わたしの王子様

cyaru

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ごますり爆弾投下

「なんだって?絶対にダメだ!」
「どうしてですの?講師の方々も女性ばかり。変な問題もないのですよ?」
「そ、それでもだ。折角第一王子殿下と同じ学年で通えるのによりによって王立女学院とは」
「そうよ。殿下と同じなんて運がいいのよ?」

どこがですかー!!
あんな歩く下半身全開マシーンなんて絶対にいや!!
近くに行くだけで性病に感染しちゃうわ!!

「いいですわ!ではわたくし15歳になったら修道院に参りますっ!」
「そ、そんなクリスティナ!修道院がどういう場所か知っているのかい?」
「知っていますわ!神に身も心も捧げるところです!」
「だけど王子と一緒なんて‥‥」
「お父様っ!女学院か修道院!2択です。それ以外御座いませんっ」
「まぁ、入学までは女学院はあと3年ありますし、途中で学園へ編入もできるんだからゆっくり考えなさい」
「いえ、目標は早いうちに決めたほうがわたくしはやりがいがあるのです」

絶対に譲らないと決めたクリスティナはそれまでのウジウジ、イジイジを放り投げてわがまま娘モードで突っ走る決意を固めております。

クリスティナの背後には妻の両親がこちらを見ていると思うと背筋が寒い伯爵です。
なんせ伯爵からすれば妻の母、そして妻は王立女学院の卒業生。
へたに女学院を落としたような事を言う訳にもいきませんからね。

「判った。だが‥‥共学でないから出会いの場がないよ?どうするんだい?」
「いきおくれになる事ですか?気にしません」
「いや、18歳で卒業なんだから、それから婚約者を決める事も出来るが…」
「良いんですの!わたくし、お父様のような方じゃないとお嫁に行きません!」
「えぇぇぇぇ???」
「あぁぁ♡クリスティナ。可愛い我が娘~♡」

超特大のごますり爆弾を父親に投下するクリスティナ。
お父様のような人!って言われるともう父親としては冥利に尽きますね。

その周りは、呆れたような面々がズっこけています。
加齢臭を身にまといだしてもう10年。頭皮も頭頂部から怪しい薄さを醸し出すオヤジが良いだなんてマトモな娘なら絶対に言いません。

ですが、最初の子供(優しい強面の兄2人)から8年経ってやっとできた女の子ですから伯爵の嬉しさはマシマシです。

そうと決まれば女学院への入学試験はあの運命の11歳!時間はあと3年です。
学園ならば15歳からなので7年という時間はありますが行きたくないものは行きたくない。

「お父様っ!家庭教師の講師のかたのレベルアップよろしくお願いしますわ!」
「いや、でもやっぱりお姫様には憧れないかい??」
「お姫様なんて憧れも何もありません!行ける学園より行きたい女学院!いいですのお父様、行けるところと行きたいところは意味合いが違いますの!行きたいところは行けるわけではありませんの!」

「確かにそうだよな」
「まぁな。騎士養成所は誰でもいけるけど、騎士科は誰でもじゃないからな」

兄2人も援護射撃をしてくれていますね

「でもなぁ‥‥くそっ。年が近かったら見込みありそうなやつを紹介出来るんだが」
「いやいや、騎士はダメだろう。クリスティナには文官系が良いだろう」
「そうかしら?筋肉モリモリの旦那様も良いわよ?ねぇ‥あ・な・た♡」

思わずこの頃ベルトの穴を2つ寄せた伯爵は後ずさりしています。
1人書斎でベンチプレスの器具を通販で買うかカタログを本気目線で見ていましたよ。
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