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極道とウサギの甘いその後+サイドストーリー
極道とウサギの甘いその後5ー5
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ドアが閉まり八重崎の姿が見えなくなると、事務所にいた組員たちは一斉に大きく息を吐き出した。
「や~何ですかあれ、やばいっすね」
「言ってることの半分も理解できなかった……」
「くわばらくわばら……」
湊のフォローも虚しく、八重崎は松平組の都市伝説となってしまったようだ。
「あの地雷系……あっいやあのお方も湊さんと一緒に働いてるんすか?」
「ええと…、そうですね、お店の関係者の一人ではあります」
正確にはキャストではないが、制服を着て客の相手をしている(ように見える)こともあるのでまるっきりの嘘ではないだろう。
ちなみに八重崎の客は、キャストとの時間ではなく、情報を買いに来ている。
「へー、女のキャストもいるんすね」
「あいつは男だぞ。生物学的には、だが」
「えっ…」
竜次郎の嫌そうな注釈に、男達がざわついた。
「マジか……アレが……」
「……まあ、あれだけ綺麗なら男でも地雷でもいいかもって奴はいるか……」
「ツラが綺麗でも流石にあれは意味不明すぎるだろ…っていうか、成人してんのかアレ……」
事務所内は八重崎の話題でもちきりだ。
相変わらずの存在感に感心していると、竜次郎が「湊、こっち来い」と促すので素直についていく。
奥の部屋で二人きりになると、竜次郎は湊をソファに座らせ、自分も隣に座った。
真剣な瞳で見つめられて、どうしたのだろうと首を傾げる。
「竜次郎?」
「いいか湊。危ねえから、この件には絶対に関わんなよ」
「う、うん。今のところ竜次郎は困ってなさそうだし、俺にできることもないもんね」
「いや、例え俺が困ってても、お前にできそうなことがあっても、突然敵地に潜入とかし始めるんじゃねえぞ」
どうも、以前松平組のシマ内でドラッグを売っている人物を突き止めようと囮捜査のようなことをしたことで、心配をかけてしまったようだ。
「大丈夫、勝算がなければしないよ!」
安心させようと力強く宣言したが、竜次郎は頭を抱えた。
「……勝算があってもするな」
「でも、」
「わかったな」
顔がくっつきそうなほどの至近距離で念を押されて、湊は渋々頷く。
「は~い…。あっ、ちなみに白木組の事務所はどこにあるの?」
「おいお前俺の話聞いてたか!?」
目を剥いた竜次郎に、冗談だよ、と笑った。
夕方からは『SILENT BLUE』に出勤した。
深夜に戻ってくると、事務所内の様子がいつもと違っている。
ピリピリとやけに空気が張り詰めていて、不思議に思い近くにいたフクという組員に聞いてみた。
「何かあったんですか?」
「あっ湊さん。や、実は…」
その隣にいたヤスが「おい」とフクを止める。
「湊」
湊が戻ってきたのが伝わったのか、竜次郎が奥の部屋から出てくる。
「何かあったの?」
聞くと竜次郎は一瞬渋る様子を見せたが、結局話してくれた。
ほんの一時間ほど前、松平組がビルの一室で得意客にのみ提供している闇賭博場に、昨晩中尾のオフィスに押し入ったのと同じような男達が、バットなどの武器を手に襲撃に来たらしい。
店側も客も修羅場慣れしているおかげで怪我人などは出なかったが、狭い場所で揉み合ったため襲撃者たちは取り逃してしまったとのことだ。
「防犯カメラの映像とかは?八重崎さんなら犯人が誰だかわかるんじゃ……」
「もちろんあるが、そいつらも中尾の拠点襲ったのと同じ、金で雇われただけのガキだろ。特定するだけ無駄だ」
確かに、八重崎も中尾に「未成年だから気をつけろ」と忠告していた。
中尾の様子から察するに、素性がわかったところで大したことはできないのだろう。
ソファに座っていた一人が、悔しそうに強くテーブルを叩く。
「白木の野郎……、くだらねえことしやがって」
「カタギの客もいるところ襲わせるなんざヤクザの風上にも置けねえクソ野郎だ」
「事務所まで攻めて来られる前に手を打った方がいいんじゃ」
「うるせえ、静かにしろ!」
浮足立った事務所内の雰囲気が、竜次郎の一喝で静まり返った。
だが、血の気の多い男達は、すぐに不満もあらわに竜次郎に詰め寄る。
「つっても、やられっぱなしじゃうちもメンツが立たないですよ!」
「他の組にも舐められちまう」
「……白木組がやったって証拠もねえ。使いっぱしりのガキを袋叩きにしたところで恥かくだけだ」
「でも、昨日あの地雷系が言ってたじゃないすか、白木組が黒幕って」
「あれはネタ元を明かせねえ情報だ。そんな証拠を突きつけても、白木組はどうせ認めねえよ」
「そんな…」
「今報復したところで怪我人や逮捕者が出るだけだ。いいか、この件は親父と日守と相談して対応決めるから、絶対に先走るんじゃねえぞ」
不満そうな組員たちを事務所に残し、竜次郎は湊を連れて屋敷へと戻った。
万が一を考え、金の寝起きしている屋敷の方で先に寝ているように言われる。
「…お前も、危ないことはすんなよ」
「うん……」
改めて念を押され、素直に用意された寝室へと向かったものの、やはり気になる。
竜次郎に危険なことがあったら嫌だ。
先程竜次郎が八重崎の情報は使えないと言っていたが、それでも情報収集くらいはしておくべきだろう。
スマホのメッセージアプリを立ち上げ、八重崎とのトーク画面に現状について打ち込み、何か情報があれば知りたいと伝える。先日もわざわざ来てもらったばかりなので、時間のある時に対応してもらえばいい旨は書き添えて。
八重崎のもたらす情報を役立てることはできなくても、八重崎に自分の状況を知っておいてもらえば、本当にいざという時には八重崎サイドの人達に助けてもらえるかもしれないという打算もある。
湊の安全が担保されていれば、不本意だとしても竜次郎は動きやすいはずだ。
送信ボタンを押して、竜次郎が戻ってくるまで待つか寝るか考えていると、すぐに八重崎から返信が来た。
湊は再度トーク画面を表示する。
『さっき、バックに白木組がいる闇バイトに応募しといた』
・・・・・・・・。
「え……………、えぇ…ッ!?」
まさかの内容に、湊は布団の上で素っ頓狂な声を上げた。
「や~何ですかあれ、やばいっすね」
「言ってることの半分も理解できなかった……」
「くわばらくわばら……」
湊のフォローも虚しく、八重崎は松平組の都市伝説となってしまったようだ。
「あの地雷系……あっいやあのお方も湊さんと一緒に働いてるんすか?」
「ええと…、そうですね、お店の関係者の一人ではあります」
正確にはキャストではないが、制服を着て客の相手をしている(ように見える)こともあるのでまるっきりの嘘ではないだろう。
ちなみに八重崎の客は、キャストとの時間ではなく、情報を買いに来ている。
「へー、女のキャストもいるんすね」
「あいつは男だぞ。生物学的には、だが」
「えっ…」
竜次郎の嫌そうな注釈に、男達がざわついた。
「マジか……アレが……」
「……まあ、あれだけ綺麗なら男でも地雷でもいいかもって奴はいるか……」
「ツラが綺麗でも流石にあれは意味不明すぎるだろ…っていうか、成人してんのかアレ……」
事務所内は八重崎の話題でもちきりだ。
相変わらずの存在感に感心していると、竜次郎が「湊、こっち来い」と促すので素直についていく。
奥の部屋で二人きりになると、竜次郎は湊をソファに座らせ、自分も隣に座った。
真剣な瞳で見つめられて、どうしたのだろうと首を傾げる。
「竜次郎?」
「いいか湊。危ねえから、この件には絶対に関わんなよ」
「う、うん。今のところ竜次郎は困ってなさそうだし、俺にできることもないもんね」
「いや、例え俺が困ってても、お前にできそうなことがあっても、突然敵地に潜入とかし始めるんじゃねえぞ」
どうも、以前松平組のシマ内でドラッグを売っている人物を突き止めようと囮捜査のようなことをしたことで、心配をかけてしまったようだ。
「大丈夫、勝算がなければしないよ!」
安心させようと力強く宣言したが、竜次郎は頭を抱えた。
「……勝算があってもするな」
「でも、」
「わかったな」
顔がくっつきそうなほどの至近距離で念を押されて、湊は渋々頷く。
「は~い…。あっ、ちなみに白木組の事務所はどこにあるの?」
「おいお前俺の話聞いてたか!?」
目を剥いた竜次郎に、冗談だよ、と笑った。
夕方からは『SILENT BLUE』に出勤した。
深夜に戻ってくると、事務所内の様子がいつもと違っている。
ピリピリとやけに空気が張り詰めていて、不思議に思い近くにいたフクという組員に聞いてみた。
「何かあったんですか?」
「あっ湊さん。や、実は…」
その隣にいたヤスが「おい」とフクを止める。
「湊」
湊が戻ってきたのが伝わったのか、竜次郎が奥の部屋から出てくる。
「何かあったの?」
聞くと竜次郎は一瞬渋る様子を見せたが、結局話してくれた。
ほんの一時間ほど前、松平組がビルの一室で得意客にのみ提供している闇賭博場に、昨晩中尾のオフィスに押し入ったのと同じような男達が、バットなどの武器を手に襲撃に来たらしい。
店側も客も修羅場慣れしているおかげで怪我人などは出なかったが、狭い場所で揉み合ったため襲撃者たちは取り逃してしまったとのことだ。
「防犯カメラの映像とかは?八重崎さんなら犯人が誰だかわかるんじゃ……」
「もちろんあるが、そいつらも中尾の拠点襲ったのと同じ、金で雇われただけのガキだろ。特定するだけ無駄だ」
確かに、八重崎も中尾に「未成年だから気をつけろ」と忠告していた。
中尾の様子から察するに、素性がわかったところで大したことはできないのだろう。
ソファに座っていた一人が、悔しそうに強くテーブルを叩く。
「白木の野郎……、くだらねえことしやがって」
「カタギの客もいるところ襲わせるなんざヤクザの風上にも置けねえクソ野郎だ」
「事務所まで攻めて来られる前に手を打った方がいいんじゃ」
「うるせえ、静かにしろ!」
浮足立った事務所内の雰囲気が、竜次郎の一喝で静まり返った。
だが、血の気の多い男達は、すぐに不満もあらわに竜次郎に詰め寄る。
「つっても、やられっぱなしじゃうちもメンツが立たないですよ!」
「他の組にも舐められちまう」
「……白木組がやったって証拠もねえ。使いっぱしりのガキを袋叩きにしたところで恥かくだけだ」
「でも、昨日あの地雷系が言ってたじゃないすか、白木組が黒幕って」
「あれはネタ元を明かせねえ情報だ。そんな証拠を突きつけても、白木組はどうせ認めねえよ」
「そんな…」
「今報復したところで怪我人や逮捕者が出るだけだ。いいか、この件は親父と日守と相談して対応決めるから、絶対に先走るんじゃねえぞ」
不満そうな組員たちを事務所に残し、竜次郎は湊を連れて屋敷へと戻った。
万が一を考え、金の寝起きしている屋敷の方で先に寝ているように言われる。
「…お前も、危ないことはすんなよ」
「うん……」
改めて念を押され、素直に用意された寝室へと向かったものの、やはり気になる。
竜次郎に危険なことがあったら嫌だ。
先程竜次郎が八重崎の情報は使えないと言っていたが、それでも情報収集くらいはしておくべきだろう。
スマホのメッセージアプリを立ち上げ、八重崎とのトーク画面に現状について打ち込み、何か情報があれば知りたいと伝える。先日もわざわざ来てもらったばかりなので、時間のある時に対応してもらえばいい旨は書き添えて。
八重崎のもたらす情報を役立てることはできなくても、八重崎に自分の状況を知っておいてもらえば、本当にいざという時には八重崎サイドの人達に助けてもらえるかもしれないという打算もある。
湊の安全が担保されていれば、不本意だとしても竜次郎は動きやすいはずだ。
送信ボタンを押して、竜次郎が戻ってくるまで待つか寝るか考えていると、すぐに八重崎から返信が来た。
湊は再度トーク画面を表示する。
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