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第二章 修行、そして旅に出る
6話 お食事会
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どうしてこうなったのか。
二人で美味しいご飯を食べる筈だったのに、隣にゼンさん……そして正面の席にはカー君がいる。
「いやぁ……プリムラスグロリアに会いに行ったら、試験の事を聞いたから君達に会いに行こうとしたらこんなご馳走を食べさせて貰えるなんてね」
「……ゼンさんと二人で食べるつもりだったのに」
「何言ってんだシャルネ、飯は皆で美味しく食べるもんだろ?」
「あ、シャルネ……そこのお肉焼けたから美味しい内に食べな?」
「え、うんありがとう」
カー君が焼き上がったお肉をどんどん私のお皿へと乗せて行く。
その一方でゼンさんは、自分が食べる用のお肉を予め確保して焦げ目が付くくらい焼いてそのまま食べてる……個人的にはそっちのお肉を食べたいんだけどなぁ。
「カー君もお肉を食べなきゃダメだよ?」
「後でちゃんと食べるから大丈夫だよ」
あ、これ……焼肉に行くと周りの世話ばかり焼いて、最後まで自分が食べたいのを食べないタイプだ。
そう言う人が近くにいると、お世話して貰ってる側は嬉しいんだけど……ちょっと気まずくなるからやだなぁ。
現にお皿に残ってるお肉と一緒に出された野菜ばかり食べてるし、ちゃんと食べないと折角のイケメンが栄養不足で老けちゃうよ?、ほら痩せすぎると頬がこけちゃったりするから心配だし。
あ、でも……この世界で例えると蛇の魔族だから一度食事をしたら暫くは大丈夫なのかも、確か一週間以上食べなくても大丈夫だって聞いた事があるから、私の気にしすぎ?、そんな事を考えながらも美味しいお肉を食べる手は止まらずに──
「さて、飯も食った事だしカーティス、俺達に用があるって事は……戦闘訓練におまえも参加してくれんのか?」
「君がそうやって聞くという事は、俺達が戦う相手はちゃんと連携を組んで挑まないと勝てない相手って事だよね」
「まぁ……そうだな、幾ら俺達が強くても連携がしっかりと出来てなかったら勝てねぇ、そんな相手だ」
「それなら参加させてもらうよ、今日は一度家に帰って妻達に暫く戦闘訓練の為に家を留守にすると伝えたりとか、その他にも準備をしたいから合流は明日でいいかな」
「おぅ、それで頼むわ……取り合えず明日から俺の家に来てくれ」
という事は明日からカー君を入れた四人で、ゼンさんの家で生活するのかぁ。
料理を作る量も増えそうだし大変かも……あっでも、幽霊さんに手伝って貰えばいいし、多分大丈夫かも。
カー君も色々と手伝ってくれるだろうから負担は少ないだろうし。
ゼンさんは……野性的なご飯を作っちゃう人だから食べる担当でいいかなぁ。
「カー君、準備って何かする事があるの?」
「……シャルネ、聞かない方がいいと思うぞ」
「え?ゼンさん何で?」
「準備は準備さ、俺が居ない間寂しい思いをしない為に今夜は沢山可愛がってあげないとね」
「……あぁ、うん聞いた私が悪かったかも」
一晩で奥さん全員を可愛がるって言ってるけど、どれくらい元気があるのかな……。
ほら、エッチな同人誌とかならそういうシチュエーションあったりするけど、実在する人からそんな言葉を聞くと、現実味が無いというか……その化け物みたいな体力が何処から来るのかなって気になってちゃう。
でも集落にいた時に数えきれない位沢山の奥さんがいたし、子供も凄い人数いて……更に最近は以前訪れた場所でダニエラさんが新たに追加されてるし、それ位の底なしの耐久力が無いとダメなのかもしれない。
「……カー君、性欲が強すぎると大変じゃない?」
「えっと……シャルネ?」
「ほら、私カー君の奥さんになる気は無いし……かといってそういう経験ないから相手もしてあげられないよ?」
「シャルネ、俺は君に手を出す気は無いし、君をそういう目で見る事も無いよ……それに」
「シャルネに手を出したら俺が叩き切るしな」
カー君が真剣な顔をしながら言葉にして、ゼンさんは笑いながらカー君を見る。
良かった……私の考え過ぎだったみたい、そうだよね、現実でそういうエッチな本みたいな展開が起きるわけないよね。
あ……何か冷静になったら凄い恥ずかしくなってきたかも、くぅっ!殺せ!誰かこんな変な事を考えて真剣に仲間に対して言葉にしちゃう、破廉恥な私を殺して!いや、死にたくないけど気持ち的には殺してってなっちゃう!。
「……一人で顔を真っ赤にして身体をくねらせるのは止めた方がいいぞ?」
「え?あ……うん」
「まぁ、そういう所もシャルネっぽいから俺は嫌いでは無いけど、俺達以外の人の前でやらないようにね」
「うん、気を付ける……」
「ほんとお前気を着けろよ?見た目は本当に綺麗で可愛らしいんだからよ、何も知らない奴が見たら勘違いして付きまとってくるかもしれねぇからな……、そうなった時に犠牲者になる奴が可哀そうでしょうがねぇよ」
……ゼンさんがそう言うとカー君が同意するかのように無言で頷く。
それを見て思わず『ちょっと、私が悪いの!?』と声を荒げてしまうけど、それを聞いた二人が店内にも関わらず大声で笑いだしたのを見て、何だか解せない気持ちになりつつも思わず釣られて笑い出してしまう。
けどやっぱり納得出来ないから目の前にいるカー君に『もう、恥ずかしいから笑わないで?』と言いながら肩を軽く叩く。
すると……当たった瞬間にカー君の姿がぶれたかと思うと、轟音と共に壁に大穴を開けて吹き飛んで行ってしまうのだった。
二人で美味しいご飯を食べる筈だったのに、隣にゼンさん……そして正面の席にはカー君がいる。
「いやぁ……プリムラスグロリアに会いに行ったら、試験の事を聞いたから君達に会いに行こうとしたらこんなご馳走を食べさせて貰えるなんてね」
「……ゼンさんと二人で食べるつもりだったのに」
「何言ってんだシャルネ、飯は皆で美味しく食べるもんだろ?」
「あ、シャルネ……そこのお肉焼けたから美味しい内に食べな?」
「え、うんありがとう」
カー君が焼き上がったお肉をどんどん私のお皿へと乗せて行く。
その一方でゼンさんは、自分が食べる用のお肉を予め確保して焦げ目が付くくらい焼いてそのまま食べてる……個人的にはそっちのお肉を食べたいんだけどなぁ。
「カー君もお肉を食べなきゃダメだよ?」
「後でちゃんと食べるから大丈夫だよ」
あ、これ……焼肉に行くと周りの世話ばかり焼いて、最後まで自分が食べたいのを食べないタイプだ。
そう言う人が近くにいると、お世話して貰ってる側は嬉しいんだけど……ちょっと気まずくなるからやだなぁ。
現にお皿に残ってるお肉と一緒に出された野菜ばかり食べてるし、ちゃんと食べないと折角のイケメンが栄養不足で老けちゃうよ?、ほら痩せすぎると頬がこけちゃったりするから心配だし。
あ、でも……この世界で例えると蛇の魔族だから一度食事をしたら暫くは大丈夫なのかも、確か一週間以上食べなくても大丈夫だって聞いた事があるから、私の気にしすぎ?、そんな事を考えながらも美味しいお肉を食べる手は止まらずに──
「さて、飯も食った事だしカーティス、俺達に用があるって事は……戦闘訓練におまえも参加してくれんのか?」
「君がそうやって聞くという事は、俺達が戦う相手はちゃんと連携を組んで挑まないと勝てない相手って事だよね」
「まぁ……そうだな、幾ら俺達が強くても連携がしっかりと出来てなかったら勝てねぇ、そんな相手だ」
「それなら参加させてもらうよ、今日は一度家に帰って妻達に暫く戦闘訓練の為に家を留守にすると伝えたりとか、その他にも準備をしたいから合流は明日でいいかな」
「おぅ、それで頼むわ……取り合えず明日から俺の家に来てくれ」
という事は明日からカー君を入れた四人で、ゼンさんの家で生活するのかぁ。
料理を作る量も増えそうだし大変かも……あっでも、幽霊さんに手伝って貰えばいいし、多分大丈夫かも。
カー君も色々と手伝ってくれるだろうから負担は少ないだろうし。
ゼンさんは……野性的なご飯を作っちゃう人だから食べる担当でいいかなぁ。
「カー君、準備って何かする事があるの?」
「……シャルネ、聞かない方がいいと思うぞ」
「え?ゼンさん何で?」
「準備は準備さ、俺が居ない間寂しい思いをしない為に今夜は沢山可愛がってあげないとね」
「……あぁ、うん聞いた私が悪かったかも」
一晩で奥さん全員を可愛がるって言ってるけど、どれくらい元気があるのかな……。
ほら、エッチな同人誌とかならそういうシチュエーションあったりするけど、実在する人からそんな言葉を聞くと、現実味が無いというか……その化け物みたいな体力が何処から来るのかなって気になってちゃう。
でも集落にいた時に数えきれない位沢山の奥さんがいたし、子供も凄い人数いて……更に最近は以前訪れた場所でダニエラさんが新たに追加されてるし、それ位の底なしの耐久力が無いとダメなのかもしれない。
「……カー君、性欲が強すぎると大変じゃない?」
「えっと……シャルネ?」
「ほら、私カー君の奥さんになる気は無いし……かといってそういう経験ないから相手もしてあげられないよ?」
「シャルネ、俺は君に手を出す気は無いし、君をそういう目で見る事も無いよ……それに」
「シャルネに手を出したら俺が叩き切るしな」
カー君が真剣な顔をしながら言葉にして、ゼンさんは笑いながらカー君を見る。
良かった……私の考え過ぎだったみたい、そうだよね、現実でそういうエッチな本みたいな展開が起きるわけないよね。
あ……何か冷静になったら凄い恥ずかしくなってきたかも、くぅっ!殺せ!誰かこんな変な事を考えて真剣に仲間に対して言葉にしちゃう、破廉恥な私を殺して!いや、死にたくないけど気持ち的には殺してってなっちゃう!。
「……一人で顔を真っ赤にして身体をくねらせるのは止めた方がいいぞ?」
「え?あ……うん」
「まぁ、そういう所もシャルネっぽいから俺は嫌いでは無いけど、俺達以外の人の前でやらないようにね」
「うん、気を付ける……」
「ほんとお前気を着けろよ?見た目は本当に綺麗で可愛らしいんだからよ、何も知らない奴が見たら勘違いして付きまとってくるかもしれねぇからな……、そうなった時に犠牲者になる奴が可哀そうでしょうがねぇよ」
……ゼンさんがそう言うとカー君が同意するかのように無言で頷く。
それを見て思わず『ちょっと、私が悪いの!?』と声を荒げてしまうけど、それを聞いた二人が店内にも関わらず大声で笑いだしたのを見て、何だか解せない気持ちになりつつも思わず釣られて笑い出してしまう。
けどやっぱり納得出来ないから目の前にいるカー君に『もう、恥ずかしいから笑わないで?』と言いながら肩を軽く叩く。
すると……当たった瞬間にカー君の姿がぶれたかと思うと、轟音と共に壁に大穴を開けて吹き飛んで行ってしまうのだった。
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