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第一章 死んだらそこは異世界でした
36話 プリムラスグロリア
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それにしてもこの子がセイラさんにあんなどスケベ、いやえっと露出が凄いエッチな服を着せた神様かぁって思いながら、開いた扉の中に足を踏み入れる。
部屋の奥には何かが祀られているのか、桜色の花が咲いている枝が置かれている祭壇みたいなのがあって、そこの周囲が凄い豪華に装飾されていた。
……神社の本殿の中に入った事が無いから私では何も分からないけど、確か前世の頃に興味あって調べた時、そこにはご神体を置くとかって書いてあった記憶がある。
「気にする事無く中で寛いでいいのだよ?、君はわっちの大事な客人なんだから」
「おぅ、そうさせて貰うわ」
「ゼン、おぬしはわっちの部下みたいなものじゃろ……寛がずに働かんか」
「もうお前の元で働いてないから関係ねぇよ、今の俺はシャルネの旅に同行する仲間だぞ?だから客人だろ」
「直ぐあぁいえばこういう……、おぬしには老人を労わるという優しさが無いのかのぅ」
目の前の幼い女の子に老人って言われても……、あっ!でも小さい子が精一杯背伸びして大人の振りをしているのかも。
そう思うと可愛いかも?プリムラスグロリアっていう名前の神様でも、実は産まれたばかりで幼いとか?……つまりギャップ萌えって奴では!
「……何じゃあやつ、凄いだらしない顔をしとるんだが大丈夫なのか?」
「あぁ、まぁ……何時もの発作みたいなもんだから気にしないでくれ」
「魔神と天神から連絡を受けた時に、そのような持病があるとは聞いて無かったのだけど?」
「親の前では隠してただけかもしれないぞ?家族の前では恥ずかしくて見せられない一面ってあるからな」
「……まぁそう言う事にしておこうかの」
何か二人に好き勝手言われてるけど、別に妄想位してもいいじゃない。
だって目の前にこんなに可愛らしい子がいるんだからっ!今の身体が作り物だとしても……ゼンさんが言ってたしょうかんって言う場所、セイラさんの反応からして如何わしい大人の店に出入りしてると思うと、薄い本が頭の中で作られてしまう程に妄想が進む。
「……いい加減ニヤニヤと、だらしない顔するの止めろ」
「あ、いたっ!ぶった!ゼンさん私の頭叩いたっ!」
「相変わらず乱暴じゃなおぬしは、この世界の救世主になるかもしれんのだぞ?」
「そうっ!私救世主になるんだよ!?お父様とお母様からお願いされたんだから!」
「何でお前こういう時だけ人見知りしねぇんだよ」
頭を叩かれた驚きの方が強すぎて、人見知りどころじゃない。
確かに妄想し過ぎてだらしない顔になってたのは私が悪いと思うけど、頭を叩く必要無くないかな、そういうのが行きすぎたら最近問題になってるDVになるんだと思うんだよね。
ゼンさんはそこらへん自覚して、止めるならもっと優しく私を諭すように止めるべきだと思うよ。
まぁ……その程度じゃ止まらないと思うけど
「まぁ……取り合えずこのままではまともに話し合いも出来ないから少しだけ落ち着くのだよ」
「え、あ……ごめんなさい」
「うむ、ちゃんと謝れて偉い……ゼンもシャルネの頭を叩いた事に関してちゃんと謝罪せんか」
「え?あぁ……悪かったよ」
「よろしい、なら少しだけわっちの話を聞くが良いぞ……カーティスとやらにはおぬし等を待ってる間、暇だったから同じ話をしておいたが……」
カー君、そういえば彼はいつここに来るのだろうか。
セイラさんが呼んでくるって言ってたけど、思いの外遅い気がする。
もしかしてだけど……奥さん候補扱いして色々としてたりしない……?、いや幾らお嫁さんが多いとはいえ出会ったばかりの人に手を出す何て事しない筈……いやうそ、ダニエラさんにしてた。
という事はセイラさんが危ないんじゃ……ほら、あんなにエッチな服装してるし!
「……という訳でな?シャルネには暫く首都に滞在してもらい、自身の能力を制御する方法をわっちから学ぶ事になるのじゃが理解出来たかの?」
「え?……あ、あ」
「ん?どうしたのだ?」
……妄想してて全然話を聞いて無かった。
でも私の能力……【暴食と施し】を制御出来るようになったら、感情が昂ったりして動揺した時に背中から翼が生える何て事は無くなる筈。
そうすれば旅の道中でも二人に守られずに私も戦いに参加出来るかもしれないから、ここは是非私を鍛えて貰った方がいいと思う。
どうして教えて貰う事になったのかって言う経緯が何も分からないけどね。
「い、いえ……お願い、します」
「うむ、任されたよ……あぁ、後それとシャルネはこの国に滞在するのに必要な税をどうやら払えないみたいだからのぅ、少しだけ働いてもらうけど良いかの?」
「……え?払えないってどういう事?」
「おぬしの体質のせいじゃろうな、わっちの権能で国民全員から生活に支障が無いレベルの生命力を徴収しておるのだけれど、わっちとおぬしの能力がどうやら同じ相手から生命力を奪う物だから反発しあってしまうのだよ……」
……確かに暴食と施しの能力は暴食を使うと相手から生命力を強制的に奪い自分の物にして、施しの際は自身の生命力を相手に渡して傷をいやす事が出来る能力だから……相性が悪いという事は、お互いに生命力の奪い合いをしてしまうのかもしれない。
それは色んな意味で良くない気がする、本来治めるべき物を国に治めないのだから……きっと私はプリムラスグロリアさんに知らないうちに迷惑を掛けてたんだろうなと思い、ちゃんと話を聞こうと思うのだった。
部屋の奥には何かが祀られているのか、桜色の花が咲いている枝が置かれている祭壇みたいなのがあって、そこの周囲が凄い豪華に装飾されていた。
……神社の本殿の中に入った事が無いから私では何も分からないけど、確か前世の頃に興味あって調べた時、そこにはご神体を置くとかって書いてあった記憶がある。
「気にする事無く中で寛いでいいのだよ?、君はわっちの大事な客人なんだから」
「おぅ、そうさせて貰うわ」
「ゼン、おぬしはわっちの部下みたいなものじゃろ……寛がずに働かんか」
「もうお前の元で働いてないから関係ねぇよ、今の俺はシャルネの旅に同行する仲間だぞ?だから客人だろ」
「直ぐあぁいえばこういう……、おぬしには老人を労わるという優しさが無いのかのぅ」
目の前の幼い女の子に老人って言われても……、あっ!でも小さい子が精一杯背伸びして大人の振りをしているのかも。
そう思うと可愛いかも?プリムラスグロリアっていう名前の神様でも、実は産まれたばかりで幼いとか?……つまりギャップ萌えって奴では!
「……何じゃあやつ、凄いだらしない顔をしとるんだが大丈夫なのか?」
「あぁ、まぁ……何時もの発作みたいなもんだから気にしないでくれ」
「魔神と天神から連絡を受けた時に、そのような持病があるとは聞いて無かったのだけど?」
「親の前では隠してただけかもしれないぞ?家族の前では恥ずかしくて見せられない一面ってあるからな」
「……まぁそう言う事にしておこうかの」
何か二人に好き勝手言われてるけど、別に妄想位してもいいじゃない。
だって目の前にこんなに可愛らしい子がいるんだからっ!今の身体が作り物だとしても……ゼンさんが言ってたしょうかんって言う場所、セイラさんの反応からして如何わしい大人の店に出入りしてると思うと、薄い本が頭の中で作られてしまう程に妄想が進む。
「……いい加減ニヤニヤと、だらしない顔するの止めろ」
「あ、いたっ!ぶった!ゼンさん私の頭叩いたっ!」
「相変わらず乱暴じゃなおぬしは、この世界の救世主になるかもしれんのだぞ?」
「そうっ!私救世主になるんだよ!?お父様とお母様からお願いされたんだから!」
「何でお前こういう時だけ人見知りしねぇんだよ」
頭を叩かれた驚きの方が強すぎて、人見知りどころじゃない。
確かに妄想し過ぎてだらしない顔になってたのは私が悪いと思うけど、頭を叩く必要無くないかな、そういうのが行きすぎたら最近問題になってるDVになるんだと思うんだよね。
ゼンさんはそこらへん自覚して、止めるならもっと優しく私を諭すように止めるべきだと思うよ。
まぁ……その程度じゃ止まらないと思うけど
「まぁ……取り合えずこのままではまともに話し合いも出来ないから少しだけ落ち着くのだよ」
「え、あ……ごめんなさい」
「うむ、ちゃんと謝れて偉い……ゼンもシャルネの頭を叩いた事に関してちゃんと謝罪せんか」
「え?あぁ……悪かったよ」
「よろしい、なら少しだけわっちの話を聞くが良いぞ……カーティスとやらにはおぬし等を待ってる間、暇だったから同じ話をしておいたが……」
カー君、そういえば彼はいつここに来るのだろうか。
セイラさんが呼んでくるって言ってたけど、思いの外遅い気がする。
もしかしてだけど……奥さん候補扱いして色々としてたりしない……?、いや幾らお嫁さんが多いとはいえ出会ったばかりの人に手を出す何て事しない筈……いやうそ、ダニエラさんにしてた。
という事はセイラさんが危ないんじゃ……ほら、あんなにエッチな服装してるし!
「……という訳でな?シャルネには暫く首都に滞在してもらい、自身の能力を制御する方法をわっちから学ぶ事になるのじゃが理解出来たかの?」
「え?……あ、あ」
「ん?どうしたのだ?」
……妄想してて全然話を聞いて無かった。
でも私の能力……【暴食と施し】を制御出来るようになったら、感情が昂ったりして動揺した時に背中から翼が生える何て事は無くなる筈。
そうすれば旅の道中でも二人に守られずに私も戦いに参加出来るかもしれないから、ここは是非私を鍛えて貰った方がいいと思う。
どうして教えて貰う事になったのかって言う経緯が何も分からないけどね。
「い、いえ……お願い、します」
「うむ、任されたよ……あぁ、後それとシャルネはこの国に滞在するのに必要な税をどうやら払えないみたいだからのぅ、少しだけ働いてもらうけど良いかの?」
「……え?払えないってどういう事?」
「おぬしの体質のせいじゃろうな、わっちの権能で国民全員から生活に支障が無いレベルの生命力を徴収しておるのだけれど、わっちとおぬしの能力がどうやら同じ相手から生命力を奪う物だから反発しあってしまうのだよ……」
……確かに暴食と施しの能力は暴食を使うと相手から生命力を強制的に奪い自分の物にして、施しの際は自身の生命力を相手に渡して傷をいやす事が出来る能力だから……相性が悪いという事は、お互いに生命力の奪い合いをしてしまうのかもしれない。
それは色んな意味で良くない気がする、本来治めるべき物を国に治めないのだから……きっと私はプリムラスグロリアさんに知らないうちに迷惑を掛けてたんだろうなと思い、ちゃんと話を聞こうと思うのだった。
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