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極道とウサギの甘いその後+サイドストーリー
極道とウサギの甘いその後3−13
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「昨夜言ってた……『仁義切る』っていうのは具体的には何するの?」
「基本的には金だ」
現金。刃傷沙汰なのかと心配していたが、少し拍子抜けだ。
「でも……手を出してきたのは向こうなんだよね?松平組が払うの?」
口調に不満が滲み出ていたのだろうか。「気に喰わねえか?」と竜次郎が笑う。
「うちのシマで白木組のブツが売り捌かれてたとはいえ、恐らく奴らはあのドラ息子に対して売る場所を指定してはいねえだろ。俺たちは警察じゃねえし、白木組の仕組んだことだって証拠がなくても殴りこんでもいいかもしれねえが、今回はわかりきってるところを敢えて下手に出て、貸しを作りつつ牽制するわけだ。要はデモンストレーションだな。ま、相手よりうちの方が格下の場合はこういうことはしねえんだが」
シマ内の人間に対して金を使ったということで、内政効果も見込まれるということらしい。
極道の世界にも色々な駆け引きがあるようだ。
いつになく裏社会の事情を話してくれるのが何故なのか、原因を考えて声のトーンを落とした。
「……俺、余計なことした?」
ここまでの言動から、竜次郎は最初から全てわかっていたように思えた。
もしも竜次郎が押さえたかったのが、白木組がドラッグを引き渡している現場だったとしたら、湊はその目論見を潰してしまったことになる。
情報を開示することで、今後はもっと慎重になってほしいということなのだろうか。
湊の懸念に、しかし竜次郎は「そんなことはねえ」と首を振った。
「さっさと解決した方が傷が浅くて済むことはわかってたんだが、揉めたくなくてな。尻込みしてたところをお前が突っ込んでってくれたお陰で、助けに行くっていう口実ができた」
ありがとな、と礼を言われて、素直に喜ぶことができず視線で問い返す。
「お前が、他人のためにするべきだって思ったことは、大抵正しい。自分のお陰で解決したんだろうって胸張っとけ」
竜次郎の言葉はぶれなかった。
そんなに自信を持つことはなかなかできないとはいえ、本当に解決に貢献できていたのだとしたらよかったと思う。
今回は悪い目が出なかったかもしれないが、竜次郎の話を聞いていて、どうやら極道の世界では表面的な出来事よりも、水面下の力関係の方が重要だということが分かった。
今後はもう少しそのあたりを考えて行動しようと、胸に刻んだ。
湊が黙ったので質疑応答は終了したと判断したらしい竜次郎は、デスクの上に置かれていた書類に目を通している。
隣の部屋からは雑談で盛り上がる声が聞こえてくるが、代貸ともなるとそれなりにデスクワークもこなさないといけないらしい。
頑張る竜次郎のためにお茶でも淹れようかと考えたところで、もう一つ聞きたいことがあったのを思い出した。
「……竜次郎」
「ん?」
「もし……再会した時、俺が悪い男と付き合ってたらどうした?」
唐突な問いに、竜次郎は「はあ?」と眉を寄せたものの、すぐに何を聞いているのかという口調で答えてくれる。
「俺にしとけ、って迫ってたな。お前はそんな奴より絶対俺の方が好きだろ」
迷いのない言葉に、湊は胸のつかえがすうっと霧散していくのを感じた。
あの時。
寂しくてドラッグを求めてしまった『みなと桜子』というのは、八重崎に作られた設定ではあったものの、そうなったかもしれない『If』の湊であった。
五年前、家を出てすぐにオーナーに声をかけてもらわなかったら、『ショー』のような相手と、安易に苦しみから逃れる選択をしていたかもしれない。
だから、甘い言葉をかけてきた『ショー』が『桜子』をただの金蔓として扱ったことが、少しだけ悲しかった。
ないがしろにされた桜子のことを思って、珍しく、他人に対して怒っていたかもしれない。
彼はどうやら警察のお世話になるようなので、出てくるまでに少しでも反省してほしいと思う。
とにかく湊は、竜次郎が自分の望んだ以上の答えをくれたことがとても嬉しかった。
「竜次郎、ちょっとこっちに来なさい」
「な、………なんだよ急に」
突然の命令に面食らった風ではありつつも、言われるまま竜次郎は立ち上がる。
素直に応接用のソファに座る湊の方へと移動してきたので、隣に腰を下ろしたタイミングでバリカタの腹筋めがけて、ぎゅっと抱きついた。
「竜次郎、大好き」
「っ……、急にどうした」
動物のようにぐりぐりと額を押し付けると、「くすぐってえだろ」と文句が降ってきたので一応中断する。
「俺、竜次郎を好きになってよかったなって思って」
「……それはまあ……嬉しいけどよ。いきなり呼びつけるから、何か失言して怒らせたのかと思っただろ。ビビらせんなよ」
「ごめん。あそこにいるとぎゅってできないなって思って」
見上げて、へへへ、と頬を緩ませると、それを見た竜次郎は目を細めた。
その表情はよく見る気がする。
どんな時だったかと考えていると、腕を取られてソファに押し倒されてしまった。
「竜次郎?」
「これはお誘いって思っていいのか?」
「え?そんなつもりは全然なかったけど……」
昨夜も随分としたような気がするのだが。
ぽかんと見上げると、覆いかぶさる竜次郎はがくっと首を折った。
「なかったのかよ……。お前に熱烈な告白されてこんなくっつかれたらその気になっちまうだろ」
「した後で仕事に行くなって言わないなら俺もしたいけど……」
そんなエロい顔で接客なんかしたら危ない、という謎の理由で引き留められては困る。
そう主張すると、竜次郎はぐっと詰まった。
「………………………くそ。夜まで我慢するか。いや、だが……」
そんなに考えるほどのことなのだろうか。時折竜次郎は不思議だ。
「俺、お茶淹れてくるから決めておいてね」
葛藤する竜次郎をソファに残し、上機嫌の湊は足取りも軽く、鼻歌交じりに部屋を出た。
極道とウサギの甘いその後3 終
「基本的には金だ」
現金。刃傷沙汰なのかと心配していたが、少し拍子抜けだ。
「でも……手を出してきたのは向こうなんだよね?松平組が払うの?」
口調に不満が滲み出ていたのだろうか。「気に喰わねえか?」と竜次郎が笑う。
「うちのシマで白木組のブツが売り捌かれてたとはいえ、恐らく奴らはあのドラ息子に対して売る場所を指定してはいねえだろ。俺たちは警察じゃねえし、白木組の仕組んだことだって証拠がなくても殴りこんでもいいかもしれねえが、今回はわかりきってるところを敢えて下手に出て、貸しを作りつつ牽制するわけだ。要はデモンストレーションだな。ま、相手よりうちの方が格下の場合はこういうことはしねえんだが」
シマ内の人間に対して金を使ったということで、内政効果も見込まれるということらしい。
極道の世界にも色々な駆け引きがあるようだ。
いつになく裏社会の事情を話してくれるのが何故なのか、原因を考えて声のトーンを落とした。
「……俺、余計なことした?」
ここまでの言動から、竜次郎は最初から全てわかっていたように思えた。
もしも竜次郎が押さえたかったのが、白木組がドラッグを引き渡している現場だったとしたら、湊はその目論見を潰してしまったことになる。
情報を開示することで、今後はもっと慎重になってほしいということなのだろうか。
湊の懸念に、しかし竜次郎は「そんなことはねえ」と首を振った。
「さっさと解決した方が傷が浅くて済むことはわかってたんだが、揉めたくなくてな。尻込みしてたところをお前が突っ込んでってくれたお陰で、助けに行くっていう口実ができた」
ありがとな、と礼を言われて、素直に喜ぶことができず視線で問い返す。
「お前が、他人のためにするべきだって思ったことは、大抵正しい。自分のお陰で解決したんだろうって胸張っとけ」
竜次郎の言葉はぶれなかった。
そんなに自信を持つことはなかなかできないとはいえ、本当に解決に貢献できていたのだとしたらよかったと思う。
今回は悪い目が出なかったかもしれないが、竜次郎の話を聞いていて、どうやら極道の世界では表面的な出来事よりも、水面下の力関係の方が重要だということが分かった。
今後はもう少しそのあたりを考えて行動しようと、胸に刻んだ。
湊が黙ったので質疑応答は終了したと判断したらしい竜次郎は、デスクの上に置かれていた書類に目を通している。
隣の部屋からは雑談で盛り上がる声が聞こえてくるが、代貸ともなるとそれなりにデスクワークもこなさないといけないらしい。
頑張る竜次郎のためにお茶でも淹れようかと考えたところで、もう一つ聞きたいことがあったのを思い出した。
「……竜次郎」
「ん?」
「もし……再会した時、俺が悪い男と付き合ってたらどうした?」
唐突な問いに、竜次郎は「はあ?」と眉を寄せたものの、すぐに何を聞いているのかという口調で答えてくれる。
「俺にしとけ、って迫ってたな。お前はそんな奴より絶対俺の方が好きだろ」
迷いのない言葉に、湊は胸のつかえがすうっと霧散していくのを感じた。
あの時。
寂しくてドラッグを求めてしまった『みなと桜子』というのは、八重崎に作られた設定ではあったものの、そうなったかもしれない『If』の湊であった。
五年前、家を出てすぐにオーナーに声をかけてもらわなかったら、『ショー』のような相手と、安易に苦しみから逃れる選択をしていたかもしれない。
だから、甘い言葉をかけてきた『ショー』が『桜子』をただの金蔓として扱ったことが、少しだけ悲しかった。
ないがしろにされた桜子のことを思って、珍しく、他人に対して怒っていたかもしれない。
彼はどうやら警察のお世話になるようなので、出てくるまでに少しでも反省してほしいと思う。
とにかく湊は、竜次郎が自分の望んだ以上の答えをくれたことがとても嬉しかった。
「竜次郎、ちょっとこっちに来なさい」
「な、………なんだよ急に」
突然の命令に面食らった風ではありつつも、言われるまま竜次郎は立ち上がる。
素直に応接用のソファに座る湊の方へと移動してきたので、隣に腰を下ろしたタイミングでバリカタの腹筋めがけて、ぎゅっと抱きついた。
「竜次郎、大好き」
「っ……、急にどうした」
動物のようにぐりぐりと額を押し付けると、「くすぐってえだろ」と文句が降ってきたので一応中断する。
「俺、竜次郎を好きになってよかったなって思って」
「……それはまあ……嬉しいけどよ。いきなり呼びつけるから、何か失言して怒らせたのかと思っただろ。ビビらせんなよ」
「ごめん。あそこにいるとぎゅってできないなって思って」
見上げて、へへへ、と頬を緩ませると、それを見た竜次郎は目を細めた。
その表情はよく見る気がする。
どんな時だったかと考えていると、腕を取られてソファに押し倒されてしまった。
「竜次郎?」
「これはお誘いって思っていいのか?」
「え?そんなつもりは全然なかったけど……」
昨夜も随分としたような気がするのだが。
ぽかんと見上げると、覆いかぶさる竜次郎はがくっと首を折った。
「なかったのかよ……。お前に熱烈な告白されてこんなくっつかれたらその気になっちまうだろ」
「した後で仕事に行くなって言わないなら俺もしたいけど……」
そんなエロい顔で接客なんかしたら危ない、という謎の理由で引き留められては困る。
そう主張すると、竜次郎はぐっと詰まった。
「………………………くそ。夜まで我慢するか。いや、だが……」
そんなに考えるほどのことなのだろうか。時折竜次郎は不思議だ。
「俺、お茶淹れてくるから決めておいてね」
葛藤する竜次郎をソファに残し、上機嫌の湊は足取りも軽く、鼻歌交じりに部屋を出た。
極道とウサギの甘いその後3 終
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