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終章・魔王大戦
53 あとしまつ
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ジュディとの闘いと魔王の出現からすでにひと月。
魔王の存在は各国に伝えられ魔王対策のための特別同盟が交わされた。
対策本部はソラリヤ王国に作られることになっており、現在世界各地の聖人や聖女、上級魔導士、巫女、戦士、騎士…ありとあらゆる職種から魔王と戦える人材を選定している。
ディートたちの傷はだいぶ癒えており、学生組は学校にそれ以外の大人たちはそれぞれ通常業務を再開していた。
修練場・ディート&グロリアサイド
放課後ディートは修練場でグロリアと修行していた。
彼らの中にはいまだ整理できない感情が渦巻いている。
ジュディ達は間違いを犯した。でも犯すだけの理由があった。
だからディートは一方的な断罪ではなく償いを求めた。
どうしようもない悪であれば断罪は必要だ、しかしそうでなければ償いの道があった方が良いと彼は思っていた。
「おまえはやるだけやった。現に俺とアリーはチャンスをもらった…お前のおかげだディート」
「…でも彼女たちを救えなかった…あれは断罪でも償いだとも僕は思えないよ…」
刃を交えながら会話をする二人。
その姿は修行というよりも演武のように見えた。
「…俺はさ、結局のところ罰も償いも本人によるんだと思うんだわ」
「本人による?」
「そ、一方的に罰を与えても全然反省しなけりゃあ意味ねえだろ?それと一緒だよ。俺はさお前と一緒に償いを見つけることを選んだ。それが俺とアリーの罪を濯ぐことになると思ったからだ」
「うん」
「でもジュディにはそうじゃなかったってことだ。もうただの償いじゃあたとえお前や世間…神が許したとしてもジュディ自身が許せなかったんだろうさ」
「…そうかもしれない、それでも僕は救われてほしかった」
「しょうがねぇ奴だなおまえは…仕方がねぇからとことん付き合うさ。それがきっと俺の償いだろうしな」
「…ありがとうグロリア」
ルナライズ侯爵邸・イリス&シェリィサイド
シェリィはジュディ戦でのことの整理がいまだついていなかった。
それもそのはずで、修行の一環ですでに多くの実戦経験のあるディートやイリスと違い、彼女は人が目の前で殺される様を見たのは初めてだったのだ。
そんなシェリィを今イリスは優しく抱きしめている。
学園から帰った後のシェリィの様子に違和感を覚えたイリスが彼女の部屋に入ったところベッドに腰を掛けうつむいている姿を発見したからだ。
「義姉さま…私ね…わからなくなったの…」
「わからなくなった?」
「うん…私ずっとね…聖女は悪いものを倒す正義の味方なんだって思ってた。だからアリーもジュディも魔族もみんな倒されて当然の悪いやつなんだって…そう思ってた」
「…そうね多くの歴史書でも正義は常に聖人と聖女の元にあったとされているわね」
「でも実際は違った。彼女たちは確かに悪いことをした、裁かれなければならないひとたちだと思う。でもあんな殺され方をしていい人だとは思えなかった」
「私もそう思うわ。だからディートも彼女たちに償いをしてもらおうとしてた…」
シェリィはイリスの胸に顔をうずめるようにしていう。
「あのね…昨日フローレンシア様のお見舞いに行ったの」
「フローレンシア・ライラック侯爵夫人…ジュディにとりつかれてたお方ね。たしか数日前に目が覚めて順調に回復されているのよね?」
「うん、だからお見舞いにいったの…」
シェリィは昨日のことをぽつりぽつりと話始める。
昨日の午後1時、学園が休日だったためライラック侯爵夫人のお見舞いに来ていた
事前にお見舞いの許可を願い出たところライラック侯爵夫人からは快く承諾されシェリィ、ミリア・リアー男爵令嬢、レナ・アケビーの仲良し3人組でお見舞いすることにしたのだ。
ライラック侯爵邸は戦闘により大破しているので、少し離れたゲスト用の別邸に侯爵と夫人は一時的に移っていた。
「もうお体は大丈夫ですか?」
「ええ、お見舞いに暮れてありがとう。シェリィ、ミリア、レナ」
「え?」
「ふふ、驚いた?彼女に体の自由は奪われていたけれど意識ははっきりあったのよ。だからあなたたちのことも良く知っているわ」
そういって穏やかに笑うライラック侯爵夫人は体を乗っ取られていた間のことを話し始めた。
彼女がジュディに憑りつかれたのはルナライズ侯爵邸襲撃が起こったその日だった。
「びっくりしたわ。だって寝ていたら突然私の身体が私の身体ではなくなってしまったんだもの」
突然体を奪われどうすることもできず最初はパニックになったが、ジュディはライラック侯爵夫人の生き方そのままで生活していたため次第に落ち着いてきたのだという。
「最初は私の大切な旦那さまや使用人たちに何か危害を加えるのではないかと心配だったのだけど…彼女はなぜかずっと私を演じ続けていたの」
ただ一つだけジュディが行った悪行はキュリア・バージルをはじめとした数人を禁術により操っていたことだが、キュリア達を使って行ったことも他者の感情を増幅させてみたりといった実験的なことばかりだった。
「なんだかとても慎重というか…臆病といえばいいのかしら?ジュディはなぜか消極的な感じがしたの」
「消極的…ですか?」
「ええ、これはあくまで私が勝手に思っているだけなのだけどね。彼女はルナライズ侯爵夫人にとりつくのを失敗した時点で自身の運命を悟っていたのではないかしら?」
「悟って…あんな風になることをわかっていたってことですか?」
「?あんなこと」
シェリィの言葉にジュディ戦の詳細を知らないミリアとレナが首を傾げた。一般的にはジュディは倒されたとだけ発表されており、世間的には悪が倒されてめでたしめでたしという雰囲気であったのだ。
そんな二人にシェリィは何でもないと頭を振った。
ライラック侯爵夫人は話を続ける。
「…年貢の納め時というやつね。彼女はきっと間違っていることをわかっていたのそしてその報いが来ることも…きっとそうだと私は思うわ」
「そう…ですか」
その後雑談をしばらくした後3人はライラック侯爵別邸をを後にした。
だがシェリィはライラック侯爵夫人との会話が頭を離れなかった。
昨日の出来事を話し終えたあたりでシェリィは眠ってしまっていた。
イリスはそんな彼女をベッドに寝かせ優しくシーツをかける。
「色々あって心の整理がつかないのね…それもそうよね…世の中は思った以上に複雑で…人の心は特にそう」
イリスはルナライズ侯爵家に来る前の騒動を思い出す。
ライラック侯爵夫人にとりつく前に彼女が憑りついていたアルデアによって彼女の生活は壊されていた。
そんなイリスにとってジュディは憎しみの対象でしかなく、彼女の死にざまも当然の報いだと思っている。
「私はシェリィやディートと違って彼女には同情できないし、当然の報いだと思ってる…でも死んだ後も憎もうとは思わない」
イリスは窓から天を見上げ祈りをささげる。
願わくば彼女の魂から罪が濯がれますように。
魔王の存在は各国に伝えられ魔王対策のための特別同盟が交わされた。
対策本部はソラリヤ王国に作られることになっており、現在世界各地の聖人や聖女、上級魔導士、巫女、戦士、騎士…ありとあらゆる職種から魔王と戦える人材を選定している。
ディートたちの傷はだいぶ癒えており、学生組は学校にそれ以外の大人たちはそれぞれ通常業務を再開していた。
修練場・ディート&グロリアサイド
放課後ディートは修練場でグロリアと修行していた。
彼らの中にはいまだ整理できない感情が渦巻いている。
ジュディ達は間違いを犯した。でも犯すだけの理由があった。
だからディートは一方的な断罪ではなく償いを求めた。
どうしようもない悪であれば断罪は必要だ、しかしそうでなければ償いの道があった方が良いと彼は思っていた。
「おまえはやるだけやった。現に俺とアリーはチャンスをもらった…お前のおかげだディート」
「…でも彼女たちを救えなかった…あれは断罪でも償いだとも僕は思えないよ…」
刃を交えながら会話をする二人。
その姿は修行というよりも演武のように見えた。
「…俺はさ、結局のところ罰も償いも本人によるんだと思うんだわ」
「本人による?」
「そ、一方的に罰を与えても全然反省しなけりゃあ意味ねえだろ?それと一緒だよ。俺はさお前と一緒に償いを見つけることを選んだ。それが俺とアリーの罪を濯ぐことになると思ったからだ」
「うん」
「でもジュディにはそうじゃなかったってことだ。もうただの償いじゃあたとえお前や世間…神が許したとしてもジュディ自身が許せなかったんだろうさ」
「…そうかもしれない、それでも僕は救われてほしかった」
「しょうがねぇ奴だなおまえは…仕方がねぇからとことん付き合うさ。それがきっと俺の償いだろうしな」
「…ありがとうグロリア」
ルナライズ侯爵邸・イリス&シェリィサイド
シェリィはジュディ戦でのことの整理がいまだついていなかった。
それもそのはずで、修行の一環ですでに多くの実戦経験のあるディートやイリスと違い、彼女は人が目の前で殺される様を見たのは初めてだったのだ。
そんなシェリィを今イリスは優しく抱きしめている。
学園から帰った後のシェリィの様子に違和感を覚えたイリスが彼女の部屋に入ったところベッドに腰を掛けうつむいている姿を発見したからだ。
「義姉さま…私ね…わからなくなったの…」
「わからなくなった?」
「うん…私ずっとね…聖女は悪いものを倒す正義の味方なんだって思ってた。だからアリーもジュディも魔族もみんな倒されて当然の悪いやつなんだって…そう思ってた」
「…そうね多くの歴史書でも正義は常に聖人と聖女の元にあったとされているわね」
「でも実際は違った。彼女たちは確かに悪いことをした、裁かれなければならないひとたちだと思う。でもあんな殺され方をしていい人だとは思えなかった」
「私もそう思うわ。だからディートも彼女たちに償いをしてもらおうとしてた…」
シェリィはイリスの胸に顔をうずめるようにしていう。
「あのね…昨日フローレンシア様のお見舞いに行ったの」
「フローレンシア・ライラック侯爵夫人…ジュディにとりつかれてたお方ね。たしか数日前に目が覚めて順調に回復されているのよね?」
「うん、だからお見舞いにいったの…」
シェリィは昨日のことをぽつりぽつりと話始める。
昨日の午後1時、学園が休日だったためライラック侯爵夫人のお見舞いに来ていた
事前にお見舞いの許可を願い出たところライラック侯爵夫人からは快く承諾されシェリィ、ミリア・リアー男爵令嬢、レナ・アケビーの仲良し3人組でお見舞いすることにしたのだ。
ライラック侯爵邸は戦闘により大破しているので、少し離れたゲスト用の別邸に侯爵と夫人は一時的に移っていた。
「もうお体は大丈夫ですか?」
「ええ、お見舞いに暮れてありがとう。シェリィ、ミリア、レナ」
「え?」
「ふふ、驚いた?彼女に体の自由は奪われていたけれど意識ははっきりあったのよ。だからあなたたちのことも良く知っているわ」
そういって穏やかに笑うライラック侯爵夫人は体を乗っ取られていた間のことを話し始めた。
彼女がジュディに憑りつかれたのはルナライズ侯爵邸襲撃が起こったその日だった。
「びっくりしたわ。だって寝ていたら突然私の身体が私の身体ではなくなってしまったんだもの」
突然体を奪われどうすることもできず最初はパニックになったが、ジュディはライラック侯爵夫人の生き方そのままで生活していたため次第に落ち着いてきたのだという。
「最初は私の大切な旦那さまや使用人たちに何か危害を加えるのではないかと心配だったのだけど…彼女はなぜかずっと私を演じ続けていたの」
ただ一つだけジュディが行った悪行はキュリア・バージルをはじめとした数人を禁術により操っていたことだが、キュリア達を使って行ったことも他者の感情を増幅させてみたりといった実験的なことばかりだった。
「なんだかとても慎重というか…臆病といえばいいのかしら?ジュディはなぜか消極的な感じがしたの」
「消極的…ですか?」
「ええ、これはあくまで私が勝手に思っているだけなのだけどね。彼女はルナライズ侯爵夫人にとりつくのを失敗した時点で自身の運命を悟っていたのではないかしら?」
「悟って…あんな風になることをわかっていたってことですか?」
「?あんなこと」
シェリィの言葉にジュディ戦の詳細を知らないミリアとレナが首を傾げた。一般的にはジュディは倒されたとだけ発表されており、世間的には悪が倒されてめでたしめでたしという雰囲気であったのだ。
そんな二人にシェリィは何でもないと頭を振った。
ライラック侯爵夫人は話を続ける。
「…年貢の納め時というやつね。彼女はきっと間違っていることをわかっていたのそしてその報いが来ることも…きっとそうだと私は思うわ」
「そう…ですか」
その後雑談をしばらくした後3人はライラック侯爵別邸をを後にした。
だがシェリィはライラック侯爵夫人との会話が頭を離れなかった。
昨日の出来事を話し終えたあたりでシェリィは眠ってしまっていた。
イリスはそんな彼女をベッドに寝かせ優しくシーツをかける。
「色々あって心の整理がつかないのね…それもそうよね…世の中は思った以上に複雑で…人の心は特にそう」
イリスはルナライズ侯爵家に来る前の騒動を思い出す。
ライラック侯爵夫人にとりつく前に彼女が憑りついていたアルデアによって彼女の生活は壊されていた。
そんなイリスにとってジュディは憎しみの対象でしかなく、彼女の死にざまも当然の報いだと思っている。
「私はシェリィやディートと違って彼女には同情できないし、当然の報いだと思ってる…でも死んだ後も憎もうとは思わない」
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