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学園編
18 初陣
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その日、フィリア・ノートリス伯爵令嬢は婚約者のジャンが主催するお茶会に招待されていた。
「私のジャンのお茶会。未来のお義母さまはお元気かしら~うふふふふふふふふふ。ジャンに近づく害虫のチェックも忘れずにしなきゃね」
3か月間表立った動きは無かったが、裏では巧妙に動いておりジャンに親しい女子生徒が自然と離れるように誘導していた。
目立つ立ち回りをしていなかっただけでフィリアの異常な執着と嫉妬心はかけらも変わっていなかったのである。
「ジャンはもう会場にいらっしゃるの?」
「はい、本来なら婚約者であるフィリアさまとご一緒に入場するはずでしたが取引先の要人が飛び入り参加されまして、ご対応せざるを得なくなってしまわれたのです」
「そう…お仕事なら仕方がありませんね」
表面上は穏やかに内面は怒りで激しく燃え盛っていた。
私のジャンを横取りして!招待されていないくせに!いったい誰よ!
「(女だったら徹底的につぶしてやる…)」
そう思いながら入った会場には誰いなかった。
「どうなってるの!?ジャン!私のジャンはどこ!?」
ばたんと閉まる扉。
慌てて引き回想とするがしまった扉はびくともしない。
すると部屋の床いっぱいに魔法陣が浮かび上がった。
「悪しき者よその身を表せ、偽ること叶わず、逃げること叶わず、すべてをさらせすべてをさらせ!」
「良き者よ。その御心を守り給え、そなたは自由、そなたは自由!」
会場に響く声はディートとシェリィの物だ。
神聖魔法ーーー聖女や聖人に認定されたものしか使えないとされる特殊魔法だ。
悪しきものを払う力があり、魔族やそれに連なる力にも多大な効力があるとされている。
ディートの呪文がフィリアにとりついた禁術の力を引きはがし、シェリィの呪文がフィリア魂と肉体を守っている。
「あ”あああああああああああああぁああああああああああああ!!!!!!!!」
もがき苦しむフィリアから黒い靄のようなものが現れる!
「封印術・四方縄!」
光の縄のようなものが黒い靄を拘束する。イリスが放った拘束魔法だ。
「禁術使いか!?」
「いや…ちがう。あれは禁術使いじゃない…あれは禁術・戒めの魂ーーーその核!ジャン!あの黒い靄を叩きっ斬れ!!」
アレクシスの命令に即座に反応したジャンは物陰から飛び出ると、黒い靄を一刀両断した。
この3カ月で彼は驚くほど剣術の腕前が上達した。
その見事な太刀筋から放たれた魔力のこもった斬撃は禁術の本体を跡形もなく消し飛ばす。
「フィリア!」
禁術が消滅したと同時に背中から倒れるフィリア。
床にたたきつけられる寸前でジャンは受け止めることに成功する。
彼女は先ほどの苦しむ様子が嘘のように穏やかな寝息を立てていた。
「よかった…本当に良かった…君が無事で…俺は…」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で優しくフィリアを抱きしめるジャンの姿を一同はしばらく見守っていた。
こうして彼らの初陣は完全勝利で幕を収めた。
「私のジャンのお茶会。未来のお義母さまはお元気かしら~うふふふふふふふふふ。ジャンに近づく害虫のチェックも忘れずにしなきゃね」
3か月間表立った動きは無かったが、裏では巧妙に動いておりジャンに親しい女子生徒が自然と離れるように誘導していた。
目立つ立ち回りをしていなかっただけでフィリアの異常な執着と嫉妬心はかけらも変わっていなかったのである。
「ジャンはもう会場にいらっしゃるの?」
「はい、本来なら婚約者であるフィリアさまとご一緒に入場するはずでしたが取引先の要人が飛び入り参加されまして、ご対応せざるを得なくなってしまわれたのです」
「そう…お仕事なら仕方がありませんね」
表面上は穏やかに内面は怒りで激しく燃え盛っていた。
私のジャンを横取りして!招待されていないくせに!いったい誰よ!
「(女だったら徹底的につぶしてやる…)」
そう思いながら入った会場には誰いなかった。
「どうなってるの!?ジャン!私のジャンはどこ!?」
ばたんと閉まる扉。
慌てて引き回想とするがしまった扉はびくともしない。
すると部屋の床いっぱいに魔法陣が浮かび上がった。
「悪しき者よその身を表せ、偽ること叶わず、逃げること叶わず、すべてをさらせすべてをさらせ!」
「良き者よ。その御心を守り給え、そなたは自由、そなたは自由!」
会場に響く声はディートとシェリィの物だ。
神聖魔法ーーー聖女や聖人に認定されたものしか使えないとされる特殊魔法だ。
悪しきものを払う力があり、魔族やそれに連なる力にも多大な効力があるとされている。
ディートの呪文がフィリアにとりついた禁術の力を引きはがし、シェリィの呪文がフィリア魂と肉体を守っている。
「あ”あああああああああああああぁああああああああああああ!!!!!!!!」
もがき苦しむフィリアから黒い靄のようなものが現れる!
「封印術・四方縄!」
光の縄のようなものが黒い靄を拘束する。イリスが放った拘束魔法だ。
「禁術使いか!?」
「いや…ちがう。あれは禁術使いじゃない…あれは禁術・戒めの魂ーーーその核!ジャン!あの黒い靄を叩きっ斬れ!!」
アレクシスの命令に即座に反応したジャンは物陰から飛び出ると、黒い靄を一刀両断した。
この3カ月で彼は驚くほど剣術の腕前が上達した。
その見事な太刀筋から放たれた魔力のこもった斬撃は禁術の本体を跡形もなく消し飛ばす。
「フィリア!」
禁術が消滅したと同時に背中から倒れるフィリア。
床にたたきつけられる寸前でジャンは受け止めることに成功する。
彼女は先ほどの苦しむ様子が嘘のように穏やかな寝息を立てていた。
「よかった…本当に良かった…君が無事で…俺は…」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で優しくフィリアを抱きしめるジャンの姿を一同はしばらく見守っていた。
こうして彼らの初陣は完全勝利で幕を収めた。
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