【完結】大聖女の息子はやり直す

ゆるぽ

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終章・魔王大戦

60 第二の試練

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魔物により荒れ、ところどころえ地面がえぐれている。

えぐれた地面と盛り上げられた土や岩が壁となりディートたちが身を隠すことが出来るようになっていた。




「(結界術でうまく姿と気配を隠せたみたいだ…魔物は僕の姿を見失ってる…)」



魔物の攻撃で出来た壁の影に隠れていたディートはひとまず安心した。

だがSランクの魔物は冒険者でたとえるならAランク冒険者6人以上が最低ラインとされている。



Sランクの魔物を単体で倒せるものはSランク冒険者と呼ばれているが、現在は3人しかいないという。

ちなみにAランク冒険者は上級魔導士と総合力は同程度の力とされているため、ディートとしてはレイヴン6人以上と言った方がわかりやすいと思っていたりする。





「(アレクシス様やアルマリア様であればSランクでも倒せるかもしれないけど…僕が一人で倒すのはさすがに無理だぞ…)」












ディート以外の面子も状況はそう変わらなかった。

シェリィとイリスはディート同様結界を使って身を隠しており、ジャンは気配を完全に消した状態で魔物に見つからないようにうまく立ち回っている。

そんな中レイヴンだけはを使用していた。





「やっぱり思った通りだね~これは現実じゃな~い」




レイヴンが使った空間魔術。名を『すれ違いの三叉路』という。

実は空間術の練習用の魔術で今いる次元から場所に移動するというものである。

レイヴンはこの術を使うことでディートたちと合流しようと考えたのだが、ある程度離れると闘技場の中央に強制的に戻されてしまっていた。





「少しとは言え、こことは違う次元に移動しているのに阻まれるってことは~これはかなり強力な結界に閉じ込められていると考えた方が良いだろうね~」




レイヴンの姿をきょろきょろと探す魔物を眺めながら顎に手を添えて考え込む。




「どうやらこの試練は~一人で解決するのが条件みたいだねぇ~でも正攻法では勝てないよねぇ~」










ルーベルトは限界に達していた。

魔力はまだ余裕、疲れもないが、こうちまちまと隠れることが彼の性に合っていないのだ。


「ああもう!イライラする!直接倒せないなら埋めてしまえ!!!」


全力で放った魔法が魔物の足元を崩壊させる。

怒りのままに破壊された地面は数百メートルの深さのある谷へと変わり魔物を飲み込んだ。


「臭いものには蓋ぁああああ!!!!」


魔物が落ちた穴に魔法で蓋をしていくディート。

その様は戦闘というより土木作業のようだった。











「驚いたね。まさか彼が一番乗りだなんて」




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