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さらにその後のいじわる社長と愛されバンビ
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しおりを挟む「恋人に腹立つって言われて、少しは焦ったりとかないんですかね」
「うーん…俺のこと大好きって顔して言われても、告白にしか聞こえなくてなあ…」
「×◇%#☆¥*!?」
そんな顔は断じてしていない。
ただの希望的観測だと言ってやりたい。
しかし、動揺のあまり言葉にならなかった。
「…で、続きは?」
促されて、ものすごく間抜けな格好で抱き合っていたことに気付く。
叫びそうになるが、ここは恥ずかしがったら負け(?)だ。逃げ出したい気持ちでいっぱいの自分を戒める。
「俺がかわりにしてやろうか?」
「ゃ……自分で、する」
中断した行為に焦れた様子でも見せればかわいげがあるのに。
余裕の笑みを浮かべる久世を憎く思いつつ、ひとつ首を振った万里は震える指をもう一度後ろに伸ばした。
「じゃあ、い、…挿れる、から」
「早くないか?」
「平気……、」
あまりうまくできたとは言い難いが、最終的に挿れて動かれせればいいのだ。
自ら久世を受け入れるのは初めてではないので、要領はわかっている。
呼吸を整えると位置を調節し、腰を落とした。
「あっ、んっ……、く、」
太いものに狭い場所を圧迫されるのは、苦しい。
痛いのはもちろん嫌だ。ただ、あまり気持ちがいいと逆に動けなくなってしまいそうで、今は少しくらい大変な方がいいと思った。
「っは……、きついな」
己の体感よりも、久世の快楽に耐える表情の方が刺激が強い。
もっと夢中にさせたいという欲が出て、喉が鳴った。
「ん……、ぜ、全部、…」
「…ふ、上手く挿れられるようになったな」
「っは…、お、俺だって、成長します、から…っ」
これくらい余裕、と笑って言ってやりたかったのに、息が弾む。
「俺が、動く…から、怪我人は、じっとしてて…」
「それじゃあお言葉に甘えて、恋人の奮闘をじっくり鑑賞させてもらうとするか」
「そ、そういうことは、言わなくていい……っ、」
折角恥死しないよう無心に頑張っているのだから、水を差さないで欲しい。
腹に手をついて、足に力を入れる。
ちらりと視界をかすめる己のものは、既に再び存在を主張していて、この状況でも感じているのが一目瞭然で恥ずかしい。
「は、……っん、ぁ、……っ」
久世の反応を確認しながら、相手を気持ちよくしようと頑張っていたのに。
「あ!そこ、触っ……、だめ、」
久世の怪我をしていない方の手が伸びてきて、胸の先端をきゅっと摘まむ。
途端に、痛いような、疼くような快感が走って身を捩った。
「もっと、お前のかわいい姿が見たくてな」
「や、できなくな……から、っやぁ、あ!あッ…、」
更に下から突き上げられて、避けていた感じる場所を抉られて高い声が上がる。
何度かからかうように突き上げられると、足に力が入らなくなり、かくんと体を支えていた腕が折れた。
「待っ、んっ…そんな、…や、じっとしろって」
勝手に動くなと睨んでも、久世は楽しそうに笑っている。
「お言葉に甘えるとは言ったが、じっとしてる期限は決めなかっただろ」
「も、……っ」
本当に、この男は!
久世も万里の緩慢な動きでは満足できなくなったのか、すぐに動きが激しくなり、文句を言うどころかしがみついているしかできなくなる。
「っあ!」
奥を深く抉られ、腰が弾んだ。
快楽が身体中を満たし、目の前が霞んでわけがわからなくなる。
「ふぁ、っん、あっあ!っぁ……!」
「っく……、」
奥に注がれた時には、万里も達していた。
急速に昂みに持っていかれ、乱れた息のまま半分放心状態で突っ伏していると、耳元で甘く囁かれる。
「万里…好きだぞ」
「っ………、」
珍しいストレートな告白にも、弄ばれた感しかない万里は、素直に「俺も……」なんて言えずに、真っ赤な顔でぺちんと力なく、憎い男の胸元を叩いた。
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