも露骨すぎる気がする。彼女の存在自体が禁術使いが仕掛けた何らかのブラフかもしれない」
レイヴンの言葉につなげるアレクシス。
2人の見解としては禁術使いが関係するかはともかく、豹変具合からなんらかの力が作用しているのは間違いないとのことだ。
だが、アレクシスが言った通り何らかの罠である可能性もあるためすぐに動くのは得策ではないというのが最終的な結論でもある。
「そんな…じゃあフィリアをこのまま見殺しにするような真似をしろって言うんですか!?」
思わず語気が強くなるじゃんにレイヴンがなだめるように言った。
「そういうわけじゃないよ~下手に動くと逆に彼女に何かしら悪い影響があるかもしれないからしっかりと準備をしようねってはなし~」
「準備…ですか?」
「そ、最優先でするのはフィリアちゃんの状態の確認。話を聞いただけじゃわからないことも多いからね~」
「それについてはレイヴンより私の方が良いだろうね。手続きは必要だが学園に入りこむことは容易いしな」
アレクシスも補足するように言葉に続く。
さらに続くようにレイヴンが口を開いた。
「次にこちら側の戦力の強化を急ぐことだね。シェリィちゃん、イリスちゃん、ディートの修行ペースを早くして最低限戦えるようにはしておくつ用がありそうかな~」
「はい、お兄様やお義姉様には私から伝えておきますね」
「ありがとう、シェリィちゃん~助かるよ。…それとジャンくん。君も修行する気無い?」
「お、俺もですか?」
「うん、君が一番フィリアちゃんに近い存在だからね。君に協力してもらえるのが一番だし、君自身も彼女のために動きたいでしょ?でも今の君の力じゃ弱いからね~」
「…!…お願いします!フィリアを助けたいんです!なんでもしますから俺も修行に入れてください」
決意のこもった瞳をレイヴンに向けるジャン。
そんな彼に大きくうなずくと、レイヴンは詳しいことは明日にはまとめて知らせるよと言って今回の訪問はお開きとなった。
帰りも細心の注意を払い、ジャンは一度ルナライズ家によってから改めて帰宅した。
シェリィはそのまま夕食の時にディートたちにレイヴン宅でのことを報告する予定だ。
その時にディートから聞かされた中等部の事件がフィリアと重なり混乱することを彼女はまだ知らない。
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