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第19話♡ パロンシンでパンパンパン@命名ルル
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壊すって言っただけなのにどうして皆さんそんなに驚いていらっしゃるの?
パロンシン領の問題は早く解決してあげないと生態系も壊してしまうのですから急がないといけませんのに。
ですので迅速かつ!成果を見せられるようにルルにスローガンを考えて頂きますわ。
「ルル。どうかしら」
「そうですね。パロンシンでパンパンパン!ですかね」
「ルル‥‥いつも思うけどネーミングが…どこかで聞いたフレーズだわ」
「気のせいです。細かい事は気にせず早急にしなきゃいけない事、ありますよね」
「そうだったわ。流石はルルね」
「えぇ。お嬢様の侍女となりもう16年。酸いも甘いも嚙み分けております。早速事業長に召集をかけますね」
「お願いね」
現在私が管理している事業は全部で13あるのです。
大きく利益を上げているのは領地で収穫できるトウモロコシ。
あとは団栗の背比べで御座いますが、ホートベル侯爵家が資産を築いた原因に鉱山があるのです。今はもう閉山をして鉱石は採掘できないのですが、掘った炭鉱を埋めるのに別の山を切り崩し、その土を放り込み終わった頃にイサミアから事業を取り上げたのです。
尤も、私が当主になるには年齢が到底足りませんでしたので、小遣いを与えての名義貸し、いえ名義借り状態でしょうか。
兎に角イサミアがタッチすると碌なことがないので取り上げたのです。
他の山を切り崩して炭鉱に放り込む。これはイサミアが指示をしたので大失敗。
坑道は埋めることが出来たのですか、他の山から土を取る訳ですから無計画に木を切り倒し、掘りまくったので隣の領に行くための山が実に2つ消え、残った山も山と言うよりも丘になってしまったのです。
住処を失ったクマやシカ、狼は民家のある里まで下りてくるようになり獣害が頻発。2万2千人いた領民も炭鉱が無くなり、閉山処理も終わればどこかに行ってしまい現在は1800人。全盛期の10分の1以下となってしまいました。
領民流出にもなんの対策も立てなかったイサミア。
今となっては立てなかった事で1800人も残ってくれたと思わなくてはなりません。
兎に角!!何をやらせても失敗する人なので。
今も問題なのは切り崩した山の土。もう足りてるのにストップをしていなかったので人口山のようになっております。これが大問題。
自然に形成された山でさえ大雨などで崩落をするのに無計画に積み上げているのでさらに崩落の危険が大きいのです。
これを利用するいいチャンスが巡ってきましたわ。
「どうしよう…全部壊すって…領に何もなくなっちゃうよぅ!お兄ちゃんのせいよ!」
ビオヘルミさんが放心のアミナリンさんの肩を掴んでゆさゆさ体を揺すっております。
「ご安心ください。壊すのは先ず防潮堤、次に肥料を入れすぎた畑、そして…海に近い位置にある家屋です」
「え?どうするの?」
「先ずですね、防潮堤を壊す、つまり無くすのは判りますよね?」
「え、えぇ…それは。はい」
「そうすると高潮の被害も湾内であっても受ける訳です。そこで肥料焼けをしてしまった土地。ここを利用します」
「どういうこと?」
「人の住む場所を山側に後退させるんです。説明いたしますね」
肥料焼けを改善する方法は3つ。
①痩せた土と混ぜる
②水でジャンジャン洗い流す
③過剰な肥料分を取り除く
赤潮は海水が栄養満点過ぎる状態になっているのでまさに②が原因なのでボツ。
③は量が量なので物理的に無理。
肥料焼け改善の①を使う訳です。
高潮対策で作られている防潮堤なので、被害を受ける人間の住処を肥料焼けした土地に移します。
その為には畑だったところを宅地にする訳ですから固めねばなりません。そこでホートベル侯爵家の負債ともいえる土を運び入れます。
運び入れた土で絶対量が多くなるので転圧で固めても余ります。
他の領地から持ち込んだ土と混ぜて肥料濃度は落ちているので、海側に畑を作りそこで栽培をするのです。
防潮堤が出来た事により潮の流れが妨げされているところに、肥料焼けするほど養分を含んだ水が雨などもですか川や地中からも海に流れ込んでいるのですが海に断食ダイエットは無理。
なので、海が消化できる量に調整をしてあげるのと同時に、人間だって食べれば出さねばならないのですから、同じこと、出口を確保するため防潮堤を壊すのです。
「そうか。防潮堤計画は他の領でも進めているが見直さねばならないな」
「殿下、何よりも優先されるのは人命です。防潮堤は高潮被害を軽減させるには有効でしたけど、実際に長く使う人の事は考慮されてなかっただけですわ。計画的に行うのであれば今後、そこに住む人の未来も考えればよいだけかと」
「さすがは地味に事業を両手の数以上抱える実業家は違うな」
「まさか。これも隣国に行って実際に見て来たからです。隣国は大地が大きく揺れた後に海が大波になって大地を飲み込むそうですからその対策を色々と行ってましたので」
と、ライオネル様には偉そうなことを申しましたが、ルルと「新鮮海産物食べ放題日帰りツアー」に数日参加した時に地元の方から教えて頂いただけですけどね?
取れ立てホタテの炙り焼きを追加追加でハムハムしてたわけじゃ御座いませんわよ?
事業費はホートベル侯爵家からバリファン伯爵家への融資と国からの対策費では到底足りません。
第1王子妃でもあるジェシカの発案で、投資や融資をしてくれそうな貴族を集めお茶会を開くことにしたのです。
パロンシン領の問題は早く解決してあげないと生態系も壊してしまうのですから急がないといけませんのに。
ですので迅速かつ!成果を見せられるようにルルにスローガンを考えて頂きますわ。
「ルル。どうかしら」
「そうですね。パロンシンでパンパンパン!ですかね」
「ルル‥‥いつも思うけどネーミングが…どこかで聞いたフレーズだわ」
「気のせいです。細かい事は気にせず早急にしなきゃいけない事、ありますよね」
「そうだったわ。流石はルルね」
「えぇ。お嬢様の侍女となりもう16年。酸いも甘いも嚙み分けております。早速事業長に召集をかけますね」
「お願いね」
現在私が管理している事業は全部で13あるのです。
大きく利益を上げているのは領地で収穫できるトウモロコシ。
あとは団栗の背比べで御座いますが、ホートベル侯爵家が資産を築いた原因に鉱山があるのです。今はもう閉山をして鉱石は採掘できないのですが、掘った炭鉱を埋めるのに別の山を切り崩し、その土を放り込み終わった頃にイサミアから事業を取り上げたのです。
尤も、私が当主になるには年齢が到底足りませんでしたので、小遣いを与えての名義貸し、いえ名義借り状態でしょうか。
兎に角イサミアがタッチすると碌なことがないので取り上げたのです。
他の山を切り崩して炭鉱に放り込む。これはイサミアが指示をしたので大失敗。
坑道は埋めることが出来たのですか、他の山から土を取る訳ですから無計画に木を切り倒し、掘りまくったので隣の領に行くための山が実に2つ消え、残った山も山と言うよりも丘になってしまったのです。
住処を失ったクマやシカ、狼は民家のある里まで下りてくるようになり獣害が頻発。2万2千人いた領民も炭鉱が無くなり、閉山処理も終わればどこかに行ってしまい現在は1800人。全盛期の10分の1以下となってしまいました。
領民流出にもなんの対策も立てなかったイサミア。
今となっては立てなかった事で1800人も残ってくれたと思わなくてはなりません。
兎に角!!何をやらせても失敗する人なので。
今も問題なのは切り崩した山の土。もう足りてるのにストップをしていなかったので人口山のようになっております。これが大問題。
自然に形成された山でさえ大雨などで崩落をするのに無計画に積み上げているのでさらに崩落の危険が大きいのです。
これを利用するいいチャンスが巡ってきましたわ。
「どうしよう…全部壊すって…領に何もなくなっちゃうよぅ!お兄ちゃんのせいよ!」
ビオヘルミさんが放心のアミナリンさんの肩を掴んでゆさゆさ体を揺すっております。
「ご安心ください。壊すのは先ず防潮堤、次に肥料を入れすぎた畑、そして…海に近い位置にある家屋です」
「え?どうするの?」
「先ずですね、防潮堤を壊す、つまり無くすのは判りますよね?」
「え、えぇ…それは。はい」
「そうすると高潮の被害も湾内であっても受ける訳です。そこで肥料焼けをしてしまった土地。ここを利用します」
「どういうこと?」
「人の住む場所を山側に後退させるんです。説明いたしますね」
肥料焼けを改善する方法は3つ。
①痩せた土と混ぜる
②水でジャンジャン洗い流す
③過剰な肥料分を取り除く
赤潮は海水が栄養満点過ぎる状態になっているのでまさに②が原因なのでボツ。
③は量が量なので物理的に無理。
肥料焼け改善の①を使う訳です。
高潮対策で作られている防潮堤なので、被害を受ける人間の住処を肥料焼けした土地に移します。
その為には畑だったところを宅地にする訳ですから固めねばなりません。そこでホートベル侯爵家の負債ともいえる土を運び入れます。
運び入れた土で絶対量が多くなるので転圧で固めても余ります。
他の領地から持ち込んだ土と混ぜて肥料濃度は落ちているので、海側に畑を作りそこで栽培をするのです。
防潮堤が出来た事により潮の流れが妨げされているところに、肥料焼けするほど養分を含んだ水が雨などもですか川や地中からも海に流れ込んでいるのですが海に断食ダイエットは無理。
なので、海が消化できる量に調整をしてあげるのと同時に、人間だって食べれば出さねばならないのですから、同じこと、出口を確保するため防潮堤を壊すのです。
「そうか。防潮堤計画は他の領でも進めているが見直さねばならないな」
「殿下、何よりも優先されるのは人命です。防潮堤は高潮被害を軽減させるには有効でしたけど、実際に長く使う人の事は考慮されてなかっただけですわ。計画的に行うのであれば今後、そこに住む人の未来も考えればよいだけかと」
「さすがは地味に事業を両手の数以上抱える実業家は違うな」
「まさか。これも隣国に行って実際に見て来たからです。隣国は大地が大きく揺れた後に海が大波になって大地を飲み込むそうですからその対策を色々と行ってましたので」
と、ライオネル様には偉そうなことを申しましたが、ルルと「新鮮海産物食べ放題日帰りツアー」に数日参加した時に地元の方から教えて頂いただけですけどね?
取れ立てホタテの炙り焼きを追加追加でハムハムしてたわけじゃ御座いませんわよ?
事業費はホートベル侯爵家からバリファン伯爵家への融資と国からの対策費では到底足りません。
第1王子妃でもあるジェシカの発案で、投資や融資をしてくれそうな貴族を集めお茶会を開くことにしたのです。
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