2人の幼馴染

ゆうちゃん

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看病①

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 奏と大星と遊園地に行った翌日、僕は珍しく、朝に奏に起こして貰わずに、自分で起きる事ができた。

 珍しい事があるものだなーと自分のスマホで今の時間を確認すると午前11:00とスマホに表記されている。 あれ? いつもなら休日はこんな時間になる前に奏が僕を起こしにきてくれるのに、今日は奏が起こしに来ない…  リビングにいるのかと思いリビングに向かうが、部屋の明かりがついておらず、当然誰もいない…

  奏の身に何かあったのかと思った僕は歯磨きと身支度を済ませて家を出る。 

 今の時代、スマホで連絡を取ればいいじゃないかと思うかも知れないが、今日の僕は何故か直接聞きに行った方がいいと思った。

 家を出て、奏の住む家に向かう。向かうといっても、奏の家と大星の家は僕の家と、めちゃくちゃご近所さんなので、家に行くのに1分も掛からない。ちなみにだが、奏の家族と、大星の家族と僕の家族は家族絡みで仲が良い。

 1分も掛からずに奏の家に着き、インターホンを鳴らす。するとパジャマを着て、マスクを付けて、しんどそうな顔をしている奏が家から出てきた。

「ゲホッゲホッ…優也… 今日は起こしに行ってあげられ無くて…ごめんね?」

「いや、それは大丈夫だけど、奏の方こそ大丈夫か? 風邪か?」

「うん… 何か…昨日、私が自分の家に帰った時から体調が悪くてね… 昨日の遊園地で菌を貰っちゃったのかも知れないね… ゲホッ…」

「そうかも知れないな… そういや奏、奏のお父さんお母さんは?」

「お父さんは…今日は仕事が急に入ったみたいで居なくて… お母さんは…ゲホッ…ママ友達とご飯に行ってるよ…ゲホッゲホッ…」

   喋って見てわかるけど、結構辛そうだな… 奏のお父さんお母さんも、今は2人共出掛けていて居ないみたいだし… こんな、しんどそうな奏を1人にさせるのは罪悪感が出てくるな…

「奏…よかったらだけど…奏のお父さん、お母さんが居ないなら、僕が看病しようか? 1人だと色々とキツいだろ?」

「え…? いいの? 居てくれたら助かるから嬉しいんだけど、でも、それだと優也が風邪うつっちゃうかも知れないから、やっぱりいいよ…」

「いやいや、看病させて貰うよ 奏には、いつも僕の面倒を見て貰ってるし、これくらいの恩返しはしないとバチが当たるってもんだ」

「…ありがとう… 優也…嬉しいよ…じゃ、お言葉に甘えて、看病、お願いするよ 上がって」

  こうして、僕は奏の家にお邪魔し、奏の看病をする事になった。

 今は、奏の部屋にいる。奏の部屋は女子高生らしい部屋だ。ぬいぐるみがたくさん置いてあるが、キチンと整理されている。机の上を見てみると、小さい頃の僕と奏と大星の3人で写ってる写真があった。それにしても、幼馴染とはいえ女子の部屋に入るのは、ドキドキするな…

「ねぇ…優也…」

 僕が奏の部屋を見回していると、部屋のベットで寝転んでいる奏に話掛けられる。

「ん? どうした?」

「今、この家にいるのは私と優也の2人っきりだね」

  僕は奏に言われて初めて気付く。そうだ、奏の両親は出掛けていて居ないし、奏には兄弟、姉妹が居ない。一人っ子だ。 と言う事は今、家にいるのは僕と奏の2人っきりじゃないか!! 

  男の僕が1人で幼馴染の女子の部屋に居るのは間違ってるな 奏も僕1人だと嫌だろうし…

「お…男の僕が幼馴染とはいえ、一人で女子の家にいるのもおかしいから、誰か呼ぼうか? そ…そうだ! 大星呼ぶか!! それで良いか?奏」

「い…いいよ!! そんなの!ゆ…優也で良い! 優也だけで良い!!」

 僕が大星を呼ぼうとすると、奏に待ったが掛かる。

「へっ…? い…いや、でも奏は僕1人だと嫌じゃ無いのか?」

「な…何で嫌になるの? そんな意味で言ったんじゃないよ…もう…私は優也が居てくれるだけで十分だから… 他の人はいいよ…優也だけでいいよ…」

「そ…そうなのか? じゃ誰も呼ばないぞ?」

「うん…優也だけでいいよ」

 奏は熱が上がってきたのか、顔が赤くなっている。

「奏、熱が上がってきたんじゃ無いか? ちょっと寝ていたらどうだ?」

「そ…そうだね!! ちょっとしんどくなってきちゃったかも!! 寝るね!優也!!」

  そう言うと奏はベットにある布団にくるまって寝始めた。 きっと僕の気のせい何だろうけど、さっきよりも奏が元気になった様な気がする…気のせいだろうけど…

 








 
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