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第1章
日常の崩壊
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ザラザラと生暖かいものが顔を動き回る。
あまりの不快感に目を開けると、大きな瞳の黒猫がいた。
「なんだルリか」
「ニャー」
「あー…顔が」
ルリがなめ回したことによって、顔にザラザラした感触が残る。ルリをジロッっと睨むが知らん顔でルリ用のドアまで行くとこちらを向いて「ニャー」と鳴いている。
「え…」
「ニャー!」
ルリがこんな行動をとるのは俺が外に出る必要がある時。
スマホのカレンダーを確認すると、『13日.モンファン発売日』
「ヤバッ、忘れてた」
「ニャー!」
素早く支度を済ませるとスマホと財布を持つ。両耳には左右で大きさの違う黒い十字架のピアスをつける。
「ルリ、来い」
「………」
「ルリ、早くしろ!」
「ニャー……」
しぶしぶといった様子で近づいてくるルリを抱くとルリの耳に空いている穴に自分と同じピアスをつける。
「ニャー……」
「我慢してくれ。じいちゃんがルリが出かける時には必ずつけさせろって言うんだから」
「ニャー………………」
「よし、行くぞ」
ルリを頭の上に乗せ、フードを被る。
「あら、出かけるの?」
「あー、ちょっと」
「夕飯までには帰ってくるの?」
「多分ね」
「行ってらっしゃい」
「あぁ」
「……今日も平和だなぁ」
外に出るといつもと何も変わらない景色に思わずルリに話しかける。
「………………」
「ルリ……?」
「………………」
返事がない
「こいつ人の頭の上で寝てやがる。なんて猫だ、まったく………」
ブツブツ言いながらも10分程度で着くゲームショップへ向かう。
『しかし相変わらずこんな格好してると、よく見られるな。まぁ、いつものことだから気にしないけど』
そんな事を思いながら歩道橋の前で信号待ちをしていると、後ろから女性で叫び声が響いた。反射的に振り向こうとした瞬間突き飛ばされた。
「わっ?!」
頭の上で熟睡していたルリは、衝撃で歩道橋に投げ出された。
「ルリ!!」
投げ出されたルリを助けようと駆け寄り、手を伸ばす。急いで抱えると、クラクションの音に横を向いた。
「えっ………?」
真横には大型トラックの姿が一瞬確認できた。叫ぶ間もなくトラックにぶつかり、視界が激しく揺れた。
今まで感じたことは無いような痛みが全身を支配する。『俺、死んだな』と思った瞬間、地面にたたきつけれ、俺の意識は途切れた。
あまりの不快感に目を開けると、大きな瞳の黒猫がいた。
「なんだルリか」
「ニャー」
「あー…顔が」
ルリがなめ回したことによって、顔にザラザラした感触が残る。ルリをジロッっと睨むが知らん顔でルリ用のドアまで行くとこちらを向いて「ニャー」と鳴いている。
「え…」
「ニャー!」
ルリがこんな行動をとるのは俺が外に出る必要がある時。
スマホのカレンダーを確認すると、『13日.モンファン発売日』
「ヤバッ、忘れてた」
「ニャー!」
素早く支度を済ませるとスマホと財布を持つ。両耳には左右で大きさの違う黒い十字架のピアスをつける。
「ルリ、来い」
「………」
「ルリ、早くしろ!」
「ニャー……」
しぶしぶといった様子で近づいてくるルリを抱くとルリの耳に空いている穴に自分と同じピアスをつける。
「ニャー……」
「我慢してくれ。じいちゃんがルリが出かける時には必ずつけさせろって言うんだから」
「ニャー………………」
「よし、行くぞ」
ルリを頭の上に乗せ、フードを被る。
「あら、出かけるの?」
「あー、ちょっと」
「夕飯までには帰ってくるの?」
「多分ね」
「行ってらっしゃい」
「あぁ」
「……今日も平和だなぁ」
外に出るといつもと何も変わらない景色に思わずルリに話しかける。
「………………」
「ルリ……?」
「………………」
返事がない
「こいつ人の頭の上で寝てやがる。なんて猫だ、まったく………」
ブツブツ言いながらも10分程度で着くゲームショップへ向かう。
『しかし相変わらずこんな格好してると、よく見られるな。まぁ、いつものことだから気にしないけど』
そんな事を思いながら歩道橋の前で信号待ちをしていると、後ろから女性で叫び声が響いた。反射的に振り向こうとした瞬間突き飛ばされた。
「わっ?!」
頭の上で熟睡していたルリは、衝撃で歩道橋に投げ出された。
「ルリ!!」
投げ出されたルリを助けようと駆け寄り、手を伸ばす。急いで抱えると、クラクションの音に横を向いた。
「えっ………?」
真横には大型トラックの姿が一瞬確認できた。叫ぶ間もなくトラックにぶつかり、視界が激しく揺れた。
今まで感じたことは無いような痛みが全身を支配する。『俺、死んだな』と思った瞬間、地面にたたきつけれ、俺の意識は途切れた。
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