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終章・魔王大戦
92 エピローグその3・ルーベルトとジャンのその後
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スカイピオ王国の第5王子であるルーベルト・リード・スカイピオはほかの者たちのように自由に動ける立場ではなくなった。
学園を卒業と同時に王太子である兄の補佐に回らくてはならなくなったためだ。
いまだに変人奇人と呼ばれることは変わらないが表に出ることが減った分、魔王討伐に参加したこともあって評判がかなり良くなっている。
「ふむ…平和なのは良いことだな!」
「お前は仕事中になにを藪から棒に…」
書類にサインしつつ突然叫んだルーベルトを偶然見かけたスカイピオ王が突っ込みを入れる。
「おお父上!いや~代り映えのしないつまらない仕事をしていると平和なのだと実感できて良いなと思った次第です!」
「そ、そうか…」
王の反応に周りの物が声を殺して笑う。
王族に対して使用人たちが笑うのは本来良くないことなのだが、ルーベルト関連に関してのみそれが許されていた。
本人が狙ったのかそうでないのかはわからないが、ルーベルトというガス抜きのおかげで城内の緊張感が適度に緩和され、以前よりも格段に良い雰囲気になっている。
だが、そんな空気が壊れるときもある。
「王子!西の村の近くで残滓が発見されました!浄化をお願いいたします!」
「なんと!周辺では魔物が増えている可能性があるな!浄化部隊とは別に討伐部隊も連れて行く!父上悪いが書類の一部をお頼みします!」
「ああ、行ってきなさい。無事に帰ってくるのだぞ」
父王の言葉に片手をあげて答えたルーベルトは残滓の浄化のために出発する。
魔王の残滓が残っているのはスカイピオ王国も例外ではなく、予想よりも強かったそれは神器保有者や大聖人、大聖女レベルの使い手でなければ浄化不可能であった。
そのためスカイピオ王国内で残滓が発見された場合はルーベルトが浄化に向かうことになっている。
事前にアルマリアから聞いていたため一人で倒しに行くことは無いが、それでも無傷で済むことはあまりない。
やがてルーベルトはその活躍からスカイピオ王国でも人気の王子となるのだが、変人王子と聖人王子の二つの側面のせいでのちの歴史学者の頭を悩ませることになることを今は誰も知らない。
ジャンのその後
ジャンは卒業後婚約者のフィリア・ノートリス伯爵令嬢と結婚した。
現在はブルース商会を継ぐための経験を積むために、行商人としてフィリアと数人の従業員を連れて世界中を旅している。
また、旅にはもう一つ残滓の発見という目的もあり、旅先で残滓を発見したり情報を得たときは通信魔術で世界魔王総合研究所に連絡し、適切な人員を送ってもらえるようにしている。
「オレが浄化できれば良かったんだけどね…」
「ジャンの神器は魔剣でもあるから浄化はできないん…でしたっけ?」
ジャンのボヤキにフィリアが答える。
ジャンの神器はほかの神器とは経路が異なっており、単純な情かが聞かない場合に対処するための者である。
その為魔剣餅で聖霊力を持たず、浄化魔法も使えないジャンは浄化には不向きなのである。
「みんなは浄化を頑張ってるのにな…」
「でもジャンが残滓を見つけてくれるおかげでとてもスムーズだってアレクシス様が言ってたわよ?」
「え?ほんと!」
「ほんとよ。確かにジャンは浄化はできないかもしれないけど、商人のネットワークを使って残滓の位置や強さなどの情報を正確に伝えてくれるから負傷する人が少なくなって助かるってこの手紙に書いてあるわ!」
フィリアが掲げた手紙にはジャンとフィリアへと書かれていた。
手紙などの整理はフィリアの仕事なので彼女が先に目を通していたのだ。
「見てもいい?」
「もちろん」
手紙にはアレクシスの近況報告やフィリアやジャンにたいしての感謝の言葉がつづられていた。
じつはジャン率いるブルース商談は残滓の発見数も情報の正確さもダントツであった。
その為適切な戦力を向かわせることが出来、被害を最小限に抑えることに貢献していたのだ。
「…これからもがんばろう…二人で…ううん、みんなで」
「ええ!もちろんよ」
そういって笑いあう二人を荷物の影から従業員たちが暖かな目で見守っていた。
学園を卒業と同時に王太子である兄の補佐に回らくてはならなくなったためだ。
いまだに変人奇人と呼ばれることは変わらないが表に出ることが減った分、魔王討伐に参加したこともあって評判がかなり良くなっている。
「ふむ…平和なのは良いことだな!」
「お前は仕事中になにを藪から棒に…」
書類にサインしつつ突然叫んだルーベルトを偶然見かけたスカイピオ王が突っ込みを入れる。
「おお父上!いや~代り映えのしないつまらない仕事をしていると平和なのだと実感できて良いなと思った次第です!」
「そ、そうか…」
王の反応に周りの物が声を殺して笑う。
王族に対して使用人たちが笑うのは本来良くないことなのだが、ルーベルト関連に関してのみそれが許されていた。
本人が狙ったのかそうでないのかはわからないが、ルーベルトというガス抜きのおかげで城内の緊張感が適度に緩和され、以前よりも格段に良い雰囲気になっている。
だが、そんな空気が壊れるときもある。
「王子!西の村の近くで残滓が発見されました!浄化をお願いいたします!」
「なんと!周辺では魔物が増えている可能性があるな!浄化部隊とは別に討伐部隊も連れて行く!父上悪いが書類の一部をお頼みします!」
「ああ、行ってきなさい。無事に帰ってくるのだぞ」
父王の言葉に片手をあげて答えたルーベルトは残滓の浄化のために出発する。
魔王の残滓が残っているのはスカイピオ王国も例外ではなく、予想よりも強かったそれは神器保有者や大聖人、大聖女レベルの使い手でなければ浄化不可能であった。
そのためスカイピオ王国内で残滓が発見された場合はルーベルトが浄化に向かうことになっている。
事前にアルマリアから聞いていたため一人で倒しに行くことは無いが、それでも無傷で済むことはあまりない。
やがてルーベルトはその活躍からスカイピオ王国でも人気の王子となるのだが、変人王子と聖人王子の二つの側面のせいでのちの歴史学者の頭を悩ませることになることを今は誰も知らない。
ジャンのその後
ジャンは卒業後婚約者のフィリア・ノートリス伯爵令嬢と結婚した。
現在はブルース商会を継ぐための経験を積むために、行商人としてフィリアと数人の従業員を連れて世界中を旅している。
また、旅にはもう一つ残滓の発見という目的もあり、旅先で残滓を発見したり情報を得たときは通信魔術で世界魔王総合研究所に連絡し、適切な人員を送ってもらえるようにしている。
「オレが浄化できれば良かったんだけどね…」
「ジャンの神器は魔剣でもあるから浄化はできないん…でしたっけ?」
ジャンのボヤキにフィリアが答える。
ジャンの神器はほかの神器とは経路が異なっており、単純な情かが聞かない場合に対処するための者である。
その為魔剣餅で聖霊力を持たず、浄化魔法も使えないジャンは浄化には不向きなのである。
「みんなは浄化を頑張ってるのにな…」
「でもジャンが残滓を見つけてくれるおかげでとてもスムーズだってアレクシス様が言ってたわよ?」
「え?ほんと!」
「ほんとよ。確かにジャンは浄化はできないかもしれないけど、商人のネットワークを使って残滓の位置や強さなどの情報を正確に伝えてくれるから負傷する人が少なくなって助かるってこの手紙に書いてあるわ!」
フィリアが掲げた手紙にはジャンとフィリアへと書かれていた。
手紙などの整理はフィリアの仕事なので彼女が先に目を通していたのだ。
「見てもいい?」
「もちろん」
手紙にはアレクシスの近況報告やフィリアやジャンにたいしての感謝の言葉がつづられていた。
じつはジャン率いるブルース商談は残滓の発見数も情報の正確さもダントツであった。
その為適切な戦力を向かわせることが出来、被害を最小限に抑えることに貢献していたのだ。
「…これからもがんばろう…二人で…ううん、みんなで」
「ええ!もちろんよ」
そういって笑いあう二人を荷物の影から従業員たちが暖かな目で見守っていた。
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