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第33話 ここで第2ラウンド?
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推し活とは遠くで推しを自分なりに、自分の出来る事で応援をするものだと思ってきたが、フェルナンドが暑苦しい。
「もしかして、私もメイリーン様の迷惑になってたのかしら。勝手にモデルとか試着とかさせちゃったし。あー!私、やっちゃったの?!」
「大丈夫だと思いますよ。メイリーンさんはセレたんの事好きですし、セレたんが鍛錬上に来るとすっごく嬉しそうな顔しますよ?武具屋に来た時も ”今日はセレナ様は来てないの?” って聞くそうですから」
「それ、私が来ない事で安心してるんじゃ・・」
「違いますよ~セレたんはセレたんが思う以上に皆に愛されてますからね」
「約1名嫌って欲しい人にまで?」
「それは何とも…でもこのリーンがマーガと共に防壁になりますよ!推しに仇成す者は許しません!だからセレたんの嫌いなGは部屋でみないでしょう?」
そう言えば城では時折見かけたGを侯爵家でも出先でも見たことがない。
マーガとリーンが先回りして退治してくれていたのだ。
「ありがとぉ~。出来ればGより生命力の強そうなアレも追い払ってくれると助かるんだけど」
「そうしたいんですけど一応雇い主でもあるので。こうやって堂々と傍にいられるのはアヤツに側付きを任命されたからって言う…痛しかゆしなんです」
「マーガ、リーン。ありがとう。辛い思いをさせるわね」
ベッタリと付き纏うかと思いきや、フェルナンドも来客があれば対応せねばならないらしい。
セレナは侯爵夫人であることそのものを免除されているので、もしも対応するとすれば国王か、あり得ないが帝国の皇帝に指名をされた時くらいだろう。
セレナも帝国相手に喧嘩を売る気はない。何よりあわよくばこの推し活仲介業を帝国にも広めたいと思っているのだ。
皆が幸せな気分になるのならそれに越した事はない。
何より帝国までは片道で急いでも3か月はかかる。往復移動だけで半年だ。
事業があるからと帝国に出ずっぱりでもいいんじゃないか?そんな事まで考えてしまう。
だが、日頃から気忙しく動いていたので何処にも出かけないとなるとすることがない。
出掛けるつもりで書類は毎日纏めてしまうし、月の途中で締めてしまうとまた計算がややこしくなる。
マーガとリーンが昨夜持ってきてくれたクッキーの残りは7枚。
何もすることがないとお腹が空いたような気にがするのは何故だろう。
しかし、このクッキーを食べるのに飲料は必需品。部屋を出るとフェルナンドに遭遇する危険もあるので出来れば部屋から出たくない。
どうするべきかと考えていると突然部屋の外が騒がしくなった。
「何かあったの?」
「様子見てきましょうか?」
リーンが扉を開けようとしたとき、まだドアノブに触れていないのに扉が勢いよく開いた。
「セレナッ!久しぶりだな」
――げぇぇ…なんでダグラス殿下がここに?――
フェルナンドの来客はダグラスだった。
道理で先触れもないのに当主が会わねばならなかったはずだ。
だが、おかしい。ダグラスは「見た目」は重視する男で、自分は美丈夫なんだと鼻にかけていた。
だから着る衣類もそれなりに拘っていたので、馬子にも衣裳と揶揄されるように服に着られてはいたが、それなりの格好をしていたのだ。
目の前に現れたダグラスは上着は来ていない。
来訪した時に脱いだにしては、どうしてシャツのボタンまで取れているのか。
その答えは直ぐに解った。
ダグラスを追って、ダグラスに負けず服が悲惨な状況になったフェルナンドも部屋に飛び込んできたからである。
――取っ組み合いの喧嘩でもしたの?第2ラウンドがここ?――
いやいや、それはやめて欲しい。いくら調度品などがなく伽藍洞に近い部屋だからといってここでする事はないだろう。出来ればサロンとか、なんなら庭でやってくれた方が片づけをするのに皆が助かる。
「やめろ!ダグラス。ここから出るんだ」
「良いじゃないか。元婚約者なんだ。尤も…この腹黒性悪女のせいで俺は窮地にいる。なぁセレナ。こうなった責任をお前が取るべきじゃないか?」
マーガとリーンがセレナの盾になり前を塞いでいるが、セレナは2人の前に出た。
「もしかして、私もメイリーン様の迷惑になってたのかしら。勝手にモデルとか試着とかさせちゃったし。あー!私、やっちゃったの?!」
「大丈夫だと思いますよ。メイリーンさんはセレたんの事好きですし、セレたんが鍛錬上に来るとすっごく嬉しそうな顔しますよ?武具屋に来た時も ”今日はセレナ様は来てないの?” って聞くそうですから」
「それ、私が来ない事で安心してるんじゃ・・」
「違いますよ~セレたんはセレたんが思う以上に皆に愛されてますからね」
「約1名嫌って欲しい人にまで?」
「それは何とも…でもこのリーンがマーガと共に防壁になりますよ!推しに仇成す者は許しません!だからセレたんの嫌いなGは部屋でみないでしょう?」
そう言えば城では時折見かけたGを侯爵家でも出先でも見たことがない。
マーガとリーンが先回りして退治してくれていたのだ。
「ありがとぉ~。出来ればGより生命力の強そうなアレも追い払ってくれると助かるんだけど」
「そうしたいんですけど一応雇い主でもあるので。こうやって堂々と傍にいられるのはアヤツに側付きを任命されたからって言う…痛しかゆしなんです」
「マーガ、リーン。ありがとう。辛い思いをさせるわね」
ベッタリと付き纏うかと思いきや、フェルナンドも来客があれば対応せねばならないらしい。
セレナは侯爵夫人であることそのものを免除されているので、もしも対応するとすれば国王か、あり得ないが帝国の皇帝に指名をされた時くらいだろう。
セレナも帝国相手に喧嘩を売る気はない。何よりあわよくばこの推し活仲介業を帝国にも広めたいと思っているのだ。
皆が幸せな気分になるのならそれに越した事はない。
何より帝国までは片道で急いでも3か月はかかる。往復移動だけで半年だ。
事業があるからと帝国に出ずっぱりでもいいんじゃないか?そんな事まで考えてしまう。
だが、日頃から気忙しく動いていたので何処にも出かけないとなるとすることがない。
出掛けるつもりで書類は毎日纏めてしまうし、月の途中で締めてしまうとまた計算がややこしくなる。
マーガとリーンが昨夜持ってきてくれたクッキーの残りは7枚。
何もすることがないとお腹が空いたような気にがするのは何故だろう。
しかし、このクッキーを食べるのに飲料は必需品。部屋を出るとフェルナンドに遭遇する危険もあるので出来れば部屋から出たくない。
どうするべきかと考えていると突然部屋の外が騒がしくなった。
「何かあったの?」
「様子見てきましょうか?」
リーンが扉を開けようとしたとき、まだドアノブに触れていないのに扉が勢いよく開いた。
「セレナッ!久しぶりだな」
――げぇぇ…なんでダグラス殿下がここに?――
フェルナンドの来客はダグラスだった。
道理で先触れもないのに当主が会わねばならなかったはずだ。
だが、おかしい。ダグラスは「見た目」は重視する男で、自分は美丈夫なんだと鼻にかけていた。
だから着る衣類もそれなりに拘っていたので、馬子にも衣裳と揶揄されるように服に着られてはいたが、それなりの格好をしていたのだ。
目の前に現れたダグラスは上着は来ていない。
来訪した時に脱いだにしては、どうしてシャツのボタンまで取れているのか。
その答えは直ぐに解った。
ダグラスを追って、ダグラスに負けず服が悲惨な状況になったフェルナンドも部屋に飛び込んできたからである。
――取っ組み合いの喧嘩でもしたの?第2ラウンドがここ?――
いやいや、それはやめて欲しい。いくら調度品などがなく伽藍洞に近い部屋だからといってここでする事はないだろう。出来ればサロンとか、なんなら庭でやってくれた方が片づけをするのに皆が助かる。
「やめろ!ダグラス。ここから出るんだ」
「良いじゃないか。元婚約者なんだ。尤も…この腹黒性悪女のせいで俺は窮地にいる。なぁセレナ。こうなった責任をお前が取るべきじゃないか?」
マーガとリーンがセレナの盾になり前を塞いでいるが、セレナは2人の前に出た。
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